休憩室のMonologue -6ページ目

休憩室のMonologue

時事ネタや書籍・音楽・映画・アニメ等の感想など
少々長めの文章で書いていきます

”もう最近八方塞がりで ぼくらどうすればいいのかな?
 なんかもう わからないんだ・・
 夕暮れの駅前通りを 思い切りペダルふんで
 はずれそうなチェーンがガシャガシャ音を立ててまわっている
 
 どこにも居場所がないって思う人 ぼくのこの指とまれ
 ムリヤリもう 探さなくていい
 希望見つけるのやんなっちゃった人 ぼくとかくれんぼしようよ
 必ず君みつけるよ”
                「コノユビトマレ」スガシカオ


休憩室のMonologue
やぶさめの練習中に落馬した紗羽は、病院で精密検査を受ける。
結果、打ち身程度とのこと。なんちゅうラッキーガール(死語?)だ。
でも当然やぶさめには出られなくなる。
「人様に迷惑をかけたんだ。頭を冷やしなさい」という父の言葉は全くの正論ですね。
体重制限のため乗馬学校に入るのが難しいことを両親に話す紗羽。
「言わんこっちゃない」というこれまた父の言葉も正論だわな。
以前から進路を決めていたのなら高校三年の段階ではなく、
もっと前からそのハードルを調べて知っておくべきだし。
その辺は”幼さ”としか言いようが無い。あくまで傍から見ればだけど。

休憩室のMonologue
一方、合唱部は声楽部からの阻害行為を受けていた。
文化祭に向けた練習場所の確保は熾烈を争うのは確かだけど、
これはあまりにもあからさま。
現実の高校でもこういう嫌味の応酬があるんだろうか?
いじめ問題が世を賑わせている昨今、そんなことも考える。

休憩室のMonologue
練習場所としてヴィーンが自宅に皆を招く。
ここで自転車で行くのではなく、電車で行くというのが後半の伏線だとは思わなかった。

休憩室のMonologue
しかしあまりの豪邸ぶりに驚いたわw
江ノ島近辺にモデルになった家があるのかな?
レッドのいないガンバライジャーはヴィーンに大切な思い出なのだろうが、
ここでは深く語られない。
大智もそうだが、女性陣に比べ男性陣は、家の深い事情について描写がまだないのだ。
来週からそろそろ出てこないと、教頭や学校側の話もあるから畳みきれないのではないか?
これ全12話だっけ?

休憩室のMonologue
来夏の勘違いから、皆に事情を話す羽目になる紗羽。
ここでの和奏の語り(慰め)は、どう考えても紗羽に対して何のフォローにもなっていない。
いわゆる勝ち組目線なのだ。

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久しぶりの教頭とのバトル
文化祭出場辞退を勧告されるが、断固拒否する来夏と和奏。
合唱の良さを語る和奏に、在りし日のまひるの姿を思い出す教頭。
休憩室のMonologue
”そう言って・・全部ひとりで出来てしまうのがあなたじゃないの・・・”
恐らくまひるはオールマイティーな天才だったんですね。
そのため周りは「何で私たちが必要なの?いない方が良いんじゃないの?」みたいなことを思った。
まひるは思わせてしまったのだろう。
敢えて例えればポール・マッカートニー、ブライアン・ウィルソンがそれに当たるかも。
間違いなく天才だったが、たった一人では見事な音楽は生み出せなかっただろう。
そのためのバンドであり仲間だったのだ。ビートルズしかりビーチ・ボーイズしかり。
そして白浜坂高校合唱部も。

ステージを勝ち取るための選考会が急遽開かれることになるが、気落ち中の紗羽は学校を休んでいた。
"本当は私たちが何かしてあげなきゃいけなかったのに・・・”

