鈴木敏夫著「天才の思考 高畑勲と宮崎駿」久し振りに本を置く時間も惜しく読み続けた1冊でした。 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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妻の買い物に付き合ってスーパーに行き、彼女が買い物をしている間店内にある書店で時間をつぶす。まあ、いつものことなのですが(笑)

昨日もそんな感じで書店でぶらぶらとしているうちに、一冊の本のタイトルが目に入りました。

 

「天才の思考 高畑勲と宮崎駿」

スタジオジブリの鈴木敏夫さんの著書です。

 

ジブリの作品、特に宮崎駿、高畑勲両監督の作品はとても好きですし、この人たちの考え方や生き方にもとても興味があります。(そしてその二人のことを表現する時の鈴木敏夫さんの語り口もとても好きなのです。)

そんなわけで、ほとんど衝動買いに近い感じで手に取りレジに向かっていました。

 

実は最近あまりしっかりと本を読むことができない状態でした。いや、活字はいつも読んではいるのです。しかし、小説にしろエッセイにしろ、その他の書籍にしろ、作品を読み通すことができません。つまみ食い的にあれこれと読んでは放り出す、という感じで部屋には読みかけの本が増えるばかり。スマートフォンでフェイスブックやツイッターを見ることに時間をとられているせいかもしれませんし、それよりなんだか集中力や根気が無くなりつつあるような気もしていました。相変わらず書店や古本屋に行くと読みたいと思う本はいくつもあり、また衝動買いしてしまう。そして散らばった読みかけの本は減ることはなく・・・。

 

またそんな本を増やしてしまったのかと思いつつ、家に帰って読み始めたこの「天才の思考 高畑勲と宮崎駿」。

これが面白いのです。

 

宮崎駿、高畑勲両監督の強烈なキャラクター。

その間で悩んだり楽しんだりしている著者(笑)

 

そんなやりとりの中からスタジオジブリが誕生していく経過。

ジブリの各作品のエピソード。

そして宮崎駿、高畑勲の後を受け継ぐ宮崎吾朗、米林宏昌など次世代の監督。宮崎駿の引退宣言とその撤回(?)

 

ともかく面白い本でした。

久し振りに本を置く時間も惜しく読み続けた1冊。

やっぱり読書は楽しいことだと思い出させてくれた1冊でした。

 

今日は結構良い気分です(笑)

 

 

 

天才の思考 高畑勲と宮崎駿 (文春新書)

『風の谷のナウシカ』から『風立ちぬ』、『かぐや姫の物語』まで。二人の天才の創造の秘密、強烈過ぎる個性のぶつかり合いを、最も間近で支え続けたプロデューサーが惜しみなく語る。ジブリの20作品がいかに作られたか、秘話満載、スリル満点のドキュメント。