ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦  感想レビュー | といず・くろすおーばー!

ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦  感想レビュー

 6/11公開! というわけで見てきました199ヒーロー大決戦!

 以下、深刻なネタバレのみで構成されているような文なので、未見の方はお気をつけて!




レジェンド大戦の裏側

 いきなり東映マークぶち抜いて飛ばされてくるゴセイレッドがインパクト抜群すぎる……!

 護星天使5人+ゴセイナイトでゴーミン・スゴーミン相手に苦戦していますが、その前に巨大戦で消耗していたのが原因。
といず・くろすおーばー!-レジェンド大戦
 腕のもげたゴセイグレートが横たわってたりします。戦隊ロボの腕もげが懐かしい……最後に見たのがジュウレンジャーだったような。


助けに来たぞアカレンジャービッグワン

 戦隊ヒーローを集結させるために、ゴセイジャーを助けたのがこの二人。声がオリジナルキャストなので、アカレンジャーアオレンジャーの並び立ちでもあり(笑)

 レッツゴー仮面ライダーの時の1号2号に勝るとも劣らない存在感が半端ない。

 スーパー戦隊の力を一つに束ねるためにゴセイジャーを迎えに来たとのことで、妨害に湧いて出たスゴーミンは番外戦士たちが引き受けます。


番外戦士集合

 いきなりベガスラッシュで斬り込んでくるボスかっこいい。16話でバスコが持っていたキーの戦士たちはここに集合していた!

 出来る限りオリジナルキャストを揃えている……というか、オリジナルキャストの出演が叶ったキャラの出番を多めにしているので、満足度は高いです。

 そして、何気に理央メレがいいところを持っていくのもよく分かってるというか、ここにオリジナルキャスト両氏を呼べなかったのがちょっと残念。ちなみに復活した事情は謎ですが「再び何者かが現世に呼び戻したのではないだろうか」とパンフに書かれていたので、他の死んだはずキャラもそんな扱いなのだと思われます。

 ズバーンは多分、「アカレンジャーたちを援護するんだ!」とボウケンレッドがぶん投げたんだな、きっと。ズンズンズバズバ言っているものの、堀秀行氏のクレジットはなし。別人の声か、ライブラリにあったのを持ってきたか……


 というか、デカマスターウルザードファイヤー黒獅子理央姫シンケンレッドがここで足止めされてるのって凄く痛いのでは。豪華すぎて戦力がもったいないような(笑)


プレイバック・レジェンド大戦

 大体第一話アバンで流れていたレジェンド大戦を再度流しているんですが、細かい所の補完があったり、今回出演の適ったオリジナルキャストが声を当てている部分がクローズアップされたりして(黒騎士ヒュウガ役の小川輝晃氏が、そのままニンジャレッドで「成敗!」と言ってたり。バトルケニアやダイナブラックも声が増えてたかな)、劇場ならではの音響の迫力と相まってさらに燃える映像にグレードアップ!

 正直、ここだけでも満足度高いですわ。ゴセイジャーOPもフルでかかってさらに盛り上げてくれるし。

 この段階に至る直前に歴代戦隊もロボ戦をやっていたと見られ、そちらで負傷したのかニンジャマンやガンマジンは結局登場せず……神谷明氏が黒十字王役で出ているので、ガンマジンにも登場してほしかったですが。


スーパー戦隊ファイヤー(仮称)

 圧倒的な物量と火力を前にアカレンジャーが指示した奥義。それがスーパー戦隊魂をぶつけるということ。

 そして飛び散ったスーパー戦隊の力は、宇宙へ……それを見ていたアカレッドは、この力の回収を決定した、ということでしょう。今回無言だけど。仕事しろアカレッドと言いたいが、きっと宇宙空間を単独で飛び回って艦隊を撃滅してくれていたんだと信じてる。


戦いが終わって

 気絶から目を覚ましたゴセイジャー5人の前に現れたのは、我らがチーフ明石暁! と、何故か隣に楼山早輝。チーフはともかく、早輝は大人っぽくなったなぁ……

 そこに千明と源太も現れて、自分たちが変身する力を失ってしまったことを語る。

 他にも何人か周囲に倒れていますが、大体今回出演したオリジナルキャストの皆さまっぽい。

 たとえ力を失ったとしても、地球を守れたからそれでいい……と、落ち込む面々に気持ちを切り替えるきっかけを与えるアラタは相変わらずいい天使っぷりです。


しかし!

