焼乃湯は、去年10月に行った記録ですが、
もうすぐ土用の入りなので、今日はそのお話しと温泉の話しをします。
土用といえば、土用の丑の日を思い浮かべる方が多いと思います。
特に、夏の土用の丑の日のウナギが有名ですが、土用は、年に4回あります。
立春、立夏、立秋、立冬の直前の18日間が土用。
2023年の夏の土用は、7月20日~8月7日の間です。
土用の入り 7月20日
土用の丑の日 7月30日
土用の明け 8月7日
この期間、土いじりはしてはいけないと言われてますが、土いじりだけでなく、結婚、引越し、転勤、旅行、建築、増改築、地鎮祭など、新しいことに着手してはいけない時期です。
といっても、18日間、農家の人が土を触らないわけにいかないので、さわることができる間日があります。
この時期に土いじりや旅行などしてしまうと、祟り(たたり)があるといわれてます。
祟りといっても、おどろおどろしいことが起こるわけではありません。
土公神(どこうじん・どくじん)という土の神様が静かにしていない人をこらしめるため、ちょっと体調をこじらせて静かにさせます
まぁ、時期的にも立春、立夏、立秋などの前は体調を崩しがちだから、無理しないようにという昔の人の知恵でしょうか。
では、土用に土いじりや旅行などしてしまった場合、どうすればいいか
土に塩をかけるといいともいわれてますが、オススメなのは、土用灸
土用灸をすると、夏バテ予防や、病気、体調の回復にもつながるといわれてます。
すでに体調が悪い人は、この時期、積極的にお灸するといいですね
そして、お灸に加えて温泉
温泉は娯楽のイメージもありますが、今の時期の温泉はとてもオススメです。
日本の有名な民間療法の1つに湯治(とうじ)と呼ばれる温泉療法があるんです
温泉は、疲れを癒すためだけでなく、古来より病気を治すためのものとして、利用されてきた歴史があります。
土用灸に土用温泉♨
これからも続いていきますように。
平安時代から伝わる土用の説話では、こんな話しが残っています
盤古(ばんこ)大王は亡くなる際に、四人の王子に春夏秋冬の四つの季節を分け与えたそうですが、5人目の気性の荒い王子が自分の分け前を求めて争いになったそうです。
そこで、5人目の王子にそれぞれの季節の間に18日間ずつ分け与えられましたが、気性の荒い王子ゆえ、土用は気をつけなければいけない期間となりました。
土用の祟りに気をつけて、積極的にお灸&温泉生活しましょう
2022年10月1日訪問。
奥飛騨温泉郷の焼乃湯。
またいつか、大釜につかってみたいです
旅館 焼乃湯
岐阜県高山市奥飛騨温泉郷中尾365
TEL:0578-89-2704
日帰り入浴時間:12:00~17:00
料金:800円
泉質:弱食塩泉(緩和性低張高温泉)源泉94.9℃
貸切風呂:2つあり
1.見峰の湯(岩風呂)
2.地獄釜の湯(巨大な釜を使った風呂)
他に男女別の露天風呂と内湯あり