☆どんなに素晴らしい対話スキルを備えていても、スピリットが抜けていたら相手の心は動かない。
こないだオンラインで見た日本カウンセリング学会の大会で、ある方が動機付け面接をテーマに話しているときに紹介された言葉である。
動機づけ面接(Motivational Interviewing: MI)とは、ウィリアム・R・ミラーとステファン・ロルニックが開発した、本人の内発的な動機を引き出し、行動変容(変化)を促すための対話・カウンセリング技法。
動機付け面接の精神は、頭文字をとってPACEと言われる。
・協働(Partnership)・受容(Acceptance)・思いやり(Compassion)・エンパワメント(Enpowerment)
動機付け面接では、説得や指示によって相手を変えようとするのではなく、相手の心の中にある「変わりたい気持ち」と「変わりたくない気持ち」の葛藤(両価性)に寄り添い、本人の口から変化に向けた言葉(チェンジトーク)を引き出すことを最大の特徴としている。
ここで大切なことは
☆どんなに素晴らしい対話スキルを備えていても、スピリットが抜けていたら相手の心は動かない。
ということ。意味は
☆いくら素晴らしい技法を知っていても、そこにスピリットという魂がなければ相手の心に響く対話にはならない。
ということ。
たぶん、司法書士や弁護士なんかは、このことを全然知らない。心理職であっても、これを理解できていない人は多いと思っている。
これを念頭に置かずに対人支援に当たるから「ウワベだけの言葉」だけでの対応となり、被支援者に「あの人に話してもムダだ」と思われるのである。
スキルとか技法を机上で学んでいるだけでは身につかない能力というものがある。たとえば、最近は「傾聴」とか「共感的理解」という言葉をよく耳にするが、「傾聴とはいかなるものか」を知らないで「傾聴したつもりになっている人」がほとんどだという印象がある。
☆いくら素晴らしい技法を知っていても、そこにスピリットという魂がなければ相手の心に響く対話にはならない。
テレビのコメンテーターやアナウンサーが吐く「キレイごとだけに終始する言葉」が心に響かないのは、このためである。ビジネスでやっているだけで、スピリットなど無いからである。