 数年後(どうやら2年くらい経過してるそうです/後述)ザンギャックの第二陣・殿下艦隊が現れる。

 それに立ち向かうのは我らがゴーカイジャー!

 イメージシーン的に変身シーンが挿入されていますが、状況を見ると第一話での宇宙戦の直前っぽい。


そしてタイトルバックを挟んで――


いきなりバトル

 珍しくバリゾーグとインサーンが前線に出てゴーミンを指揮している状態です。殿下の作戦だったらしいけど、多分実際は思いつき。

 地球降下経験のある二人に組ませて何か地球に悪ささせよう、という組み合わせだったのか?


豪快チェンジ!

 対するは、ゴーカイジャー! まずはゴーカイジャーの姿でゴーミンたちを片付けるも、ゴーミンは後から後から湧いて出る。


ゴーーーオンジャー!

 5人揃ってゴーオンドリフト! ゴセイVSシンケンではゴーオンレッドにチェンジしたマーベラスですが、本編ではこれが初ゴーオンか。後4人は5話でやってますね(アイムのみ3話でもゴーオンブラックになってますが)


ダーーイナマン!

 11話でデラツエイガーの噛ませにされた三戦隊のうち、未だ名誉挽回の機会がなかったダイナマンがここで!

 名乗り爆発で敵を一掃って、ファンが常々思ってた「その爆発で敵倒せるんじゃね?」を実行してて吹いた


ファーーーイブマン!

 ブラザーアタック炸裂。原典だとイエロータクトで縛った敵を残り四人でフルボッコだったかな。今回は二人ずつ個人武器で攻撃して最後にレッドが〆、とよくある戦隊コンビネーションになってます。

 そんなゴーカイジャーの活躍を見つめる、四つの視線……


次は天装術で……

 一気にカタをつけようとしたゴーカイジャーからキーをかっさらうのは、アグリモネのランディック兄妹!

 そこにアラタエリハイドも駆け付けてゴセイジャーに力が戻る……!

 後の展開を見るにレンジャーキーというのは「戦士の力」の他に「魂の欠片」みたいなものも含有されているようなので、本人が対応するレンジャーキーを持てば戦士として復帰出来るっぽいです。

 で、意外と出し入れ可能(笑)


一難去って

 兵が尽きて撤収するインサーンとバリゾーグ。しかし場は未だ緊張状態だった。

 地球を守るための自分たちの力なので返してもらうとするゴセイジャーと、宇宙最大のお宝を探す手掛かりのレンジャーキーは俺たちのだというゴーカイジャー。

 地球を守ることを使命とし、「現在進行形でザンギャックの横行を目の当たりにすることもある」だろうゴセイジャーにしてみれば、「自分たちの力が自分たちの手元になく地球を守るために戦えない」という状況は歯痒いわけで、宇宙海賊から強引にでも奪還しようという発想は自然。

 ついでに言えば、つい最近まで最新戦隊だったゴセイジャーは「後輩に後を託す」という経験がないので、他のレジェンド戦士に比べると精神的余裕がないのかも。


ゴセイナイトのキーも返して

 一方、レンジャーキーとは何なのかをおぼろげにしか認識していないマーベラス一行にしてみれば、ゴセイジャーは自分たちの所有物に手を出すふてぇ奴ら以外の何物でもなく、話を聴けるはずもない。

 ゴセイナイトと言われても誰のことだかも知らないだろうし。


 そんなわけで、レンジャーキーを失ったナイトさんはグランディオンヘッダーになっていました。ちゃんと自意識はあるし自立飛行も出来るものの、手のひらサイズのヘッダーになってしまいましたとさ。

 何このちっこいの飼いたい。劇中じゃ最小でもゴセイジャーを乗せられるサイズだったので、手のひらグランディオンヘッダーが凄く新鮮です。

 そのままゴセイブラスターの銃口になってもいいのよ!


