海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船 | といず・くろすおーばー!

海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船

 実はダークサイド・ムーンと立て続けに見ていたSHT映画。

 まずはゴーカイジャーから感想レビューです。


伊狩鎧、いきなり登場&退場

 この時期のスーパー戦隊シリーズは、TV本編で追加戦士が登場し、初期レギュラー誰か一人との絡みで双方の掘り下げを行ってますが、これは追加戦士を売り出す一方で、映画の撮影のために初期メンバーのスケジュールを調整するという事情も絡んでのことです。

 そのため鎧役の池田氏はTVで出ずっぱりになる一方、映画での出番は冒頭のみ。ゴーカイジャーはレジェンドゲストを招く都合上、歴代戦隊の中でも特にスケジュール調整がタイトのようで、実は初期メンバーも生身での活躍があまりなかったりします。

 ちなみに池田氏は鎧としての初撮影がこの映画のシーンだったとのこと。この辺りもスーパー戦隊映画では恒例になっていますね。

 ……にしても今回は、ちょっと貧乏くじすぎた感あり。マーベラスも「俺たちゃずっと五人で戦って来てんだ!」とか言っちゃうしな!


幽霊船とにせゴーカイオーと幽霊船長ロスダーク、そしてゴッドアイ

 結構面白い題材だっただけに、あまり掘り下げられずに終わったのが残念。1時間の尺で見たかった……

 一度だけ何でも命ある者の願いを叶えてくれるゴッドアイと、命がないために他者の生命エネルギーを奪って復活しようと目論んだロスダーク。幽霊船には過去のスーパー戦隊に敗れた悪役たちの怨霊が住まう空間があり、直接の戦力としてはにせゴーカイオーが配備されている……

 かつてスーパー戦隊に敗れた者の怨霊という意味では「199ヒーロー大決戦 」の黒十字王に繋がるものがあるし、にせゴーカイオーはゴーカイオーが実質上「大いなる力を集めて発動させるためのプラットフォーム」であることを考えると、幽霊船自体が「ゴーカイオーと宇宙最大のお宝」と対になるカウンターウェポン的な存在だったとも考えられる。

 ロスダークがもっと上手く使っていれば、にせゴーカイオーのハッチから歴代悪の組織の大いなる力が飛び出したかも知れない。

 ……というか、バスコやザンギャック一同がこれに目を付けて終盤の切り札として持ち出して来る可能性もあるとしたら、実はこの映画が前振り回だった、という可能性もあるか。


今回のザンギャック

 ゴッドアイの噂は宇宙では有名なものらしく、殿下はさっそくバリゾーグとインサーンに回収を命じる。

 そして幽霊船目掛けて降下した回収部隊は、幽霊船に避けられてあえなく落下していくという出オチっぷり(笑) 殿下がキレてゴーミンたちに八つ当たりしてるんだけど、殿下に投げられたゴーミンをプロレスよろしく反動つけて投げ返すゴーミンコンビがいたり、こいつら遊んでるだろ!


幽霊船突入

 ハカセはともかく、意外とルカもびびってたような。ロスダークと対面するも、ゴーカイジャーは巨大ドクロに飲み込まれて亡霊世界へ……!


我ら戦闘員軍団

 自称精鋭の雑魚たち登場! これを見た時には、まさか本編でマゲラッパが多数登場 するなどとは想像だにしてなかった……あと、コットポトロとか何種類かは複数体いましたね。

 でもって、リーダー格がナナシっていうのは装飾が多めだからか。ビービ虫、ウガッツ、ゾビルは前の映画で目立ってましたし。でもって、原典じゃそんなに流暢に喋ってないはずの戦闘員まで自己主張強く喋ってるのが何とも(笑)

 ちなみに撮影場所は「炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」でも異空間として使われた場所ですね。ちょっとアジア風だけど微妙に無国籍な感じ。


合体戦闘員

 センターに陣取っているのはナナシだけど、実は一番占有面積が多いのはグリナム兵(鳥人戦隊ジェットマン)だったりする。

 しかし合体しても雑魚は雑魚というか、この手の合体系のお約束である主導権争いがダンスに見える→豪快チェンジでバトルフィーバー、ペンタフォースで即爆破、という。


VS野球仮面

 タイムリミットが迫っている割に暢気なことやってるなぁ。仮面怪人相手なので当然ゴレンジャーに豪快チェンジ。怪人と戦隊の対応が出来ているってことは、鎧がスーパー戦隊ファイルを作って以降のお話なんだろうか。

