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ママは愛国
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著者の千葉麗子さんというと、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』でプリンセスメイを演じたアイドルさん。
今は高校生のお母さんだそうですが(美しすぎる)
母から子へ、でもあるのですが、同じママ友のみんなへ!という優しいテイストで
国を愛するというのは、どういうことなんだろう?という問いに対して
日常から少しずつ、順を追って学んでいき、最後に憲政史家の倉山満先生と
天皇陛下の3つの玉音放送について解説しているという、
優しいけれど、深い~ぃ内容。
昨年8月に天皇陛下が譲位について、ビデオメッセージを出されているわけですが
これを、「玉音放送」なんですよ、その「玉音放送」というのは、2千600年の歴史のなかで
たった3回しか発せられていないんですよということ、
なぜ、陛下があのようなメッセージを発せられたのか、それにどういう意味があったのか
まだ記憶に新しい東日本大震災の時にもビデオメッセージが出されたとき
宮内庁は何をしていたのか、報道は何を伝えていたのか、
有名な「堪え難きを耐え、忍び難きを忍び」という敗戦の時の玉音放送は
陛下が何を伝えたものだったのか。
こうした基本的なことを簡素に、読みやすい形でまとめている本というのは
ほとんどないのではないかと思います。
正直、私自身、倉山塾で学んでいる身ではありますが
陛下が何をおっしゃったのかを感じ取ることはできたのに、
恥ずかしながら、何故、陛下のお言葉が妙に複雑な問題にされてしまうのか、
オピニオンリーダーと言われる人々が、どういう立場で何を言っているのかを
すぐには理解できませんでした。
そして、先ごろ、森友学園問題で国会が荒れている間に
陛下のご譲位はすんなりと決まりました。
陛下のご譲位がスムーズに決まるのは喜ばしいことですが
これでいいのか、我が国は(呆)という思いもあります。
「愛国」という言葉そのものは、少し、右寄り?というか
ある種のクセを感じるところがあるのかもしれませんね。
おっきいワゴン車の上に拡声器乗っけてる怖い感じの車にバーンと書いてあったりしてね(^^;)。
でも、本来の言葉はそんな怖いものじゃなかったはず。
愛国心と聞いただけで、洗脳されるッ?!みたいになってしまう人もいるようですが
じゃあ、旅行から帰ってきて「あ~やっぱ、自分の家がサイコー」って思っちゃだめなわけ?
それだって、ある種の愛国心の源だと私は思うんですけどね。
嫌な思いをさせられれば、嫌いというのはあって当たり前でしょうし、
生まれ育ったわけでもない外国により強いシンパシーを持つ人もいます。
でも、その理由を
例えば、個々の輪廻転生の物語としてたどっていくと前世でそこに生まれ育ってた
そんな話が出てくることなんて、珍しくありませんよね。
つまり、現世だろうが前世だろうが、自分の源、基盤、足を付け、根を伸ばす国
愛する人や仲間のいる国に愛情や愛着を持つという自然な気持ちが
何故ことさらに否定されなければいけないのか?
何かやろうぜ!とかそういうことじゃなくて、
まず、教えてもらってないことがいっぱいあるってことに気付いてみようよ
どうかな?って、千葉さんが問いかけてくれるような本が『ママは愛国』です。
本が出てから、私、知り合いに片っ端から勧めまくっているのですが、
その人たちが口をそろえて「読みやすかった!」「こういう説明だと受け入れられる!」と
感想を寄せてくださっていて、
私が勧めなかったら自分からは読まなかっただろうと。
おそらくこちらの特番の萩原佐代子さんのような感想をお持ちになったのだろうなと思います。