先週まではあれほど私を苦しめていた風邪が、やっとではあるが、今ではもうすっかり体から出て行ってくれたようだ。鼻も出ないし、最後の最後までしつこく出ていた咳もぴたりと出なくなった。これで、もう今シーズンは風邪をひくことはないだろうと思われる。しかし、それでも眠っている間に、冷えてカラカラに乾いた部屋の空気を一晩吸っていただけで、喉の入り口辺りの粘膜がカラカラに乾いていたことを思うとまだまだ油断は出来ないとも言える。今朝は本当に喉が荒れていて、いつものコーヒーがしみたくらいだった。
気温も低くて、北風も冷たいのだが、それでもふと周りに目を凝らすと、とても小さいが、少しずつ春がやって来ていることを感じさせるものを目にすることが出来る。
今朝見つけた、路地の片隅に生えたセイヨウタンポポは、まだ咲く気配はないのだが、堅く閉じた萼の先から黄色い花弁を少しだけのぞかせて、今朝の冷え込んだ空気の中にすっくと立っていた。足下の土も悪いし、日当たりも良くないので背丈も小さなものなのだが、小さな花をしっかり準備してそれを咲かせる時をじっと待っているその姿はとてもいじらしく、非常に愛らしいものだった。
車は勿論のことだが、たとえ自転車であったとしても、さっと通り過ぎてしまえば全く気が付かないようなこうした小さな春が、まるで積み重なってひとつの生地を織りあげる落ち葉か花びらのように、無数に集まって春の光景を作り上げるのだろう。
それにしても今日は本当に喉が痛い。やれやれ、これはいったいどういった処置をしたものだろうか。困ったことだ。