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和奏のメールは微妙に謝罪になっていない気がするんだけど。
ただ「4人で歌うけど来てくれたらうれしい」という論調は、かつて紗羽が和奏を誘うときに使った手法である。
いい人だったら断るに断りきれないというズルイやり方なんだけどねぇ・・。
さすがにこのメールでは吹っ切れない紗羽。

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タイミングが良すぎるがw父親の電話口での怒号が響く。
乗馬学校に娘を入れてくれと直談判していた。
「坊主を舐めんな!地獄に落とすぞ!!喝ーっ」は笑ってしまった。
堅実すぎるがいいお父さんなのはとっくに自明だったのだが、娘としてはダメかねw?
男としては何かかなしいんだけど・・。
関係ないけど、映画評論家の町山智浩氏がかつて江原啓之に対して言った
「本当に霊能力があるなら俺を呪い殺してみろや!!」という文句が頭から離れないw

休憩室のMonologue
さらに合唱部から励ましの歌が届く。
”私に言えることはひとつだけ!紗羽のこと気にしてるから”
しかし4人とも歌うまいよ!!

”あなたはわたしをやわらかくする
 だれにもできないやりかたで
 妙に励まそうなんてしてくれるわけじゃないのに
 どこか見当違いのコトバで笑わすから
 いま涙が出るほど ほっとしたんだ
 ねえ 寂しいとき「寂しい」って言っていいのかな
 ねえ ダメな時ダメな顔見せてもいいのかな
 「おかえり」ってひとこと ドアを開けてあなたが笑った”
                  「home」川村結花

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選考会に向かう紗羽だが自転車を学校に置きっぱなしであることに気付く。
解決策は・・・馬!!!
ちょっと待ってくれw路上でこれありなのか!?
かっこいいけどさぁ!

休憩室のMonologue
でまあ無事に間に合い、勢揃いした合唱部なわけだけども。
今回、紗羽の問題は何ひとつ解決しないままで終わっている。
確かに仲間がいる、仲間に悩みが言えるというだけでも心が軽くなるし、励ましになるんだけど、
悩みそのものが解決するわけではない。
まあフィクションとはいえ、そんなに悩みがポンポン解決されるのも困るかもしれないけど。
紗羽が将来どうするかは、また以降の話に持ち越しということで。

”いつか報われるのも 追いやられるのも
 変わらない場所 花が咲き乱れるような
 そんな景色も 愛の部品なんだ
 もし 目が回るほど もがいた日々も
 どこかで 実を結び始めたら きみは
 名も無いことが 誇らしいはずさ”
            「A Crown」Sing Like Talking


追記
授業中に出てきた「バーチャルウォーター」という概念について
知らなかったので検索したら面白いというより、かなり深い話で驚いた。
今現在、これを高校で教えているのか・・・。

『バーチャルウォーターとは、食料を輸入している国(消費国)において、
 もしその輸入食料を生産するとしたら、どの程度の水が必要かを推定したものであり、
 ロンドン大学東洋アフリカ学科名誉教授のアンソニー・アラン氏がはじめて紹介した概念です。』

http://www.env.go.jp/water/virtual_water/



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”ひとつ残らず君を
 悲しませないものを
 君の世界のすべてに すればいい
 そして、僕は途方に暮れる”
「そして、僕は途方に暮れる」大沢誉志幸


六花は葉月に”好き”と告げる
だが相手は葉月の体を借りたままの島尾。
結局、体を借りても”本当に”六花に触れることが出来ない。
六花は”葉月”として接しているのだから。

休憩室のMonologue
一方葉月は、心象世界(?)に囚われたまま。
今度は人魚姫・六花ちゃんに遭遇。
だが、エロくないのが良い。
ありがちなサービスシーンはこの作品には不要だと思う。


休憩室のMonologue
・・・と思ったが、このキスは見ててゾクゾクした。
なんだろう、これは?
六花のくちびるに艶があるというか。
あからさまなエロスではなく、人間描写としてのエロスというべきか。

”多分僕以外はすべて正しい。無駄な抵抗。悪あがき。”
島尾は幽霊としてではなく、直に六花と接することでようやく気付いた。
いや気付いていたが、実感出来てはいなかったのだろう。

”そうよ飛魚のアーチをくぐって
 宝島に着いた頃
 あなたのお姫様は
 誰かと腰を振ってるわ

 そうよ飛魚のアーチをくぐって
 宝島が見える頃
 何も失わずに
 同じでいられると思う?

