散文詩『欺瞞の園、お前のことさ』 | Shionの日々詩音

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表現者、Shionのブログ
日々心に描く事
時に散文を…そして時に物語を綴る

使い回しの言葉使い回しの叫び

常勝不敗腐敗した旋律

外道見せ掛けて弱腰の酔狂

今日も真っ赤な顔で夢を騙れ


涙の色は何色?

安直に交わした盃の中の

無味無臭の約束に溺れろ


轟音の園

嗚呼、何も聴こえねぇよ


ありきたりな夢と非る愛情

擬態虫蔓延る擬似家族の合言葉

母性と父性 補正した不正

語るほどに堕ちる 見捨てられた野兎


言葉の色は何処へ?

安直に寄り添う腕の中で

空白の左手に斧を立てろ


華飾の園

嗚呼、何も見えねぇよ



糞みてぇな輪の中で

お前ら全部見てたんだろう?



愛なき夢よ

偽りの中で偶像を誇れ



欺瞞と偽善で喪ったものを

二度と知ることはない



詩音