シューマン ヴァイオリン・ソナタ第1番 ルノー・カピュソン & マルタ・アルゲリッチ | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

クラシック音楽を中心にした好きな音楽と読書感想、日々の雑感などを思いつくまま気まぐれに書き綴ります

 

今日は本当は別の曲の事をテーマにしようと思っていたのですが…、iTunesのライヴラリを見ているうちに、ひとつのジャケット写真に目が行きました。アルゲリッチ…、となりの人は誰かな。Beethoven, Schumann, Franck…、ヴァイオリン・ソナタ集のようです。アルゲリッチとクレーメルのシューマンは聴いたことがあったはず。これは、ルノー・カピュソンと言う人がヴァイオリンを弾いています。

(いや、ライヴラリに入っているのですから、聴いている筈なのですが、忘れていました(笑))

 

「ルノー・カピュソン(Renaud Capuçon、1976年 - )は現代フランスのヴァイオリニスト。カプソンと表記されることもある。クリスチャン・テツラフらと同様、バロック奏法の影響を受けたモダン楽器のヴァイオリニストの一人であると同時に、ポルタメント奏法やテンポ・ルバートにおいて、フランコ・ベルギー派の伝統も受け継いでいる。弟はチェリストのゴーティエ・カピュソン。
(中略)
1998年から2000年まで、クラウディオ・アッバードの指名によってマーラー・ユーゲント・オーケストラのコンサートマスターを務め、その間、ピエール・ブーレーズ等の指揮者の元で研鑽を積んだ。
2002年11月にベルナルト・ハイティンクの指揮でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に、2004年7月にクリストフ・フォン・ドホナーニの指揮でボストン交響楽団にデビュー。クリストフ・エッシェンバッハ指揮のパリ管弦楽団とともに、2004年11月に中国、2005年2月にドイツ・ツアーを行った。これまでにウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を始めとする世界の主要オーケストラに客演している。」(Wikipedia ルノー・カピュソン より)

 

このアルバムの最初の曲が、シューマンのヴァイオリン・ソナタ第1番。この曲はたぶん聴いたことはあるとは思うのですが殆どどんな曲だったか覚えていない感じでした。

 

「ヴァイオリンソナタ第1番 イ短調 作品105は、ロベルト・シューマンが作曲した1番目のヴァイオリンソナタ。
1850年にシューマンはデュッセルドルフ市の音楽監督に就任し、同じ時期にチェロ協奏曲や交響曲第3番などが次々と作曲され、1851年には交響曲第4番を改訂するなど常に多忙をきわめていた。

ヴァイオリンソナタ第1番は、ハンブルク出身のヴァイオリニスト、フェルディナンド・ダヴィッドに促されて、1851年の9月12日から16日の短期間で作曲され、12日から14日まで作曲を続け、15日にほぼ終了し、16日には全曲が完成した。

初演はシューマンのライプツィヒ最後の訪問となった1852年3月9日に、ロイス公爵邸での夕食会の後に、ダヴィットとクララによって初見で行われた。また翌日の3月10日にヘルテル博士の邸宅で、プライヴェートで行われている。公開初演は同年の3月21日に、ゲヴァントハウスのマチネ公演でダヴィットとクララによって行われた。楽譜はのちに1852年の1月にホフマイスター社から出版された。

全3楽章からなり、演奏時間は約15分。」(Wikipedia ヴァイオリンソナタ第1番 (シューマン) より)


曲はいかにもシューマンらしく、柔らかく幻想的な雰囲気で始まります。曲が進むごとに表情は色々と移り変わり、時にはきびきびと活発な様子を見せるところも有ったりしますが、全体を通すのは哀愁を帯びたメランコリックな表情。甘く濃厚な霧に包まれたような空間はとても心地よく…。音色の美しさ、テンポを自然に揺らしながら繊細な表情を描き出していく表現力、カピュソンのヴァイオリンはとても魅力的な音楽を聴かせてくれます。そして、アルゲリッチのピアノ。室内楽をやる時の彼女はソロで弾く時よりも実力の凄さを感じさせる時があります。相手の音楽をしっかりと聴き、その持ち味を引き立てながら、さりげなく自分の音楽も聴かせてしまう、やはりただ者ではありません。この人はやはり音楽が好きなんだな、と今更ながらに思ってしまいます。

