4月にこのブログの記事として、「江戸の検屍官」シリーズのことを書きました。
江戸の検屍官 コミック版も小説も同じくらい面白いです。
そのとき読んだのは「江戸の検屍官 北町同心謎解き控 」と「江戸の検屍官 闇女」の2冊でしたが、この2冊の間に少し時間の飛躍があるらしく、「江戸の検屍官 北町同心謎解き控 」の連作の中で重要な役割を果たしその存在をちらちらと見せていた「お玉」と言う稀代の悪女(かつとんでもない美女)の存在が「江戸の検屍官 闇女」ではまったく触れられないのが不思議というか少し物足りない感じがしていました。その上、「江戸の検屍官 北町同心謎解き控 」の続編では、お月と北沢の間に何かあったらしいことが「江戸の検屍官 闇女」で仄めかされています。読みたいな、と思っていました。
先日いつもの古本屋でぼんやりと書棚を見ていたら、
「江戸の検屍官 女地獄」のタイトルが目に。
あっ、あった。思わず買ってしまいました。
この「江戸の検屍官 女地獄」も相変わらず同心北沢が医師玄海、絵師お月とともに死体を調べ事件の捜査に当たっていきます。
タイトルこそ「女地獄」と扇情的な感じがしますが、「江戸の検屍官 北町同心謎解き控 」の前半と比べエロティックシーンやグロテスクな描写は控えめでむしろ読みやすくなった気がします。
実際の姿は見えないのにいくつもの事件にその姿をちらつかせる悪女お玉。北沢の捜査は進み事件は意外な展開を見せ、さらに最後は衝撃の・・・
なかなか面白かったです。本気でコミック全巻欲しくなりました。う~ん、どうしようかな。
江戸の検屍官 女地獄 (祥伝社文庫)
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川田 弥一郎
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