 人は強いものよ
 そして 儚いもの”
「強く儚い者たち」Cocco

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六花が島尾に気付くことは出来ないと思っていたけど。
そうか!筆跡か!これは想定外の展開。
ネタばれになるが、先日「さよならドビュッシー」(中山七里)という小説を読んだのだが、
ここでも人間の入れ替わりみたいな話が出てくるのだが、
そこでもその人本来の癖が焦点になっていたのを、今更思い出した。

休憩室のMonologue
”どこからどこまでが。誰が何なのか。一体全体・・・。
 営業妨害だよ・・タコ社長・・”


飾られた花と領収書で、六花が気付いた?
島尾はどう決着をつけるのか?
でもあと5話くらいあるんだよね?
どうするんだろう?
休憩室のMonologue

”すこしでも 僕は君の元気になりたくて
 かなしくても笑っていたんだ
 この心の真ん中に
 君のために部屋を空けてあるから
 僕はさみしくはない
 どこへ行ったって地球が舞台
 ひとつだけ 忘れないでいてよ
 君は必ず愛されている
 いつの日か 星の降らない夜を迎えたら
 僕のこと記憶の城から
 呼んで欲しい”
「星降らない夜」Sing Like Talking



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<A prologue>

夕方の本屋には、何かしら人が集まって来る。それが中心街にある大型書店ともなればなおさらだ。
仕事帰りの会社員、買い物中の主婦、散歩がてらの祖母と孫・・・。
比較的、中高校生が多いのは、バスを待っているからだろうか。
もちろん帰り道や何かのついでなどではなく、目的をもって書店に来ている人もいる。
とある街の本屋における光景としては、ありきたりなものだろう。

「何か『マネージャー』、あるいは『マネージメント』に関する本はありますか?」
彼女がそう訊ねた相手は、若い書店員だった。

「・・・・・」
書店員は、彼女をほんの少しの間、じっと見つめた。
女子高の制服を着たその姿と、今訊ねられた内容との差異に戸惑いを覚えているのだろうか。
書店員の方はおそらく20代前半だが、ひょっとすると大学生でアルバイト店員かもしれない。
その場ですぐ答えるには、少々難しい質問だったのではなかろうか?
若い書店員は答えるべく、言葉を発しようと考え込んでいたが、
ふいにその口を閉じ、一拍置いて、顔を上げて、あらためて向き合って、彼女に言った。

「──では、これなんかいかがでしょうか?」
書店員が薦めたのは『マネジメント』という本だった。
経営学の創始者と呼ばれたP.F.ドラッカーが書いたもので、
『マネジャー』『マネジメント』について書かれた本の中で最も有名であり、世界で一番読まれた本だという。
説明を終えると、書店員は微妙な笑顔を浮かべて、女子高生を見た。
だが彼女が迷ったのは、ほんの3~4秒のことだった「・・分かりました。これを下さい」
会計を終え、本を抱えて店を出て行く姿を見送りながら、
書店員は彼女の即決力・思い切りの良さについて思いを巡らせた。
「頑張ってね、マネージャーさん」ふと声にならない声でつぶやいていた。
「・・・でも、ちゃんと読んでくれるかなぁ?」


