ブログ主は平成生まれ人間ですが主に国鉄時代の東海道本線をNゲージで収集しています。それも新幹線が開業する前、S39年10月以前の、昼行は151系の特別急行に153系の急行、夜間は7本の寝台急行が東京・大阪間の輸送を支えていた、いわば黄金期の東海道本線を集めているわけです。これをはじめて当初はまだ模型を加工した経験があまりなかったので、最低限既存製品でもサマになるようにしたいという思いから、比較的新しいS38年を主軸としています。
さて、S38年の客レの編成は当ブログでもこれまでに編成を紹介しています。
「銀河」と「瀬戸」です。どちらもKATO主体ではあるものの青15号製品を塗り替えていたり、青大将をぶどうに塗ったりする「加工」が必須です(またはGMキット)
今回紹介する編成は、タイトルからわかると思いますが「霧島」。
午前中に東京を発ち、東海道本線区間では昼行の急行として、鹿児島本線経由で鹿児島まで向かう急行です。現代では「きりしま」といえば日豊本線ですが、当時は日豊本線経由は「高千穂」という名でした。
こちらが「霧島」のS38年当時の編成。
二等車は10系軽量客車主体で構成されています。
最近は連日熱くてエアコンを回さないと生きていけないレベルですがこの編成にクーラーなるものは食堂車以外ありません。当時の急行は非冷房が普通でした。
こちらはKATOのかもめ後期基本セット。
このうち半室荷物車のオハニ以外、すべて「霧島」に使えます。
あとはナハ11の茶色が2両ですが、増結セットに含まれてるので問題なし。
余談ですがオシとナロは青大将から移ってきたもので、60年頃には青大将のまま運用に入っていました。
熊本で切り離される付属編成(?)はオハ2両とスハフという構成。
オハはオハ36という記録もありますが、オハ47でも問題なし
よって市販の単品を使っても差し支えなし
荷物車はテキトーに準備するとして、少々厄介なのが寝台車。
ナハネ11が2両とオハネ17が1両という少々変則的な構成ですが、これは当時の所属数的に余剰がなかったものと思われます。
オハネ17含む2両が品川持ち、もう1両のナハネは鹿児島持ちで、品川持ちの2両は博多まで。
で、模型ですが、どちらもマイクロエースから出ているものの最新のものはセット構成になっていてジャンクで探すかセットから分捕るしかありません。ただセットもプレミア化しており、元の値段もまぁまぁするのでぶどう急行入門を謡っている以上おすすめはできませんね。一応オハネ17はKATOの音戸にもありますがこちらもセット品。そうなると昔の単品までさかのぼることになります。
昔のマイクロエースが、車体はオハネ12、スハネ16と同一ながらも屋根を非冷房にしたナハネ11、オハネ17を発売していましたので、これを探すのが一番早いです。
中々出回る印象ではありませんが、あるときには安い価格で売っています。
某いぬのジャンクスティックやぽの字のお店のジャンクコーナーから出土する可能性が高いです。この時代の旧客をやるなら、これらはみつけたら買っておくのがいいでしょう。
車体色はぶどう1号とも言えそうな暗めの色調。ナハネ11に至っては表記が三等級時代のものですので、ぶどう1号で問題ありません。オハネ17はぶどう2号で登場してるので厳密にはエラーですが気にするほどの問題でもありません。
ということでぶどう色の急行客レをやりたい!という方は参考にしてみてください
【編成】
↑ 鹿児島
荷物車
オハネ17
ナハネ11*2
ナロ10*2
オシ17
ナハ11*4
ナハフ11
オハ*2
スハフ
↓ 東京
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ところで、文中でちらっと触れた「高千穂」も似たような車両構成になってまして、決定的に違うのはマロネ29が入っていること。こいつは三軸ボギーで完成品はありませんがアルモデルのキングスホビーブランドで発売されています。
既製品だけで組めてしまう一方、どうしても他の列車と比べると面白みに欠けるので、いずれ「高千穂」に化けさせたいところ。