エリシュカ/札響 ドヴォルザーク交響曲第5番 エリシュカの音楽作りが心憎いばかり | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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今日は昨日届いたCDを聴いています。

 

ドヴォルザーク:交響曲第5番 ヤナーチェク:シンフォニエッタ

ラドミル・エリシュカ指揮札幌交響楽団

 

ドヴォルザークの交響曲第5番は私は初めて聴く曲でした。新世界や第8番などと比べるとあまり有名な曲とは言えないでしょう。

エリシュカ/札響の音を聴きたい、と言うのが手に入れた一番の理由で、普通なら購入することは無かったと思います。

 

どんな曲なんだろう?

 

クラリネットで始まりフルートに引き継がれる快活なメロディ。それがオーケストラ前奏により盛り上がり・・・

第一楽章は明るく勢いのある音楽です。エリシュカの表現も生き生きとしていますしそれに答える札響の響きもなかなかです。

木管や弦の音の質感がとても良い感じ。

 

第2楽章は一転して少し翳りのあるメロディ。しかしこれがなんとも心に染みこんできます。メロディメーカー、ドヴォルザークの面目躍如か。

第3楽章は第2楽章の最後のフレーズを繰り返すような形で始まります。そしてその後に続く快活なスケルツォ。

オーケストラの全奏がかなりの迫力があるのに少しもうるさく感じないのはKitaraの響きのおかげでしょうか。(それも含めて札響の実力もなかなかの物です。)

 

そして最終楽章。テンポやデュナミークを変化させながら聞く人の心を揺らしていくエリシュカの音楽作りが心憎いばかりです。激しく盛り上げゆったりと沈み込み、また・・・、どんどん曲の世界に惹き込まれていきます。クライマックスのアッチェレランドから長いクレッシェンド、ティンパニーの連打。ブラヴォー。

 

良い曲でした。今まで聴いていなかったのが残念と思うほどに。そして素晴らしい演奏でした。

 

続く、ヤナーチェクのシンフォニエッタは、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏などと比べると演奏の精度では敵わないでしょう。クリーヴランドの演奏のスマートさと比べると別の音楽のようです。しかし演奏の熱さという面ではこの札響の演奏の方が遙かに上回っています。ヤナーチェクの本来の姿はこちらの方なんじゃ無いの、と思えてくるくらい生き生きとした演奏。これも悪くない。

 

エリシュカ指揮札幌交響楽団のディスクはあとブラームスの交響曲第3番とスメタナの「我が祖国」の2つです。

 

本当はブラームスの交響曲第3番を早く聴きたかったのですがAmazonで品切れになっていたので仕方なく後回しにしたのですが・・・

 

Amazon以外の所から購入しようかな。

 

札響以外のエリシュカの録音では大阪フィルハーモニー交響楽団とのドヴォルザークのスターバト・マーテルがあります。

それも聴きたいな。

 

切りが無いか(笑)