そえだ信「君に、最大公約数のテンプレを」、10月21日「114 紹介されてみた」が公開されています。
『二の月の下旬になると街中の雪が消えてきた。』
『考えながら元の西門へ向けて森を出ると、見覚えのある姿が近づいてきていた。帯剣、剣士姿の友人だ。
足を速めて寄っていくと、「よう」と片手を挙げてくる。』
久しぶりに会うトーシャはハックに会わせたい奴らがいる、と言います。
「会わせたいって、どんな?」
「ああ、二人なんだけどな。どうも、転生だか転移だかの後輩らしい」
「何だって?」
「男女の二人でな。二人とも十六歳の元日本人で、前世から知り合いだってさ。かなり人懐こくて話しやすいし、いろいろ情報に飢えているって感じなんだが。肝心なのは――」
「何だ?」
「二人とも、魔法が使えるっていうんだ」
「はああ?」
魔法? 何、それ。
ちょっとだけってことで、指先に火と水を少し出すのだけ見せてもらった、とトーシャは言います。
「何でも例の白い世界で、選択肢を与えられたそうだ。容量がおよそ体育館一つ分の『収納』、制限付き『鑑定』と成長する『戦闘力』スキルか、容量がおよそスーツケース一つ分の『収納』、制限付き『鑑定』と属性二種類の『魔法』スキルか、どちらかを選ばせるって」
《神様》、何を考えてんだ?
ハックはトーシャとともにその「転生だか転移だかの後輩らしい」少年と少女の2人に会いました。
何だか不思議な展開になってきました。神様は…、って言うか作者は物語をどこに向かわせようとしているのでしょう。期待と不安に打ち震えつつ(笑)、続きを待ちたいと思います。
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不作による飢餓、害獣の大繁殖。大ピンチの領地を救うのは、赤ちゃん!?
ルートルフ・ベルシュマンは生後6か月で突然大人並みの意識に目覚め、別世界の『記憶』に何かを告げられるのを感じる。焦らず周りの状況認識と言語習得から始めると、間もなく自分が男爵家の次男であり、領地が困窮していることを知る。領民たちが冬を越せないほどの深刻さに、自分が大人になるまでじっとしていられないと感じたルートルフは、兄のウォルフに自身の正体を明かし、ふたりで領地救済に乗り出そうと決意する。
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