ゴーカイジャーVSゴセイジャー

 VSシリーズの豪華版的な位置付けなのにタイトルにVSがついていない今回の映画ですが、しっかり対戦しています。ハカセとアグリ以外は同色対決。まあブラック・グリーンキャラはいつものことさ。

 とりあえずハイドさんは相変わらずシーイックボウガンの使い方が何か間違っているというか、逆手に構えたまま接近戦するもんじゃないだろそれ(笑)

 そして、射撃武器キャラ同士の組み合わせなのに同じフレームに収まるために至近距離で泥仕合になりかけてるエリとアイムはもうちょっと距離を取れ(笑)

 ゴーカイジャーとゴセイジャーでは同色同士でスーツアクターさんが被っていないので、ここは互いに本物対決かな。

 ゴセイバスターとゴーカイスクランブル(技名が出たのは今回が初か。それぞれが得意武器フォーメーションでファイナルウェーブするやつです)のぶつかり合いは互角で、痛み分け。


黒十字王、登場

 本編ではすっかり殿下の小ささに呆れ果てる苦労人か、バスコと通じている曲者っぷりを見せるダマラスさんが、今回は重厚な武人のような佇まい。

 黒十字王の本質を言い当てている辺り、この人やっぱり強いんだろうなぁ……


 そんなわけで黒十字王がギガントホースに登場。スーパー戦隊に復讐すれば後の地球はどうでもいい、ということでザンギャックと友好条約締結です。

 というか、いつもギガントホースの操舵をしていてたまに殿下の八つ当たり対象になるゴーミンたちが吹っ飛んでたけど大丈夫なのかな。


各戦隊の思惑

 何と言うか、これまでのレジェンドが横の連絡をしていればややこしいことにならないとは思うものの、最初から「ゴーカイジャーの中に秘められたヒーローの素質」を認めてしまってキーの真の力を解放しては意味がないのも確かか。


 今回のエピソードは第16.5話に該当するので、こないだ手に入ったばかりで未使用のキーとしてゴセイナイトキー登場。

 基本的にアーマー着用の戦士のキーも首から下は同じ造形なので、妙にすっきりしたナイトさんがそこに

 ハカセとアイムの危惧をよそにこれを餌にしてゴセイジャーを誘き寄せ、レンジャーキーを奪い返そうと目論むマーベラスですが、そこに襲撃!ヘッダーパンチ!


ゴセイグレート登場

 対抗するゴーカイジャーも海賊合体! 非バンクでぽこぽこと出てきた四台マシンが四肢の位置に移動してスピーディーにゴーカイオーへ。この演出、TVでも見てみたいけど果たして。

 二大ロボのぶつかり合いは一見ゴーカイオー優勢と見えて……?


シーイックゴセイグレートVSゴーカイオー
といず・くろすおーばー!-海賊対決
 まさか本当にやってくれるとは思わなかった海賊モチーフ対決! ゴーカイジャーとしては自分たちが元祖海賊という自負があるのか、特にルカが対抗意識燃やして(笑)

 しかし真の目的は……


潜入、ゴセイレッド

 派手に暴れてゴーカイジャーの目を引きつけておいて、アラタがウィンドライブを使ってガレオンに潜入!

 驚き慌てるナビィだけど「しーっ」と言われて素直に従う辺り、何も考えてないのか潜在意識下で彼らを信頼しているのか。

 アラタがゴセイナイトキーをこっそり取り返そうとしたところへ、策に勘付いたマーベラスが襲いかかる!


