ジュリアード弦楽四重奏団「シューマン ピアノ五重奏曲&ピアノ四重奏曲」グールドとバーンスタイン | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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ジュリアード弦楽四重奏団の「シューマン:弦楽四重奏曲全集、ピアノ五重奏曲&ピアノ四重奏曲」と言うアルバムを入手しました。

2枚組のディスクにシューマンの3曲の弦楽四重奏曲とピアノ五重奏曲、ピアノ四重奏曲が収められています。

 

今日は2枚目のディスクのピアノ五重奏曲、ピアノ四重奏曲から聴き始めました。

この2曲、ジュリアード弦楽四重奏団と組んだピアニストが注目、なのです。

ピアノ五重奏曲はレナード・バーンスタイン。ピアノ四重奏曲の方はグレン・グールド。

 

まずはピアノ五重奏曲。

バーンスタインのピアノ演奏は弾き振りでのいくつかのディスクはあるようですが室内楽の録音はジュリアード弦楽四重奏団と組んだこの曲とモーツァルトのピアノ四重奏曲第1番の2曲だけらしく貴重な録音だと思われます。演奏はとても指揮者の余芸、と言うようなレベルではなく、豪快かつロマンティック。バーンスタインらしさを充分に聴かせてくれます。

 

グレン・グールドの弾くピアノ四重奏曲は引き締まり緊張感を漂わせる中にきらめくようなピアノの音が魅力的です。途中で聞こえるグールドの声(鼻歌? うなり声?)にも思わずにやりとさせられました。

 

どちらも、シューマンらしいロマンティシズム溢れた作品。とても魅力的な演奏でした。

 

「ピアノ五重奏曲(ピアノごじゅうそうきょく)変ホ長調作品44(独:Klavierquintett Es-Dur op.44)は、ロベルト・シューマンの代表的な室内楽作品である。ピアノと弦楽四重奏(2本のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)のために書かれており、本作の編成は以降作曲されたピアノ五重奏曲のスタンダードとなった。

妻のクララ・シューマンは「力と初々しさのみなぎった作品」「きわめて華やかで効果的」と評し、クララとの結婚で得られた幸福な生活を反映しているともされる。豊かなイメージと確かな構想をあわせもち、入念に構成されていながらも親しみやすい作品で、バッハから学んだ対位法も巧みに用いられている。

この作品は、『室内楽の年』として知られる1842年の9月から10月にかけてのわずか数週間のうちに作曲された。試演や手直しを経て1843年9月に出版され、クララに献呈している。ごく初期にピアノ四重奏曲ハ短調(1829年、未完)を手掛けたあと、あらためて1836年ごろから室内楽の分野に興味を持っていたシューマンは、1840年の歌曲、1841年の管弦楽作品に続いてこのジャンルに集中し、同年中に3曲の弦楽四重奏曲やピアノ四重奏曲なども作曲している。

初演は1843年1月8日、ライプツィヒにて行われ、クララ・シューマンがピアノを担当した。日本初演は1907年12月14日、東京の奏楽堂にて。R.v.コイベル(ピアノ)、アウグスト・ユンケル、H.ハイドリッヒ(ヴァイオリン)、幸田延(ヴィオラ)、ハインリヒ・ヴェルクマイスター(チェロ)による。」(Wikipedia ピアノ五重奏曲 (シューマン) より)

「ピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品47は、ロベルト・シューマンが1842年に作曲したピアノ四重奏曲である。シューマンは1829年にもハ短調のピアノ四重奏曲を作曲している。

ピアノ五重奏曲 作品44の完成に引き続いて作曲されたピアノ四重奏曲である。この時期はシューマンの「室内楽の年」と呼ばれ、この作品以外にも『幻想小曲集』作品88や3曲の弦楽四重奏曲 作品41などが生み出されている。
作曲は1842年10月24日から11月26日にかけて行われた。スケッチは10月24日から30日に行われ、11月7日から26日間で全曲を完成させたという。翌1843年6月に改訂を施した後、8月にライプツィヒの出版社フリードリヒ・ウィストリング社から出版された。

初演は1843年4月5日に作曲者の自宅で非公開に行われた。公開初演は1844年12月8日にライプツィヒで、クララ・シューマン(ピアノ)、フェルディナント・ダヴィッド(ヴァイオリン)、ニルス・ゲーゼ(ヴィオラ)、カール・ヴィットマン(チェロ)の演奏で行われた。」(Wikipedia ピアノ四重奏曲 (シューマン) より)

 

 

 

シューマン:弦楽四重奏曲全集、ピアノ五重奏曲&ピアノ四重奏曲

ジュリアード弦楽四重奏団が、その全盛期で、ヴィオラのヒリアーが在籍していた1960年代に4年がかりで取り組んだシューマン・プロジェクトの全貌がこの2枚組で、弦楽四重奏曲3曲に加えて、グールドとのピアノ四重奏曲、バーンスタインとのピアノ五重奏曲を収録。ちょうど彼らの最初のベートーヴェン全集録音と同時期の録音で、その厳しく磨き抜かれた美音、絶妙極まりないアンサンブル、そして論理的な構成感の表出など、弦楽四重奏の一つの理想を極めた清冽な演奏に心打たれる。柔軟でしなやかなバーンスタイン、鋭く凝縮された緊張感を生むグールドと、共演者の持ち味を生かすことのできる柔軟な音楽性も彼らのトレードマークの一つである。