散文詩『さぁ歌おう,それが意味を生むならば』 | Shionの日々詩音

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表現者、Shionのブログ
日々心に描く事
時に散文を…そして時に物語を綴る

愛したかったのは 音だろうか歌だろうか

愛せなかったのは 君だろうか詩だろうか


抉れた喉の数だけ

心をあげる

届かぬ声を舞い上げて

死んでいったのは私?それとも……


その微笑みに交じり合うことは


罪だろう?


愛したかったのは 私だろうか

愛せなかったのは 私であったはず


苦痛だけを遺した軌跡の果てに

誰が為の詩がある?


雑音にまみれて 無意味を振り翳して

真っ暗闇の地下の隅 呼吸も覚束ないまま



この狭い空間の中で


私になんの意味がある



Shion