 

シューマンの後のベートーヴェンのクロイツェル・ソナタ、フランク、クライスラーも素敵な演奏でした。これ、ライヴ録音なんだそうです。こんなコンサートを生で聴けた人は羨ましいな、と思いました(笑)

 

こちらから、アルバム全曲をお聴きになれます。

 

 

 

Beethoven, Schumann, Franck

●2022年9月に名門レーベルドイツ・グラモフォン(DG)との契約を発表したヴァイオリニスト、ルノー・カプソン。DGアルバム第1弾は、自身が芸術監督を務めるエクスアン・プロヴァンス音楽祭で、ピアニスト、ニコラ・アンゲリッシュに捧げたリサイタルのライヴ録音。
●ピアニスト、マルタ・アルゲリッチがピアノ伴奏を務めるシューマンのソナタ第1番、ベートーベンのソナタ第9番《クロイツェル》、フランクのソナタを収録しています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

好評発売中、そえだ信「赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録」シリーズ第2弾が予約開始(1月25日発売予定)

 

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録2 (MFブックス)

ルートルフがようやく1歳に!! 兄弟コンビの領地復興ストーリー第2弾!

貧乏男爵家次男のルートルフは、別世界の『記憶』を持った頭脳派0歳児。やがて困窮する領民の状況を知った彼は、兄のウォルフにだけ自身の正体を明かして、領地救済に乗り出していく。ふたりは黒パンやコロッケなどを次々と発明し、おかげで領地は危機を脱しつつあった。
そんなある満月の夜、ルートルフとウォルフはオオカミのザムの背に乗せられて、隣のディミタル男爵領へ連れていかれる。森の中に着いたふたりが見たのは、柵に捕われたザムの仲間たちだった! 領地困窮の大きな原因となった害獣大繁殖のカラクリを知ったふたりは、オオカミ解放作戦を開始するが……。
さらに、1歳を迎えたルートルフの前に見知らぬ赤ちゃんが現れて!? 赤ちゃん度MAXでお届けする、領地立て直しストーリー第2弾。

 

 

 

 

そえだ信「赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録」。絶賛発売中!!!

 

 

下記リンクから、一部試し読みできます。ぜひ覗いてみて下さい。

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録1

 

 

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録1 (MFブックス)

不作による飢餓、害獣の大繁殖。大ピンチの領地を救うのは、赤ちゃん!?

ルートルフ・ベルシュマンは生後6か月で突然大人並みの意識に目覚め、別世界の『記憶』に何かを告げられるのを感じる。焦らず周りの状況認識と言語習得から始めると、間もなく自分が男爵家の次男であり、領地が困窮していることを知る。領民たちが冬を越せないほどの深刻さに、自分が大人になるまでじっとしていられないと感じたルートルフは、兄のウォルフに自身の正体を明かし、ふたりで領地救済に乗り出そうと決意する。
「ぼく、のこと、ひみちゅ」
ふたりは別世界の『記憶』と『加護』という不思議な力を頼りに、領地に襲い来る問題への対処法を考えていくが……。
秘密を共有した兄弟コンビは無事に男爵領を救うことができるのか?
頭脳派0歳児の活躍とかわいらしさに目が離せない、本格異世界ファンタジー。

 

 

 

掃除機探偵の推理と冒険 (ハヤカワ文庫JA)

刑事の鈴木は、目覚めるとロボット掃除機になっていた! しかも眼前には男の死体が……。『地べたを旅立つ』改題。解説/辻真先

 

 

臼月【うすづき】トウコは援護【まも】りたい

二月の苫小牧。完全犯罪をもくろむ男が用意した完璧なはずのアリバイは、意外な人物によって崩される。人を【援護/まも】るつもりが、いつも必ず容疑者にしてしまう――史上最も不器用な「探偵」が活躍する、デビュー作『掃除機探偵の推理と冒険』に続く新感覚ミステリ

 

こちらで第一話全文無料で読めます。