シューマン「クライスレリアーナ Op.16」 マルタ・アルゲリッチ 若きシューマンの傑作 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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今日はマルタ・アルゲリッチのピアノでシューマンの「クライスレリアーナ Op.16 」を。

 

曲はまだ20代ののシューマンがE.T.A.ホフマンの著作に触発され作曲し、ショパンに献呈することになった意欲作。

『『クライスレリアーナ ピアノのための幻想曲集』(Kreisleriana-Phantasien für das Pianoforte)は、ロベルト・シューマンが1838年に作曲した8曲からなるピアノ曲集で、ショパンに献呈された。1850年に改訂されている。
題名のクライスレリアーナとは、作家でありすぐれた画家でもあり、また音楽家でもあったE.T.A.ホフマンの書いた音楽評論集の題名(1814年 - 1815年刊)から引用されている。この作品はそれに霊感を得て作曲された。シューマンはその中に登場する、クライスラーという人物(ホフマンその人)を自分自身、さらに恋人(後の妻)クララの姿にも重ね合わせた。
作品は作曲者のピアノ語法がふんだんに使用されており、曲は、急-緩-急-緩……と配置されている。全曲は3部形式を基調とし、それぞれに共通し、全曲を統括するモチーフや曲想が見られる。作曲者を代表する傑作である。』(Wikipedia クライスレリアーナ より)

 

同じアルバムの「子供の情景」については以前に記事投稿したことがありました。

 

シューマンの作品がアルゲリッチのレパートリーの中でどんな位置づけになるのかは私はよく分かっていませんが、少なくともこのアルバムは彼女の数多くの演奏記録の中でも高く評価するべき録音なのでは無いかと思います。

 

揺れるような微妙な音の移ろいが彼女のタッチから心に染みこんでくるように感じられる音楽。シューマンのロマンティシズムが湧き上がってくるようです。「子供の情景」も素晴らしかったのですが、この「クライスレリアーナ」も素敵な演奏、でした。

 

こちらからアルバム全曲聴くことができます。

 

 

 

 

シューマン:子供の情景/クライスレリアーナ

子供が遊ぶ姿を情感豊かに描いた、インティメートで親しみやすいシューマン独自の世界を築き上げた小品集「子供の情景」、ホフマンの小説に登場する楽長クライスラーに由来する怪奇幻想的な雰囲気を巧みに音楽化した「クリスレリアーナ」を収録。