昨日山野一さんのツイッターを
なんとなく見ていて、
そういえば山野さんといえば、
蛭子さんだよなと思い、
二階の書庫から
蛭子さんの初期の単行本を持ってきた。
蛭子さんはタレントとして有名で、
蛭子さんを知らない人はいないと思うが、
そのフルネーム蛭子能収を
何と読むのか知らない人もいると思う。
蛭子能収は「えびすよしかず」と読む。
僕はずっと読めず
「ヒルコノウシュウ」だと思っていた。
蛭子さんは熊本県の天草の生まれで
子供の頃は長崎で育ち、
映画監督を目指して上京したが、
他人とコミュニケーションをとるのが苦手で、
チリ紙交換やダスキンのセールスマンをしながら、
伝説の自販機本「Jam」でデビューした。
厳密に言えばデビューは「ガロ」だが、
「ガロ」は作家に対して原稿料は払っておらず、
マンガを書いてギャラをもらったのは、
「Jam」が最初だったのだ。
蛭子さんのマンガは
つげ義春から多大な影響を受けていて、
夢をそのままマンガにした
シュールなものがほとんどだ。
昨日初期の作品を読み返して
そのあまりのシュールさに
戦慄するほどであった。
よくこんなのでプロになろうと思ったな、
それが雑誌に発表されて
ある程度の評価を受けていたんだから。
山野さんは「Jam」で
蛭子さんのマンガを読み、
マンガ家を志したそうだ。
この写真に写っている初期の単行本は、
全て絶版でほぼ入手不可能だが、
こんなものを再版したところで
売れるわけもないだろうと思う。
僕が「ガロ」を毎月買っていた1985年頃には、
山野さんが「四丁目の夕日」を連載していて、
蛭子さんのマンガもほぼ毎号載っていた。
僕にとってのマンガ黄金時代、
そしてある意味僕の心の暗黒時代だ。
共通するのはどちらの単行本もほぼ絶版で、
それらを僕が全部持っていることだ。
