石ノ森章太郎「漫画超進化論」平成の初めに出された本ですが今読んでも、・・・ともかく面白い本です | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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今、石ノ森章太郎の「漫画超進化論」と言う本を読んでいます。石ノ森章太郎がホスト役として小池一夫、藤子不二雄A、さいとう・たかを、手塚治虫と言う豪華なメンバーと語り合った対談集です。(小池×石ノ森、藤子不二雄A×石ノ森、藤子不二雄A×さいとう・たかを×石ノ森、手塚×石ノ森の4編の対談・鼎談と石ノ森によるプロローグ、エピローグからなり、巻末には石ノ森のエッセイマンガが収録されています。)

超ベテラン漫画家、マンガ原作者による対談はとても面白く、創作に関するエピソードやキャラクター作りの秘訣、マンガの未来についてなど目が離せない読み物になっています。

平成の初めに出版されたこの本、プロローグの終わりにはこの本の校了を終えた頃手塚先生が亡くなった、記載されています。その後平成10年に石ノ森が、そして昨年には小池一夫も他界しました。時の流れを感じますが、この本の内容は今読んでも充分価値ある物ですし興味深い読み物になっていると思います。マンガの熱烈なファンだけで無く昭和、平成を生きてきた日本人で手塚治虫を始めとしたここに登場した人たちにまったく関わりの無かった人はいないと断言しても過言では無いでしょう。そう言う人たちの言葉に触れることは無意味なことの訳はないと思います。それに・・・なんて色々言葉を探すよりも、でした。
 

 

漫画超進化論 (河出文庫)

 

「石ノ森章太郎がホスト役となって、小池一夫、藤子不二雄A、さいとう・たかを、手塚治虫の超豪華メンバーとともに、マンガの過去・現在・未来を語り合う。平成が始まり、手塚治虫が亡くなった時代の節目に刊行された歴史的な対談集。「萬画宣言」が行われたエッセイマンガ『風のように…』を特別収録。」(Amazon 商品の説明 より)