レンジャーキー争奪戦

 マーベラスの乱入もあって、目当てのキーだけ取り返すことも出来ずアラタが宝箱ごと外へ。そしてマーベラスもそれを追う。

 この二人の激突はやっぱり見応えありますね。殺陣の違いが分かりやすいし、それを引き出す演出も巧み。


黒十字王、現る

 ギガントホースからの砲撃で二大ロボを牽制しつつ、降り立った黒十字王。ちなみに今回のザンギャックの出番はここで終了。

 さらに地獄から呼び寄せたのは、冥府神ダゴン総裏大臣ヨゴシマクリタイン、そして……復活の救星主ブラジラ

 黒十字王が33戦隊のレンジャーキーを奪い(ゴセイナイトキーは直前でアラタが落として草むらへ)、三悪人がそれぞれの支配世界(これってマルデヨーナ世界の応用かな。むしろ一時的に特定空間に結界を形成している?)へ二大戦隊を誘う!



レジェンド偶然同窓会

 ここで話は前後しますがまとめて。

 デンジブルー・青梅大五郎の出張アンパン屋さん「デンジパン」はあちこちの幼稚園に巡業中。園児の一人が持っていたダイデンジンの玩具を見て懐かしそうにしたり、当時の変身シーンがインサートされたりとファンを喜ばせてくれます。

 ここで「大切にしていればいいことがある」という青梅のメッセージが後々の伏線に。


 で、次の幼稚園に移動しているところで、赤信号に気付かずに横断歩道を渡ろうとしてしまう失意のサラリーマンと遭遇。

 彼を危うく轢きそうになったパトカーはマシントイプードル(!?)。後ろにマーフィーK9を乗せて運転するはデカピンク・ウメコこと胡堂小梅。そしてサラリーマンを助けた配達中の自転車の男は、リュウレンジャー・亮

 ウメコのことは、青梅は「小梅ちゃん」、亮は「ウメコちゃん」って呼ぶのね。

 大先輩の青梅に対してウメコと亮が最敬礼状態なのが面白い。でもって何か年代の近い先輩みたいな感じで接しているけど、ダイレンジャーとデカレンジャーの間も11年の開きがあったりして。


 サラリーマンは人生うまくいかなくて、実家で見つかったバリブルーンのオモチャをせめて高値で売れないか……とか思っていたけれど、何かどうでもよくなってしまったという。

 そんな彼にヒーロー三人がかりで励まし、ってすげぇ贅沢だなこのシチュエーション(笑)

 倒しても倒しても悪が現れる。それでも今より少しでいい、もっといい未来にしたい。それを言うのが、特定の敵を持たず永遠になくならないであろうアリエナイザー犯罪と戦うデカレンジャーのウメコ、という辺りが重い。

 で、それを聞いているうちの一人が、いずれ孫がゴーマと戦うことになる亮だっていうのも深い。

 ……そろそろ子供はいるよね亮。


黒十字王の宣戦布告

 スーパー戦隊とそれを信じる愚か者たちに絶望を……と宣言する黒十字王。

 それを見つめる人々の中には千明と源太、早輝たちの姿も。あとチーフは年配の方々と山登りしてました

 さらにはボスと、も!

 望はゴセイジャー本編では最終回の時点で小学校6年へと進級寸前でしたが、今回は学ラン姿で「Ⅱ-A」のバッジをつけているため、現在は中学2年生と思われます。

 ということは、ゴーカイジャー本編の時間軸はゴセイジャー最終回から2年後をスタートにしているわけか……

 ゴセイジャー本編→帰ってきたゴセイジャー→レジェンド大戦、が比較的短いスパンで起きて、そこから年月が経ったか。


三つの世界

 それぞれの幹部怪人を倒さなくては解放されない世界へと幽閉された10戦士。敵は幹部怪人だけではなく、それぞれの組織の戦闘員も出ているのが嬉しいところ。


ブラジラの世界

 どこかの会社ビルの時間を止めて、そこにマーベラスアラタを送り込んだブラジラ。ビービ兵を差し向けつつ、不可視化したビービ虫で二人を追跡させて一方的に誘導光弾を打ちこんで悦に入るブラジラさんが相変わらずで素敵だ。

