試験を前提とした記憶に関して | 司法書士 荒谷直樹のブログ

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埼玉県所沢市の司法書士フラワー総合事務所代表。ジャンル問わず人生に有益な情報を発信!!法律&メンタル&個人的戯言♪

 試験を前提とした学習・勉強の際の記憶について。記憶は、次の4つのプロセスを経てはじめて確立すると言われています。

 

1 記銘(頭の中に覚え込む)

2 保持(覚えた内容を保存する)

3 再生(保存した内容を思い出す)

4 再認(再生した内容が覚えた内容と同一であると認める)

 

 たとえば、テキストの読み込みに学習時間の大半を使っている方がいるとしましょう。使い方次第の部分もあるかと思いますが、読んで内容を理解するという作業に終始した場合、上記のうち1記銘と2保持、こればかりを繰り返していることになります。

 

 インプットに偏った勉強ということになります。もちろん、頭のなかに知識を入っていなければ、問題を的確に処理することはできませんから、試験合格のための勉強としては、当然の勉強法・作業内容と言えます。

 

 ただ、試験の場は知識や思考を再現する場です。上記のことばで言えば3再生4再認する力が強く求められます。結果を出すためには、試験会場で、必要な時に、必要な知識を正しく出力する再生の仕組みの強化と、普段の学習における訓練・意識化によってそれを習慣化する必要があります。

 

 そのプロセスがおろそかにされていると、せっかくの知識が本番で出てこなくなります。角度を変えて問われたり、瞬時に判断を迫られると、すぐにわからなくなってしまうのです。

 

 勉強時間=記銘する時間+想起時間(再生する時間)

 

 ということになります。いわゆるアウトプットに費やす時間をきちんと意識して学習に組み込むべきということです。アウトプットというと答練や模試を思い浮かべる方が多いと思いますが、そんな大げさなことではなく、ささいなことで大丈夫だと思います。

 

 わたしがやっていたのは、「テキストを読む→該当箇所の確認問題をやる→最後にざっとテキスト眺める」というものです。こうするとテキストの大事な箇所などが分かるようになりますし、理解も深まります。問われやすいポイントも把握できます。工夫したのは使う教材と数ですが・・・・これは、自己の責任と好みで選んでください。

 

 ただ単にをテキストを眺めるだけの勉強をしている方は、ほんの少し勉強法を工夫してみることをおすすめします。試験合格に大切な視点は、本試験当日にいかに高得点を採るか、これです。普段の勉強で、いかに難しい論点が絡む問題が解けても、本試験で簡単な問題を落とすような勉強の仕方をしていてはダメですよ。