散文詩『切り取られた鏡像』 | Shionの日々詩音

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表現者、Shionのブログ
日々心に描く事
時に散文を…そして時に物語を綴る

記憶にも記録にも

私の中の私はいない


私はだぁれ?

貴方すら,其れを知らないの


可哀想に 人であるフリがしたくて

何かに縋り付くような愚かな私の様が

あまりにも愛おしいと泣かれてみても


ごめんなさい

大嫌い大好き嫌い好きで愛おしい

貴方が アナタ 貴女 あなた 


愛したフリを続けるうちに

本当に大切だと想えたら良いのに

あなたの血を見ても

痛む台詞を綴ろうとする


“さようなら”と言い出す前に

鏡の姿を思ってみたら

安堵する私に貴方は



本当の愛を見せつける



Shion