昨日から京都にいる。
智恵光院のご住職にお誘いいただいて、除夜釜の茶事に。
ぼくはまったくお茶のたしなみがないので、ひとつひとつのことに、
ほー
へー
なるほどー。
と発見が面白くって。
昔は「決まりごと」ってバカバカしいなって思っていたけど、決まりごとやルールがあるからこそ、楽しみが深まるってあるね。
内々の会だったし、ぼくをはじめ初心者ばかりだったので、なごやかに一つひとつの所作や意味を説明してもらいながら茶事が進んでいく。
おもてなしをする側とされる側の心配りと遊び心の積み重ねが、お茶なんだなぁと思いつつ。
これに京都流の「いけず」が重なるから、えらいことになっていくんだろうなぁと思ったり。笑
さてさて。
お茶が終わって、智恵光院で見かけた額。
『為善最楽』
〜善を為すこと、最も楽し〜と読むのだそうで。
昔だったら単純に善いことは、いいこと。
的なことを思ったのだろうけど。
ふと、善って、なにをもって善というのだろうと思う。
「ひとのため」
というのは、よいことだ。
という社会的なコンセンサスがあって。
もちろん、それはいいことなのだけど。
「ひとのため」と思ってする「善」は、こころのどこかで「ありがとう」を求めていたり、認められたいという気持ちから行動している感じがしたり。
あるいは、そこに自己犠牲感が入ってしまうと、
「せっかくしてあげたのに」
なーんて思ってしまうゲスな自分がいて、どこか違うかなと思ったりもする。
でも、しないよりはいいよね。
と思ったり。
ここ数年、ぼくが大切にしていることがあって、
それは、
「自分がしたいことや楽しいことと、相手が喜ぶことやしてほしいことが一致すところ」
が一番気持ちがいい、ということ。
別にそうなるように考えながら行動してるわけではなくて、自分の行動の積み重ねがたまたまそうなっていく、自然な流れがとてもいいなって思ってる。
仕事がそうなってると、結果的に毎日が楽しいんだよね。
昨日紹介した友人なんかは、まさにそうで。
↓ ↓ ↓
お金を使うとか
贅沢をするとか
わがままをするとか
ではなくて、本当の意味で「今」を大事にして、「楽しい」「好き」を選んでるのがわかる。
そうしていった先に、自分がしたいことと、たまたまひとが喜んでくれることがたくさん一致してるんだよね。
それが目の前のひとりだったのが、自然と増えて広がってたくさんのひとが喜んでくれてる。
別に意図的にそうしてるわけではないのも
一緒にいるとよくわかる。
自然とそんな風になっていってる気がする。
ふと、
それが「善」ということかもしれない。
なーんて、「為善最楽」の額を見ながら思った。
(追記)
このブログ記事をご住職に送ったら
「為楽最善」
〜楽しむことが、最も善きこと〜
と送られてきた。
まさに！
それもまた、真ですなぁ。^ ^
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