 そして、あえて立ち止まり光弾を受けるマーベラス。その背後には、開きかけたエレベーターごと凍結していたOLたちがいた……

 時間停止していますがブラジラの攻撃で壁とか床とか抉れてたので、マーベラスが受けなかったらOLさんたちが危なかったわけで。これを見て取ったアラタがゴーカイジャーを見直すとともに、天装術でマーベラスを守りつつビービ虫の存在に気付く。

 とりあえずあれです。マーベラスのツンデレっぷりが楽しい。


ダゴンの世界

 エリハイドハカセアイムという穏便組が飛ばされたのは、とある崖と崖を繋ぐ橋の上。ダゴンに率いられた冥府兵ゾビル(多分マジ本編でマジレンジャーにやられた個体たち)の攻撃を受け、橋から落ちそうになったハカセをハイドが、エリをアイムがとっさに助ける! そして次の攻撃でもろともに落ちる。

 この後、互いに歩み寄りあえるとするアイムと賛同するハイドの和解成立で、敬語になってるハイドさんだった。アイムの王族の気品パネェ。

 そしてハカセの発案で、ゾビルにカモミラージュをかけてゴセイピンク・ブルー、ゴーカイグリーン・ピンクに見せてダゴンに倒させるという結構外道な作戦がHIT!

「マジレンジャー」本編ではスフィンクスに裏でこっそり倒されていたので、ようやくヒーローの手にかかって散ったことになるのかダゴン。


ヨゴシマクリタインの世界

 太秦でした。

 ヨゴ映としてアグリモネジョールカの四人がみっともなくやられる様を映画にしようとするヨゴシマクリタイン。ガイアークにしては珍しく(そしてラスボスらしく)仲間思いな部分がなかったヨゴシマクリタインですけど、このノリは間違いなくガイアークだよあんた(笑)

 こちらは割と好戦的な連中同士の組み合わせ。特にルカとモネがシンクロしまくっていがみ合い足を引っ張る展開に。

 しかし逆に手を組んだ方が上手く行く、というルカの発案で、町娘に変装してヨゴシマクリタインにサインをねだり、ヨゴシマクリタインが武器・デンカノボウトウを手放したところで一斉攻撃! この作戦にノッちゃうあたり、やっぱりあんたは間違いなく(略)

 一方でかわした言葉は少ないものの、互いの戦士としての誇り高さを認めたアグリとジョーもいい感じ。


現実への帰還

 ゴセイナイトもナビィのおかげで復活。揃った二大戦隊を前にして黒十字王がとった行動は、レンジャーキーを用いた33戦隊の実体化。バスコがやったことそのまんまだぞ黒十字王!

 しかし人数は多く、バスコがまだキーを確保している番外10戦士を除く戦隊ヒーロー178人が敵としてずらっと並ぶというのは、かなりの威圧感です。

 相手が中身のない操り人形だとしても、先輩戦士たちと戦うのは気分のいいものではない。しかし平和のための力を取り戻すために一撃一撃に思いを込めよう……という、ゴセイジャーの想いが熱い。

 今回はアウトローな海賊連中との対比もあって、ゴセイジャーが「優等生的後輩ポジション」ですね。


ケリをつけるぜ!

 というわけで、戦闘開始。変身バンクでゴーカイ側は立ち位置の都合からルカがセンター張ってて吹いた

 そしていきなりバズーカぶちかまして来るチェンジマン、フラッシュマン、マスクマン、ライブマンにさらに吹いた。やる気満々すぎるだろう……!