<奥沢桃編 Side-A1(憤慨)> 

たぶん23歳。ちなみに親は村会議士ではなく、普通の公務員である。裕福な家ではない。
だからという訳でもないが、書店員もバイトをしている彼女、奥沢桃はエプロンを外した普段着
─白のブラウスにジーンズ姿、ちなみに黒髪ロングで眼鏡─で、
しかめっ面を浮かべて、大学の構内を”早足で”歩いていた。
現在時刻は13:42。講義はとっくに始まっている。
「こんなはずじゃ・・・」とブツブツつぶやきながら、桃は歩くスピードを上げた。
桃は学校においても、またアルバイトにおいても、決して遅刻の常習犯などではない。
いつも約束の5~10分前には、必ずそこに到着していることを信条にしている、真面目な女性だ。
今日に限っては、いつも通りに家を出て車で大学に向かったはいいものの、
初心者マークを付けた新車が、目の前をノロノロと走っていたのだ。
そう言っても、その初心者は40キロで走っていたし、明らかに制限速度は守っていたので、非難が出来ない。
だが事あるごとにブレーキをかけ、スピードを緩め、その度に後ろを追う桃は、舌打ちを隠せなかった。
「いい車乗ってるくせに!あぁ・・もう、ブレーキなんてかけんなよ!!前空いてるでしょ。さっさと行ってよ!」
奥沢桃は至って真面目な女性だ。だが運転の際には少々強気になったりする。
「初心者はさっさと道空けろってのよ!!ほら脇に入りなさいよ。あぁーもう・・ざけんなよ!!」
遅刻するかも・・という焦りもあって、ますます自棄になり、ヤンキーまがいな口調になるのものの、
その初心者は、最後まで道を空けなかった。
結局、講義の開始時間から15分遅れて、桃は教室に到着した。

「─しかし実際には”我々の事業とは何か”という問いにはほとんどの場合、答えるのが難しい問題であり、
分かりきった答えが正しいことはほとんどない、と言われています─」
初老の教授はいつも通りの、どこかしらゆったりした口調で講義を始めていた。
途中で申し訳なさそうな顔で教室に入ってきた桃には一瞥をくれただけで、そのまま講義を続けたので
桃は肩透かしをされた気分になった。
(なんだ、焦って損した・・・)

「ここでいう分かりきった答えとは、そうですねぇ、我々の周りのことでいえば、大学の食堂の目的は?
学生が食事をするためのものですよね。大学の目的は何か?学生を教育するための場所です。
図書館は?本を借りて読むための場所ですね。」
桃は前回の講義のノートを広げ、急いで話の内容を追った。
教授がどうやらドラッカーの著作を一例として、再びふれているのが分かった。
この経営学の講義は、学生には密かに人気がある。理論や理屈を延々と述べるようなものではなく、
もっと分かりやすく、中高生にも理解できるよな例えを出して解説してくれると評判なのだ。
「鉄鋼会社は鉄を作り、鉄道会社は貨物と乗客を運び、保険会社は火災の危険を引き受け、銀行は金を貸す。
端的にいえばどんな事業の目的も”ものを売る”に尽きるでしょう。でもそれだけではないということなのです。
「マネジメント」にも載っているキャデラックについて話しましょう。
キャデラックをご存知の方はどれくらいいらっしゃいますか?あー・・1/3くらいですね。
キャデラックとはアメリカの有名な自動車会社です。
1930年の大恐慌で非常に経営が危うくなったのですが、それを救ったのがニコラス・ドレイシュタットという人物でした。
彼は「我々の競争相手はダイヤモンドやミンクのコートだ。顧客が購入するのは輸送手段ではなくステータスだ」と言いました。
車が単なる輸送手段ではなく、その車を持つことが格好いいというステータス。
ダイヤやミンクのコートと同様に自分を彩るブランドという側面もあることを導き出したんですね。
これは今現在の日本車も同様の側面があると思います。
乗り心地がいいとか、外装がおしゃれだとか座席がいいとか、
ステータスというよりはサービスですね。車に乗っている方はお分かりだと思います。
中には車は運転できて、スピードが出ればいいという方もいらっしゃいますが・・・」
そう言って教授は桃の方を向いた─ような気がした。

