フィリピンのマニラで、友人のSちゃんに会ってきた。
ちょうど土日だったので、だんなさんも一緒にごはんを食べたり、いろいろとマニラを案内してもらったりして、とても楽しかった。^^
ただ、６日に連続爆発テロがあって、現場近くの世界遺産やイントロラムロスへの観光は、行くのをやめておいたんだけどね。
８人もの死傷者が出たらしい。。。
フィリピンは出生率が高く、急激に人口が増えてる。
高校生の頃の地理で人口６千万とかって記憶してたけど、いまでは１億人を突破し、近いうちに日本の人口も超えると言われてる。
でも、とても貧富の格差が激しい。
話を聞いてると唖然とするレベル。
富裕層や外国人が住む近代的なビル群や、部外者は立ち入れない緑に囲まれた高級住宅地区が広がる一方。
古い、粗末な建物の地区や、スラム街も広がる。
マニラから南に向かう高速道路を走っている時には対岸に、延々とスラム街が見えた。
水上に杭を打って、その上に家を建てるとのこと。
南国の太陽に照らされた、真っ青な空や海にはさまれたスラム街を見ながら、なんだか複雑な気持ちになる。
賃金もとても低い。
飲食店やスーパーの店員さんの１日の給料は５００ペソ（日本円で約１１００円）くらい。
しかも、昇給しない。
単純作業の仕事は、いくらでも変わりがいるから、半年たったら辞めさせられて、半年後にまた来てね。となるんだって。
継続雇用をすると昇給が必要となるから、
常に安い賃金で働いてもらうためらしい。
だから、
雇用する側もされる側も、スキルアップのモチベーションがとても低いとのこと。
どんどん人口も増えてて、若年労働者も増えてるから、この習慣はなかなか変わらなさそうとも聞いた。
唖然とする。
フィリピンで「不妊治療を選択できるしあわせ」を知った。
Sちゃんは、ダンナさんの転勤についてマニラに来た、いわゆる駐在員妻。
日本にいた時は、ぼくの子宝相談を受けてくれてた。
今年に入って、人工授精をすることに決めたって聞いて、へ～って思ってた。
当時は、治療への抵抗感が強くて、タイミングからなかなか進めなかったんだよね。
フィリピンのネイリストさんの言葉が決め手になったんだって。
『わたしは結婚して１０年になるけど、妊娠しなくって。
でも、不妊治療なんてできないの。
病院になんていけないから。
あんなにお金がかかることなんて、夢のまた夢よ。
わたしたちは、妊娠にいいからって、ココナッツを食べたりとか、そんなことしかできないから』
でも、不妊治療なんてできないの。
病院になんていけないから。
あんなにお金がかかることなんて、夢のまた夢よ。
わたしたちは、妊娠にいいからって、ココナッツを食べたりとか、そんなことしかできないから』
それを聞いた時に、はっとしたんだって。
日本に生まれて、経済的にも環境的にも、病院での不妊治療を選択することが許されてることって、なんてしあわせなことなんだろう。
って。
『自然がいい』
と思って、どこか人工的な感じがある不妊治療に抵抗感を持ってたけど、その選択が『許されている』というしあわせに気づいて、治療を再開しようと思ったんだって。
ぼくと会った昨日は、折しもはじめてチャレンジした人工授精の判定日。
結果は・・・
残念ながら陰性。
ただ、検査データを見ながらフィリピンでの不妊治療環境や、現在のSちゃんの状況からの今後の治療の選択についても、ぼくなりのアドバイスをした。
不妊治療の先生は日本人じゃないから、説明も全部英語だし、すべてが手探りで大変だったんだって。
「このタイミングで聞けてよかったー！」
って言ってくれて、よかったな。^ ^
あとね、これ。
先生は
「残念だった」
としか言ってくれなかったけど、ちょこっとHCGの値が出てるでしょ？
同じ「残念だった」でも、意味が全く違ってくる。
０．８って数字は妊娠の継続はできなかったけど、着床はしたってことを意味してる。
HCGって、妊娠の時以外には絶対に出ないホルモンなんだよ。
（治療でHCG注射を使われてる場合は、最後のHCG注射からの期間を考慮する必要はあるけど、Sちゃんの場合は問題なかった）
つまり、
精子と卵子は、ちゃんと出会えてるし、着床もできてる。
だから、人工授精で様子を見ていって妊娠できる可能性がちゃんとあるってこと。
Sちゃん、
「妊娠する力がある」
ってことだから、自信もってね^^
それにしても感じたのは、Sちゃんがすごく生き生きしてたってこと。
もともと、すごくおしゃべり(笑)だし、元気な印象なんだけど、今までにも増して生き生きとしてた。
異文化の中で暮らしながら、
「違ってあたりまえ」
というのをひしひしと感じて、自分を縛ってた常識や、お母さんに対する感情だったりから、すごく自由になれたんだって。
海外にいると、日本のあたりまえや常識を違った目で捉えられるようになるよね。
なんだか、よかった^ ^
マニラでの不妊治療事情。
聞いた範囲では
マニラでの日本人の不妊治療の選択肢は大きく３つだそうだ。
ひとつ目は、
日本人会付属の診療所の産婦人科医の先生を受診すること。
ただし、
高度な治療には対応してなかったり、
一般外来もある中で、頻繁に他の患者さんと顔をあわせるのはしんどそうとのこと。
ふたつ目は、
セントルークス病院。
これは外国人、富裕層向けの不妊治療をしているけど、金額が高い（らしい）。
英語での説明になる。
３つめは、
東京にあるKLC系列のクリニック。
ただし、ここも医師は日本人ではないので英語での説明になるとのこと。
あと、体外受精がメインのため、一般不妊治療は検査も説明もほとんどしてくれないんだって。
高い出生率をほこるフィリピンでも不妊の問題はあって、特に富裕層では悩むひとも多く、受診するとたくさんの患者さんが来てるとのことだった。
(※あくまでも聞いた範囲の情報なので、悪しからず)
それにしても、言葉の問題もあるし、
なかなか不妊治療をしていくのは、大変な環境なのは間違いないよね。
そんな中でSちゃんをはじめ、フィリピンで不妊に悩んでる方々が、いい形で取り組んで行かれますように。
実は、海外からの子宝相談のひとって何人かいらして。
話を聞いてて、ぼくのほうが勉強させられることがよくある。
文化的な違いもあって、考え方や向き合いかたもいろいろあるみたいで、非常に興味深いんだよね。
今後も各国のことを、いろいろと知ったり、紹介できるといいな。^ ^
それにしても、言葉の問題もあるし、
なかなか不妊治療をしていくのは、大変な環境なのは間違いないよね。
そんな中でSちゃんをはじめ、フィリピンで不妊に悩んでる方々が、いい形で取り組んで行かれますように。
実は、海外からの子宝相談のひとって何人かいらして。
話を聞いてて、ぼくのほうが勉強させられることがよくある。
文化的な違いもあって、考え方や向き合いかたもいろいろあるみたいで、非常に興味深いんだよね。
今後も各国のことを、いろいろと知ったり、紹介できるといいな。^ ^
(Sちゃんいろいろと教えてくれて、ブログ掲載OKありがとう！^ ^)
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