Airbag2 競争相手がいないレース
タカタのエアバッグ問題が大きくなってる。俺の車のエアバッグは某社メーカーではないというのでとりあえず安心した。そもそも事故起こさなきゃいいんだけどさ。NowLoadingの社長が逮捕されとったな。前からいろいろ噂されてた会社だが、どこでどう人生狂ったもんだか。だからリクルート出身者は信用できない。明日は出勤しなくちゃいけない。嫌々だけど、出て来いっていう上司の命令だから仕方ない。もうこれ以上、頑張っても仕方ないというか、いくら新しい仕事であっても、俺個人的にはあんまり面白味を感じない。部下等は仕事が面白い年頃なんで熱中してるが、俺はそれに付き合うのはしんどい。どっぷり浸からずに、「細かいことはいいから、要点はなんなのか?」ってことだけ把握するように努めてる。彼らから見れば重要ポイントかもしれないが、俺から見ればさほど重要とは思われない。なので、一人だけ違った方向を向いて仕事してるが、それが彼らに理解できるかどうかは分からない。最終的には判断するのは俺らじゃないから、過去の経験から俺はいろんなフィルターを通して見るようにしてる。彼らの熱を冷ますような懐疑的な醒めた見方を俺がすることに対しての批判もあるようだが、俺が彼らと一緒になって熱狂してしまっては冷静な判断をする人間が誰も居なくなってしまう。俺は俺で最後の砦としての自分を維持しようとしてる。その結果、誰も信用できなくなってしまうけども・・・いや、そこまではできないことは自覚もしてるんで90%は部下の言いなりでやってる。もし間違ってたって体勢には影響がないと俺が見切った部分に関しては、「君らでテキトーにやっといてよ」で済ましている。俺の経験と知識を最大限に有効活用しようとすれば、上があれもこれもに使いたがるのも分かるから、常にバカを演じて、無理なオーダーをなんでもかんでも受け止める覚悟はある。損な役回りでは、ある。損な役回りなのは自覚してるが、損な役回りをした結果が、自分のノウハウに蓄積されていくのが実感できるのでというか、「自分の限界を定めずに、行けるところまで行ってみよう!」と思ってる。誰もが逃げるようなオーダーが来て、「今の自分のレベルからしたら、結果責任も持てないし、ちょっとハードルが高いな」と思うようなものでも、とりあえず逃げずに当たってみれば、誰もやったことがない前例無しのことだから試行錯誤しながら自分の好き勝手にやれるメリットはある。「競争相手がいないレース」っていうのかな?「あいつが憎い」とか「誰それを見返してやりたい」ってとこから「俺は違う次元に移ったということなんかもしれない」と思えば自己満足も得られる。で、この世知辛いご時世の中で自分が今後どうキャリアを積んで行ったらいいのか悩んでる多少でも賢い人間は、俺の少し変わった生き方を見て、「ヒントになるんではないか?」と感じてるらしくて、何かっていうと俺んとこにアドバイスを求めに来る。俺一人だけ他の人間とは違う、あさっての方向を向いて行動してるんだから、気になる存在なんだろう。俺も無用の波風を起こしたくないから一応は権力に合わせる努力はしてるつもりだが、なんぼ自分では合わせているつもりでも、仕方なく合わせてる「御座なり感」が拭えないのがバレてしまうらしくて自分の演技力の無さに苦笑してしまう。