 実際にはプロップが残っていないのか、爆発後の残心でバズーカが消えてるのですが、当時の映像を上手く挿入しています。この辺り、さすがガオVSスーパー戦隊の竹本監督といったところか。

 そしてゴセイジャーはスーパーゴセイジャーとなって、ゴーカイジャーとともに立ち向かう!


 まずは戦隊VS1人という状況。

 心なきスーツだけの戦隊をばったばったと薙ぎ倒し、爆発させてキーに戻すとか、見せ場であると同時にトラウマになりかねんシーンだ(笑)

 ニュースーパーダイナマイトを阻止するマーベラスとか、危うくコバックかまされかけるアラタとか。

 こう考えると、追加戦士って一人で戦隊5人分のパワーはあるんだなぁ……

 後、追加戦士軍団をゴセイナイトが一人で斬り伏せるシーンって、もしかして15~16話と一緒に撮影したりしたんだろうか。


 次は同色タッグVS同色軍団。

 二挺拳銃を構えたハカセをアグリがジャイアントスイングして全方位攻撃する辺り、両方の個性が出まくってたなぁと。

 エリの「ダブルピンクアタックパート2!」って、パート1はシンケンVSゴセイか(笑)

 それにしてもスーパーゴセイジャーの羽ガードはこう言う時によく活用されるなぁ。


消耗の後に

 全ての戦士をキーに戻されたものの11人を消耗させた黒十字王は、巨大化して二大戦隊に攻撃を仕掛ける!

 しかし諦めない気持ちがレンジャーキーの力を呼び起こす!


俺たちも仲間に入れてくれるのか?

 レンジャーキーには、ヒーローたちの力だけではなく、魂の欠片が宿っている。

 海城番場官平レイ……さらにはこの場にいない明石早輝千明源太ウメコ青梅それぞれのキーに宿った戦士の魂が、ゴセイジャーだけではなくゴーカイジャーをも仲間と認め、エールを送る。主題歌に絡めた言葉がいちいち感涙モノだ……

 それに対するマーベラスのリアクションですが、ゴーカイジャー、というか宇宙海賊というのはザンギャックに支配された宇宙で自由を愛して突っ張ってきた孤高の存在なので、志を同じくする仲間たちに迎え入れられる経験というのは感慨深いものがあるのでしょう。

 そして海賊らしく、偉大なスーパー戦隊の力に手を伸ばす!


スーパー戦隊バズーカ

 レンジャーキーがそれぞれ戦士の姿に再実体化してゴセイジャーとゴーカイジャーを見守り、その力が巨大バズーカとして結実。

 ダブルレッドがトリガーを引くことが前提なので、トリガーが二組あるのが面白い。

 そして両戦隊の間に挟まるゴセイナイトさんの存在感が半端ない。

 スーパー戦隊バズーカの一撃が、黒十字王を打ち倒す! しかし……


正体は黒十字城

 城というか巨大生物ですが、巨大ロボよりはるかに巨大。Uキラーザウルスネオとか、あの辺に近いかもう少しデカイですね。

 人類に絶望を与えるために都市部へと向かう……!


立ち上がる、希望
といず・くろすおーばー!-対峙
 避難する人々が口々に絶望の言葉をこぼす中、希望を捨てない望、そしてサラリーマン!

 あとゴセイグランドがグランドラスティックを叩き落とされた時に望が「ゴセイナイト……!」って心配していた所も嬉しいポイント。

 そして希望を捨てていないのは、青梅と交流した園児たちも同じだった。

 この時、黒十字城が召喚したのは、ブラジラ、ダゴン、ヨゴシマクリタインの他に、冥府神イフリート(ドギー役の稲田氏が担当していたのでこっそり声当ててます)、冥府神サイクロプス危官房長官チラカソーネ掃治大臣キレイズキー彗星のブレドランチュパカブラの武レドランサイボーグのブレドRUN、そして血祭のブレドラン!

 ブレンジャーが結成したのは嬉しいけど、巨大敵の半分ブレドランってどういうことなの!?