(え?教授私のこと知ってるの・・)そんなはずないと思いながらもドキリとしてしまった。
桃は車は移動手段でしかないと考えていた。しかも少々スピード狂でもある。
今のところ違反切符は切られていないが、ちょっとやばかったことは何回かある。
(別にいいのよ、私は。軽自動車でも軽トラでもある程度走れれば・・・)
「その一方でそういうステータスやサービスを求めない顧客もいる。そういう人たちに向けて
軽自動車の販売に力を入れているところもあります。車だけでなく、自分でガソリンを入れる
セルフサービスのガソリンスタンドもある意味そうですね。店員による車内の清掃や点検はいいから
ガソリンだけを入れて欲しいと。そういう人たちに向けたもので大成功しています。
車とは何か?というだけで様々な側面が浮かぶ上がってきます。

あぁーそうか・・・と心で頷きながら、桃は懸命にノートをとっていた。
(私は車は軽自動車でいいと思ってるし、燃費がよければいいし。あっでも音楽が聴けないとさびしいし、といっても遠出はしないからカーナビはとりあえず必要ないかも・・)
桃は自分にとって一番欲しい車とは何かについて考えをめぐらせた。
というのも、ローンでもいいからもう少し”良い感じの車”を買うのもどうだろうかなどと、
昨日、親に言われたからだ。
親が資金を出してくれるわけではない。自分で買えというのだから勝手なものだ。
今乗っている車は、免許を取ったとき親がプレゼントとしてくれたものだ。20万の中古だったが。
桃は車には興味がなかったし、動けばいいと思っていたので何の反論もなく受け入れた。
行動範囲が広がるのは気持ちよかったし、通学にも便利だったので快適だった。
だがさすがに中古だけあってガタがきているのを、ここしばらく感じていた。
いっそのこと新車を買うとなるとかなりの大勝負である。しかもローンでならなおさらだ。
今後10年は乗るつもりなら何を優先すべきだろう?
(結婚して子供が生まれたら小さい車じゃ不便かな・・。あ、でもそんときは旦那に買わせりゃいいのよね・・。ねぇーあれ欲しいのぉ、とか言えばイチコロでしょ、どうせ。・・・そんな甘えたセリフ言ったことないけどさ)
桃は年齢=彼氏いない歴でありながら、やけに未来を見据えた想像を働かせていた。
もちろん周囲は桃がそんな想像をしているとは露とも思わない。
机に突っ伏すようにノートに書き込みをしている姿は、いかにもガリ勉タイプだ。
しかも長めの黒髪と眼鏡で表情をさえぎってくれたりする。
授業中だけでなく、車の運転時にも想像が(たまに)あっちこっちにいってしまう桃だが、
この風貌がそれを隠すのに役立っていると思っていた。

「そうですね。もう少し例を出しましょう。本屋とは?です。当然人々に本を売る場所ですね。
でも面白い話があります。皆さんは一年で一番本が売れる日があるのをご存知ですか?」
教授は教室を見回したが、みんな首をかしげるばかりだ。本が売れる日?全国共通の発売日がなかったっけ?
ジャンプの発売日は月曜でマガジンは木曜だけど。月末じゃないの?
と全員が考えをめぐらせているとき、一人の男子生徒が手を挙げた。
「あの・・・12月23日ではないでしょうか?」
窓際に座っていたその男子生徒は、確か二階正義という名前だったはずだ。しょっちゅう女の子と二人連れで構内を歩いているのを桃は何度も見かけている。しかもその時々で全部違う女の子だった。
一部の女子生徒からは「ナンパ野郎」として名が知られているが、成績優秀であるという話も聞く。

