ヴィクトール・デ・サバタ 不滅の名録音カラスの「トスカ」の指揮者 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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昨日、記事を投稿した後カンテッリの演奏を色々聴いたのですが、そうしているうちにヴィクトル・デ・サバタと言う指揮者にも興味がわきました。デ・サバタはトスカニーニの後任のスカラ座音楽監督で、カンテッリは、その悲劇的な最後を迎える直前、このサバタの後任として音楽監督に就任したところだったのでした。

 

サバタの演奏はモーツァルトのレクイエムがライヴラリの中にあり、これはなかなか興味深い演奏でした。最近聞き慣れているモーツァルト演奏と比較するとやはり時代を感じるところはありますが、コーラスのレベルは高く、指揮者の音楽作りもとてもスタイリッシュな感じがします。(たぶんこの音源を購入(iTunesでダウンロード購入)したのは、テノールのソロがタリアヴィーニだったというのが大きな要素だったと思います。そして、その声は素晴らしかった。ただ歌い方は、モーツァルトらしいとはとても言えませんでしたが(笑))

 

今日は昨日に引き続き、デ・サバタの演奏をあれこれと聴きまくっています。最初のロッシーニはイタリアのオペラ指揮者にとっては看板代わりみたいな物ですね。

 

でもデ・サバタはイタリアオペラだけで無くワーグナーでも評価が高かったようです。

 

ワルキューレの騎行

 

また、戦時中はベルリンフィルにも客演していますし、戦後はニューヨークフィルでも指揮し、ベートーヴェンやブラームスを始めとしたドイツ音楽でも高く評価されていました。

 

もちろん一番得意なのはイタリアオペラだったはずで、不滅の名録音と言われるこの演奏の指揮者が、実はデ・サバタなのです。

 

マリア・カラス ブッチーニ歌劇「トスカ」

 

サバタはこの「トスカ」のレコーディングの直後から心臓発作など体調不良が続くようになります。そして1954年のヴェルディ「レクイエム」の録音を最後に指揮台に上がることは無くなってしまいました。

 

 

1967年に亡くなるまで、指揮者として姿を見せたのは1957年スカラ座でのトスカニーニの追悼式でベートーヴェン「エロイカ」の第2楽章を無人の会場で演奏したただ一回のみでした。

 

「ヴィクトル・デ・サバタ(Victor De Sabata, 1892年4月10日 - 1967年12月11日)は、イタリアの指揮者・作曲家。
サバタは、ミラノ・スカラ座の合唱指揮者でカトリックの父とユダヤ人の母の息子として、当時はオーストリア=ハンガリー帝国領だったトリエステに生まれた。1902年から1910年までミラノのヴェルディ音楽院で作曲を学び、卒業後作曲活動に入ったサバタの作品はセラフィンやトスカニーニによって採り上げられ、ドイツではリヒャルト・シュトラウスがサバタの作品を指揮、1917年にはサバタが作曲した歌劇『岩石』がスカラ座の舞台にかかり、大成功をおさめている。(中略)
1918年、サバタはモンテカルロ歌劇場の指揮者として指揮者デビュー。1921年にはローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団を指揮して管弦楽の世界にも足を踏み入れている。(中略)
1929年、サバタはプッチーニの歌劇『西部の娘』でスカラ座にデビュー(厳密に言うとサバタはスカラ座管弦楽団のコンサートという形で1926年にデビューしている)を果たす。(中略)
スカラ座デビューの翌年、サバタはトスカニーニの後任としてスカラ座の音楽監督に就任、指揮活動から引退する1953年に至るまでこのポストに留まり続ける事になる。音楽監督に就任したその年に、サバタはスカラ座でワーグナーの楽劇『トリスタンとイゾルデ』の演奏で好評を得て、それ以降『トリスタンとイゾルデ』はサバタの十八番のレパートリーとして認知されていく。(中略)
1953年、8月上旬にサバタはザルツブルク音楽祭のオープニングコンサートを指揮し、8月10~20日にかけて、サバタは戦後しばしば共演していたマリア・カラスらとプッチーニの歌劇『トスカ』を録音、この録音は各方面からの絶賛に浴し、録音から50年以上が経過した後も、古今のオペラ録音の中でもっとも優れたもののひとつに数える者が後を絶たない。この録音セッションの終盤に体調不良を示し、終了の数日後に狭心症を理由にルツェルン音楽祭でのコンサートをキャンセルした。さらに9月後半に重篤な心臓発作に襲われ、翌1953/54年のスカラ座のシーズン開幕公演のカタラーニの『ラ・ワリー』にアシスタントのジュリーニを充てる。翌1954年に行なわれたヴェルディ『レクイエム』のスタジオ録音は、体調が悪い中で「サバタは生きている」のをアピールするために強行された。その後も指揮台への復帰が検討されるが、心不全からの回復が見られず完全引退となる。1957年のスカラ座でのトスカニーニの追悼式で、聴衆のいないスカラ座でベートーヴェンの『英雄交響曲』から葬送行進曲を演奏したのが唯一の公式の演奏となる。」(Wikipedia ヴィクトル・デ・サバタ より)
 

 

プッチーニ:歌劇「トスカ」全曲

ソプラノ歌手、マリア・カラス、ヴィクトル・デ・サバータ指揮、ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団による、プッチーニ「歌劇《トスカ》全曲」を収録した1953年録音盤。マリア・カラス没後30年記念企画。

 

 

 

 

 

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