声援が響く時、奇跡が起きる

 玩具のバリブルーンが、ダイデンジンが光を放ち、飛び立つ。それは戦隊を愛し、見つめてきた人々の声が呼び起こす奇跡。

 二人の手元のみならず、あちこちから光が集まって、今! 2大飛行メカと31の戦隊ロボが復活を果たす!


我ら戦隊ロボ軍団
といず・くろすおーばー!-大集合!
 立ち位置としては、ダイナ劇場版のティガみたいなものか。

 というかCMのころから気になっていたんだけど、何だあのひな壇都市。

 それはともかくとして、実は東映の倉庫に残っている撮影に耐えうる1号ロボの着ぐるみが10体ほどしかないらしく、集合シーンの一部は写真の書き割りだったり玩具を使ったりしているとか。

 しかし、流れるように次々と必殺技を決めていく映像が流れていくおかげで、燃え度が果てしないです。さすがガオVS(略)

 RVロボ激走斬りエンジンオー・ゴーオングランプリの同時ヒットとか、シンケンオー旋風神無敵将軍の和戦隊ロボに連続で斬られる血祭ブレドランとか、バンク流用とはいえ久々に本家横っ跳びを見せるデカレンジャーロボとか見所が多すぎです。


〆はゴレンゴーカイオー

 ゴレンジャーの大いなる力というわけではなく、スーパー戦隊全ての、仲間を愛し悪を憎み希望を持ち続ける心全ての象徴としての合体ですね。

 黒十字城をぶった切るための「カシオペア」が炸裂!


戦いが終わって

 分かりあった2戦隊。自分たちの力をゴーカイジャーに預けても大丈夫と判断した(そしてその先にある宇宙最大の宝を手に入れることを暗に応援する)ゴセイジャーの手で、キーを手渡し。

 憎まれ口を叩くルカやジョーに対して「予想されたリアクションだな」とふよふよ飛びながら涼しく言うナイトさんが面白い。ツンデレの先輩だからな!

 そしてマーベラスとアラタも分かりあって……


見つめる200人目の戦士!

 風都にいる仮面ライダーはWだけじゃないぜ(ブオンブオン)、な照井さんを思い出さざるを得ない。

 こいつの正体は、第17話のお楽しみ!


というわけで、199ヒーロー大決戦でした!

 はっきり言って、お腹いっぱいです。情報量が多すぎるので、二度目観賞とDVD購入を決意するレベル。ライト層にもマニア層にも満足のいく燃えを提供してくれたスタッフに最敬礼ですね。

 細かいネタも散りばめつつ、多少どうにもならない現実にも折り合いつけつつ、それでも現時点でスーパー戦隊シリーズが一つの映画という枠で出来る最大の共演劇が描けたのではないでしょうか。

 今回、ゴセイジャー以外のレジェンド戦士が直接ゴーカイジャーに会って話をしていないわけですけど、まあこれは現実的な撮影面での都合とかを考えると妥当なところでしょう。

 17話でも言及されていますが、ここで手に入った大いなる力はゴレンジャージャッカーデンジマンゴーグルファイブダイナマンバイオマンターボレンジャーダイレンジャーボウケンジャーゴーオンジャー、そしてゴセイジャーの11戦隊分(デカとシンケンはすでに取得していますし)。35もの大いなる力を50話前後の話でゲットするためにはある程度まとめて入手する必要があったわけですが、ここで一気に手に入れた形に。

 まあ70~90年代戦隊ヒーローの多くは半ば「すでにヒーローの心意気を持っている人々」の話だったわけで、いちいちゴーカイジャーの中に「人がヒーローとして戦える理由(テーマ)」を見出すのが難しく、ここで一気に入手というのは割と納得の形です。

 18話予告を見た感じだとゴーカイシルバー関連でジュウレンジャータイムレンジャーアバレンジャーの力も手に入るようですし、これで残りは……14戦隊か。先はまだまだ長いぞゴーカイジャー!