 アイムがボールを作り、ルカがキャッチャーで、男性陣三人が順に投げて行ってスリーアウト……なんだけど、このボールが「ゴレンジャーハリケーン・チアガール!」なもんだから、最後はボールの中からG3プリンセスが出て来て「打っちゃいやよオジサマ?」と籠絡にかかるというなかなか秘境臭い絵面に(笑)

 もうこれ、ゴーオンジャーの大いなる力でいいよ(違) てか、早輝役の逢沢りな氏、まさかのゴーカイ映画連続出演


VSアブレラ

 さっきやられた連中とは別個体だろうアーナロイド、バーツロイド、イーガロイドを引き連れて現れたのはエージェント・アブレラ。野球仮面が永井一郎氏であるように、当然アブレラは中尾隆聖氏が担当しています。


ジョーの提案

 延々相手の物量に付き合ってタイムリミットを迎えるより、マーベラスに先に行かせて後で合流した方がいい。

 渋るマーベラスの背中を押すジョーがかっこいい。さすが海賊戦隊のサブリーダーだな!

 というわけで、ジョーたち四人はデカレンジャーに、マーベラスはレッドホークにチェンジ!


VSロスダーク

 仲間を見捨てて一人だけ助かった、とマーベラスをあざ笑うロスダークに対し、マーベラスは「俺たちはいつだって5人で戦っている」と返し、決戦開始! 鎧涙目とか言わない。

 今回ストーリーは極めて一本道なんですけど、ここの戦闘が高密度なので満足度はかなり高いです。


マーベラスの願い

 夢は仲間たちと掴まないと意味はない。宇宙最大のお宝を探すための近道として求めたゴッドアイも、仲間に比べればどうってことはない。

 マーベラスはゴッドアイに、仲間を元の空間に戻すよう願う! ここはベタだけど燃えるところ。まあ海賊らしく仲間も宝も総取りとやってほしくはあったものの、それやっちゃうと物語終わるし(汗)

 そして仲間たちが罪悪感を抱かないように「ゴッドアイは偽物だった」と嘘をつくマーベラスと、それを見抜いてあえて何も言わないジョーたち四人がともに粋です。


ゴーカイオーVSにせゴーカイオー

 白組でなくとも制作期間に余裕があればこのくらいのCGロボバトルなど……! という意地を見せるかのごとく、巨大幽霊船を舞台に繰り広げられるロボバトル!

 まあ、これを着ぐるみ+セットでやると安っぽくなりそうだし(汗)

 よく見るとゴーカイオーとにせゴーカイオーの着ぐるみが同時に映っているカットがないので、にせゴーカイオーはゴーカイオーのパーツ(頭部・左手首・換装の時につけ外し出来るハッチ類)を交換して撮影していたようです。

 宇宙船だとライダーの撮影用スーツ事情は毎年やるのに、戦隊ロボの撮影事情はあまり取り上げてくれないんだよなぁ。この辺り結構知りたいんですが。


大いなる力同時発動

 マーベラスがゴレンジャーキーでバリブルーン、ジョーがマジレンジャーキーでマジドラゴン、ルカがデカレンジャーキーでパトストライカー、ハカセがゲキレンジャーキーでゲキタイガー(!)、アイムがゴセイジャーキーでドラゴンヘッダーをそれぞれ召喚! キー一本で各々対応マシンのハッチから出現させてます。

 にせゴーカイオーとの撃ち合いに勝利し、爆発する幽霊船からマジゴーカイオーで脱出……やっぱり飛行能力付加のマジゴーカイオーは便利ですね。

 ゴーカイ大激激獣の時は半透明のオーラ体だったゲキタイガーが、今回はしっかり実体を持ってて吹いた。これは頑張ればゲキトージャ作れるぞやっぱり……ドラゴンヘッダーも近くに旅客機がいればゴセイドラゴンになれるだろうし。


戦い終わって

 蚊帳の外の鎧なのでした(笑)

 俺たちの戦いはこれからだ!


総括

 前回の映画が「スーパー戦隊35作記念」という性格を前面に押し出していたのとは対照的に、今回は「海賊戦隊」単体のエピソードになっていました。

 まあ敵は戦闘員・野球仮面・アブレラといるわけですけど、あの世界における「悪しき亡霊」となると、それすなわち「歴代の悪の組織の構成員」になりますし、映画という大舞台で決着をつけられる「ザンギャック以外の敵」として用意する新キャラをロスダークだけに絞ることで、一度に大勢出してキャラが薄まることを上手く回避した、と評価すべきでしょう。

 もうちょっと尺があってがっつり描写出来たら、さらに濃厚なストーリーとアクションになったのかなぁとは思います。そこがもったいない……ので、是非とも正月の「スーパー戦隊祭」でもう一丁デカイ花火を上げていただきたいですね。