年寄りは夢を見ない
何をしてもつまらない。世の中の出来事に興味が湧かない。興味が湧くのは食い物に対してくらいかもしれない。うちの親父も80にもなって食い意地が汚くなった。食い物のことで夫婦喧嘩をしている。醜い姿とは思いつつ,人間,最後は食欲しか残らないのかもしれんなどと妙に納得してしまう。夢というのは先物取引のようなものかと。必ず決済しなくちゃいけないし,現物(現実)との乖離が大きくなってもいかんが,現物が先物に引っ張られるのも事実。夢の量が減ったから,日本は右肩下がりになっているのだろう。年を取ると夢を見なくなる。寝てる間に見る夢は見るだろうが,起きている間に見る夢は見なくなるという意味。夢を抱いている人間は他人の足を引っ張ろうとは思わない。目の前の不幸も不幸に感じない。夢の力は偉大だ。人を動かす原動力になる。しかも,夢を見るのはタダ。誰でも彼でも好き勝手に夢を見ていい。夢の絶対量が減るのが一番怖い。夢の量が大きければそれだけ進歩する。夢の無い世界は貧困と飢えに支配される。嫉妬と卑下と非難が悪魔を呼び寄せる。夢があれば暗闇でも怖くない。