大相撲が好きである(戯言編) | 司法書士 荒谷直樹のブログ

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埼玉県所沢市の司法書士フラワー総合事務所代表。ジャンル問わず人生に有益な情報を発信!!法律&メンタル&個人的戯言♪

  大相撲が好きである。大相撲は国技であり、スポーツにカテゴライズされるかは分からないが、仮にスポーツとして見たとき、スポーツで1番好きである。


 小さい時にわんぱく相撲をやっていた。そのせいかもしれない。(←結構強かった・・・・サッカー選手は、相手選手と少しでも接触すると、見事に転がって、苦悶の表情を浮かべながらのたうちまわるが、反則がとれないと分かるやいなやケロッとして立ち上がる。ああいうのは、「詐術」ではないのか???茶番劇みたいで好きではない)


 相撲は、真剣勝負である。あの立ち合いの一瞬にすべてをかける。立ち合い前の表情、目線、雰囲気、あの緊迫感がたまらない。わたしは、相撲をやっていたので、表情を見ればだいたいの感情は察することができる気がしている。


 特別好きな力士はいない。みんな好きである。ただ姑息なマネをする力士は、嫌いである。立ち合い変化したり、張り手食らわしたり・・・・だから現役時代の白鵬なんかは、大嫌いだった。あれは、白鵬を育てた親方が悪い、そう思っている。


 今ちょうど名古屋場所をやっている。 力士は、みな好きだが、最近は平戸海がお気に入り。小兵だか、気持ちが強く、もの凄く頑張って稽古をしていることをうかがわせる動きの良い相撲が好きである。見ていて気持ちがいい。相撲界全体では、元横綱の旭富士が1番好きである。横綱照ノ富士の親方の伊勢ヶ浜親方である。


 無口で強面だが、情に厚い。指導力は抜群。わたしの勝手なイメージである。今、日本にああいうタイプのしっかりした人格を備えた「大人」がいなくなった。気がしている。


 最近読んだ学校に関する本に、「情操教育を基礎とする教育から権利義務を基礎とする利害調整型の教育への変遷」みたいな言葉があった。子どもや保護者、教員と学校、近隣住民は、ひと昔前は協力して子どもを育てようとする協力関係にあったが、今はそれぞれが権利を主張し合い、時にはぶつかる関係性へ変化した。それを利害調整型の教育現場と言うらしい。


 モンスターペアレント、ヘリコプターペアレントなどなど。昔は、いなかったような化け物みたいな親が散見されるようなのである。


 「まっとうな」人格を備えた人間は、権利義務を主張し合う関係性の中だけでは、決して出来上がらないと、わたしは思う。子どもに関連する法律の文言を眺めていると、「立法段階であまりに不自然だと異議を唱える者はいなかったのか?」と疑問を覚えるくらい、子どもに甘い文言が羅列されている。子どもがケガをしたり、ケンカしたり、不登校になったり、そういうことになるとすべて学校や教員、教育委員会に落ち度がある(過失)みたいな論調である。教室でほうきを振り回して、ほうきの先が抜けて、他の児童にあたり、ケガをした事案につき、学校や教員にほうきの点検を怠った過失があったのではないか、そんな記述を見たときには、腰をぬかすくらい驚いた。そんなもの、ほうきを振り回した「ガキ」が悪い、昔はそれだけの話だったはずである。ひたすら甘やかされて育った子どもが、果たして「まっとうな大人」になれるだろうか???


 「伊勢ヶ浜親方みたいな大人」がいた時代の方が良かったんじゃないか、わたしの素直な気持ちである。


(伊勢ヶ浜親方です)