クリティカル・シンキングという考え方がある。直訳は批判的思考だが、「より良い思考」のことである。自分がどんな態度で、日々考えているか???について、以下のことを手掛かりにして考えてみると面白い。
クリティカル・シンキングに必要な要素として、以下のようなものが挙げることができる。
・ものごとを筋道を立てて論理的に考えようとする⇒論理的思考
・好奇心旺盛で、いろいろなことを学ぶ姿勢⇒探究心
・感情や主観によらず、できるだけ客観的にとらえる⇒客観性
・判断を下す際には証拠の質や量を重視する⇒証拠の重視
・結論を急いで出さずに、時間をかけてしっかり考える⇒熟慮
・どんな主張も鵜吞みにせず、間違いや不確実性がないかチェックを心がける⇒知的懐疑
・重要なことは、いろいろな立場や考え方を考慮する⇒開かれた心
・自分の考え方が偏ってないか、考える⇒メタ認知
・自分と違う意見でも、正しいものは認めることができる⇒知的誠実性
思考する際に、こういう要素が組合させられると「良い思考」になると言われている。問題の性質や内容に応じて、中核となる要素を変えていけば良い。
クリティカル・シンキングとは、さまざまな情報をその前提を含めて明確に適切に読み取り、またさらなる探索を行い、それらの土台をもとに合理的な推論を行って結論を導出し、そして、そこから具体的な問題解決につなげていく訓練された思考である。この思考は、未来を切り開くの能力の基盤として不可欠のものと考える。
今、政治家がパワハラだ、金銭授受だ、総理が戯言を連発するだ、毎日「考える題材」に事欠かない。こういう要素を意識しながら考えてみると面白い。また問題を起こす政治家自身にこういう思考能力が備わっているかを考察してみるのもたいへん面白い。わたしは、問題を起こす政治家には、こういう思考基盤がそもそも備わっていないのだと思っている。だからトンチンカンなことばかり言ったり、やったりするのである。
こういう枠組みがあること自体を意識していると、考えるのが楽になる。その前提・背景に、知識や経験がある。それらが豊富であるほど、より良い思考につながっていくはずである。知識や経験を有機的に組み合わせて、総合的・複合的に思考するのである。
そうすれば、二度と変な総理に熱狂することはなくなると思う。感情だけに流されたから、今みたいになってしまったのである。


