散文詩『断罪の証明』 | Shionの日々詩音

Shionの日々詩音

表現者、Shionのブログ
日々心に描く事
時に散文を…そして時に物語を綴る

言葉は宙を舞い

造花の花弁の如く 落ちていった

枯れることも 咲くこともなく

ただ傷だけを遺して

君を殺した


無価値であろう

無意味であろう

果たすことも出来ない約束で詠って

何の希望になる

誰が希望になる


醜悪で邪な弱者に

何が伝えられようか


彼の顔を貼り付けて

私もまた,死すべきであろう


薫る季節が開かぬ昊よ

何故人は狂うだけで救われない


それが悪であるならば

我らには真に罪はないのか?



詩音