リストラが会社をダメにする
ニューズウィークを買った。雑誌を買ったのは久しぶりだ。新聞などは3年も取っていない。会社に置いてあっても,余程の記事でなければ読みもしない。それで十分,社会生活が送れるし,仕事に支障も来たさない。それでLay Off the Layoffs~「レイオフが株価や収益性を高める」という考えは神話に過ぎない。退職手当など目に見えるコストはもちろん,生産性や士気の低下など大きな代償を伴うことになる。~人員削減を行わなかった唯一の航空会社であるサウスウェスト航空はその後も今日に至るまで,40年近くの歴史を通して一度も人員整理を行っていない。いまアメリカ国内で最大の航空会社は,このサウスウェストだ。同社の株式時価総額は,国内の同業他社すべてを合わせた額より大きい。JALの問題など,その会社固有の事情もあったことには違いないのだろうが,アメリカの航空業界が,サウスウェストを除いて,リストラを繰り返し,その結果が,太平洋を渡ってJALを直撃したと考えられなくもなく,ある意味同情せざるを得ない。サウスウェスト航空の異例のスタイルは今に始まったわけではない。10年以上も前から,その破天荒な経営スタイルについて興味があった。Wikipediaにも,「同社のポリシーとして「顧客第二主義」「従業員の満足第一主義」を掲げる。これは、不確定要素の存在する顧客よりも、発展の原動力であり信頼できる人間関係を築き上げることが可能な社員を上位に位置づけているものである。この「従業員を満足させることで、却って従業員自らが顧客に最高の満足を提供する」という経営哲学を追求することにより、実際に高い顧客満足度を得ている。」とある。顧客満足度よりも,従業員満足度を優先させるという考え方については,日本でも時々,目にする。48年間,増収増益を達成しているという寒天メーカーの伊那食品工業などがその代表例だ。「卵が先か,ニワトリが先か」になりがちなこの手の議論ではあるけれど,理論はいまだ解明されていないにしても,その事実が,「その経営ポリシーに何らかの真理を含んでいる」と考えるのが妥当なような気がしてならない。などと,つらつら考えてみる。今日は,硬い文章になってるな。いや,確かに,リストラをした会社で,伸びてる会社はないように思うのは気のせいか?リストラによって,一時の危機を脱したかのように見える企業も,結局,元通りになっていやしないか?どうも,気のせいではないように思うのだが・・・経済政策による景気回復の波に乗って,一時的には収益改善が図られたものの,また不況になって,ふと気づくと,なんら以前と変わっていない。この繰り返しの閉塞感によって不安をかきたてられ,更なる停滞を招いているような気配がなきにしもあらず。前に,亀井大臣が,「家族間殺人事件の増加したのは,人間を人間として扱わなくなった大企業に責任がある」と経団連を批判したことがあったが,当初,「亀井という人は,とんでもない言いがかりを言う人だな」と感じたものだが,こうして改めて考えてみると,彼の発言は正論だったような気がする。