「ほう?それは何故だと思います?」教授は微笑みながら問いかけた。
二階正義は動じずに答え始める。
「えぇと、理由は二つあります。一つはその日が天皇誕生日で休日であること。
休みの日はやっぱりお客さんはいつもより多く集まります。もうひとつはクリスマスイブの前日であることです。それは多くのお客さんがプレゼントとして買うからではないでしょうか?」
「ほう、いい答えですね」
その答えに全く考えが及ばなかった桃は、ばれないようにチラッとだけ二階にガンを飛ばした。
(イケメンで頭脳明晰かよ。嫌味よね全く・・・)

「では、この事実から何が分かるのか?どうでしょう?」教授は再び二階に問いかけた。
「・・・・本は贈り物でもある、ということですか?」今度はちょっと迷ったのか、疑問形での回答だった。
「ほぼ正解ですが、あともう少しですね」どうもありがとう、といって教授は二階に席に座るよう促した。
頭を掻きながら苦笑いを浮かべる二階に対して、桃はちょっとしたざまぁみろ感を抱えて、再びチラ見した。
(へっ!何でもかんでも正解出されてたまるかよ)

「本は必ずしも読まれるためのものではない、ということなのです。買った人が読む、というものだけでない。多くの人が本は読むために買うものだと思っています。でも実際には読まずにそれを誰かに贈る人もたくさんいるのです。
先ほどお話したように「事業の定義とは何か」が「分かりきった答えが正しいとは限らない」ということなのです。
・・・でも贈ってもその人が読んでくれなければ、「本」が可哀想かなと私は思ってしまいますけどね」

教授は笑いながら付け加えた。桃にはそれがよく分かった。本を贈った経験はないが、贈られたことは何回かある。
でもそれほど興味があるものでもなかったので、ずっと本棚の奥にしまいっ放しになってしまった。
本は余程欲しいと思ったら自分で買う。でも買ったはいいが、それに安心してなかなか読み出さないこともあった。
だから”本が贈り物”と言われてもいまいちピンと来なかった。
(私は変わってるのかな?でも子供へのプレゼントだったらありなのかな。
だったら絵本だよね。マザーグース?ピーターラビットもいいかも・・)
疑問と妄想があふれ出したが、桃は何とかこらえ、発言しようかと思ったがそれもやめた。
そもそも目立つのは好きではない。
さっき遅刻して教室に入るときに、皆の視線が集中するのもたまらなく嫌だったのだ。

「大学とは何か?と先ほども言いました。もちろん教育の場であるわけですが・・・。
これも簡単に一言では到底答えられるものではありません。少なくとも私は答えられません。
もちろん教育観は人によって様々ですから、私がお話するのはあくまで一例です。
・・・ですがこれはこの講義の最終日にお話したいと思います」

なんだか肩透かしをくらった気分だった。せっかく良い話が聞けそうだったのに・・・。
でもこの教授の話は聞きやすいから通ってるけど、それだけじゃだめなのだろうか?
大学の講義って何なの?他に何か別の意味があるの?

そんな桃の思いをよそに、唐突に教授は言った。
「─さて皆さん。高校野球の目的とは、一体なんだと思いますか?」


                                <続く>

→第2話
http://ameblo.jp/creston/entry-11347660992.html

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二次小説 書いたよ♪
”夢をかなえた人は どこへ行けばいい
 夢の見つからない人は 何を仰げばいい”
              「風のゆくえ」坂本サトル


さて。はたまた感動の最終回を迎え、次に合唱部は何処へいくのやら・・。

和奏が(本当に)合唱部に参加し、更に本格的な練習が始まる。
練習中の男二人の音程が変かな?と思っていたが、
五重奏になるととんでもなく美しいハーモニーが!!!

で、夏休みが終わって季節は秋に向かう。
つまり学園祭。
そこで様々なアイディアが出るが、オペラが良いんじゃないの?
と勝手に思ってしまった。まあどうなるやら。

休憩室のMonologue
しかしヴィーンはちょっとずれてるにしても、
女性陣の男二人に対する評価はあまりにも低過ぎやしないかね?
大智は本当に好青年なんだよ。
好青年過ぎて恋愛の対象には入らないのか?
和奏も立ち直った途端、今時の女子高生になったようで。
「女ってこぇぇな・・・」という意見に120%同意しますw
休憩室のMonologue

休憩室のMonologue
彼らは3年生。もう進路をどうするかを考えざるをえないのだが、
ヴィーン以外は見事にぶれていない。ひたむきさとはこういうことを言うのだろうか。
自分が17~18歳の頃は流されてばっかりだったなぁ。
何せ中学校の卒業文集にで「将来は、普通のサラリーマンになりたい」と書いたくらいだ
なんとも夢のない青春を送ったものだ・・。かなしいねぇw。
ヴィーンが取り残された気分になるのもよく分かる。

”夢が叶わなかった人の特徴は、彼らは夢を追う途中であきらめているからなんです”
          「まっすぐ進む夢へのヒント54 」木根尚登(メディアファクトリー)

随分前に出た本で、当時「笑っていいとも」に出たときもこの本について語っていたのをふと思い出した。
私は木根さんの大ファンであるのだが、この本と発言内容については疑問を持っている。
確かにそうかもしれないけど、それは叶えた人だから言えることであって、
現実的にかなわなかった人に対して同じことが言えるのかと。
じゃあ目指せば誰もがイチローのようになれるのかと。
もう30過ぎてからはひねくれてばっかでしてw
スガシカオの「黄金の月」「僕たちの日々」が胸にしみてしみて仕方なくて・・。

だが、その夢にひびが入ってしまう紗羽。
進路は騎手と決めていた彼女だが思わぬ障害が・・・。
休憩室のMonologue
体重制限。
どなたかがblogで既に指摘していたが、見事にヒット。
検索してみると、養成学校に入るには20歳まで入所時に44キロ以下とwikipediaには記載がある。
ただし養成学校入所時であって、競馬場で走る騎手は大体46~52キロだそうです。
昔V6がやっていた「学校へ行こう!」でこの養成所の特集があって驚いたのは、
休みの日にも、お菓子を食べるのに看守の許可がいることだった。
恐ろしいくらいの体重管理が必要な職業だと知り、怖くなった。
とてもじゃないけど出来ない。

”苦悩する若者にその人は言った
 信じていれば夢は必ず叶いますよ
 ホラそんなうまい事を言うと
 しっぽを振ってバッキーが来ちゃうぞ
 やあ!みんな
 それは理想であって本当じゃないニャ~
 叶わぬ夢もあるんじゃないかニャ~”
          「暴いておやりよドルバッキー」筋肉少女帯


ショックで勉強も合唱部も遊びにも気が入らなくなる紗羽。
しかしやぶさめの練習中に落馬してしまう。
休憩室のMonologue
こえぇぇぇぇ!!!
何が怖いって。落馬で死ぬとかいうのはよく聞く話だったからだ。
あの「スーパーマン」のクリストファー・リーブは落馬で首を打って、
半身不随になってしまい、死ぬまで回復できなかった。
もしかして!?と思ったが、予告によると命は無事だったのでホッとした。

せっかくエンディングが5人になったのに。
しかも学校の運営についても波乱があるようで目が離せない。
休憩室のMonologue

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TARI TARI
”どんな思いで さよなら告げたのか
 忘れたわけじゃ まさか ないでしょうに
 あなたはいつも 自由な人だけど
 無邪気がすぎて とてもひどい人
 消えたあの日の 悲しみだからこそ
 大切な人なのに
 振り向かないで 生きていこうよ
 きっと きっと 繰り返すばかりだもの
 あなたとわたしは”
           「止まった時計」ASKA

休憩室のMonologue
お風呂で背中を流したい、という提案を受け、
いざ服を脱ぎ始める島尾(葉月)の姿に動揺し、戸惑う六花。
だが島尾は、六花がこういう状況になってもやぶさかではなく、
むしろ受け入れたいと思うっていることに気付く。
休憩室のMonologue
”自分が消えれば解決する”
分かっていても割り切れない島尾

休憩室のMonologue
”そうやって、死んだ旦那を言い訳に使うのは・・・やめてほしい”
葉月ではなく、島尾がこのセリフを吐いたのが衝撃的。
無論、六花には葉月が言ったようにしか見えないわけだが。
葉月の体を借りて直に六花に接することで、島尾はようやく自分が六花の足枷になっていることを自覚する。

”わたしの知らないところで
 わたしに傷つけられてはいませんか?
 過去は生きてく都合で
 形を変えてしまうもの
 あなたはひとに愛されて 
 はじめてあなたになるの
 あなたはひとを好きになって
 何度もあなたになるのです”
         「Last Love Letter」チャットモンチー

休憩室のMonologue
六花も自分のずるさを初めて自覚する。
今回、どうにも六花が響子さん(めぞん一刻)に見えて仕方なかった。
こういう作品に触れると「女ってずるいよなぁ」なんて漠然と思ってしまうが、
逆に女からすれば「男ってずるいわよねぇ」と思うことも相当あるんだろうなぁ・・。
少女漫画をまともに読んだことがないから分からないが、そういう作品も多そうな気がする。

”迷子になってるのは店長の旦那だろ?俺はぶれてないよ。
 店長にこっち向いて笑って欲しいだけ”

休憩室のMonologue
登場人物全員が、迷いの要塞に閉じ込められているような気になっていたが、
唯一、葉月だけは首尾一貫していることにあらためて気付く。
彼の願いは当初から、六花の笑顔なのだ。

”僕は君を何とか元気にしたいだけなのさ
 僕は君をいつも通り明るくしたいだけなのさ
 もったいないとか 無駄なことだとか
 僕は思わない 決して思わない”
         「遠い星と近くの君」川村結花


休憩室のMonologue
”たとえば─前に進まなきゃいけないとして”
惰性や流れなどではなく、葉月個人を意識したのはこれが初めてか?
それまではただの若い男、寂しさを埋める相手としか見てなかったのか?

休憩室のMonologue
休憩室のMonologue
”主人が初恋なの”
偶然(?)会った葉月に突然語りだす六花。
いきなり何を言い出すこの女!!という脈絡の無さなのだが、
恋愛経験はそれだけで、誰かに好きと言われたことがないと。
休憩室のMonologue
”わたし・・わたしも・・・葉月君が好き・・”

「やっぱ女って押しに弱いんだよね」じゃ済まないんだよw
男だって、よく知らない女の子に「好きです」ってもし言われたら、
「こんな俺で良かったら、よろこんでぇぇぇ!!」て言うでしょw
・・・いや、私にそんな経験ありませんです。ごめんなさい。
ただ、こうして見てると男女の好き嫌いって、要は惰性というんですかね?
ナンパ男やいけ好かない暴力的な男に、何故女性は惹かれるのか?
小説や漫画を読んでてどうにも理解出来ないところがよくあるのだが、
好意の威力、言葉の引力ってのが、やはり大きいのかなと思う。
別に男女の好きだけじゃなくて、仕事でも何でも褒められるといい気になるし、
そう言ってくれた人に寄ってしまいがちになる。
”Human Neture(それが人間ってものだから)”
と言われればそうだし、責めることでもないんだけれどね。

Life is sad
(生きることは かなしいよ)
Life is bust
(生きることは さわぎだよ)
All ya can do is do what you must
(できることは しなきゃならないことなのさ)
You do what you must do and ya do it well
(しなきゃならないことを するんだよ だからうまくできるのさ)
I'll do it for you,honey baby
(きみのためにするよ)
Can't you tell?
(ほら わかるかい?)
         「Buckets Of Rain(雨のバケツ)」Bob Dylan



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