北海道は雪と強風でえらいことになっているが、こちらは
昨日までの花冷えも収まって、いよいよ桜花爛漫。
前回に次いで今日はもう一曲春の曲、シューマンの
第一交響曲「春」を聴く。
昨年はメータ、一昨年はセルの指揮でブログを書いたので
http://ameblo.jp/crest-my7/entry-10031605914.html
http://ameblo.jp/crest-my7/entry-10011098593.html
今年はバーンスタインで。
これはバーンスタイン晩年の1984、85年録音のCD・・・
「春」は84年・・・である。
LP盤を聴くのが続いた所為か、音の印象はややざらついた
感じに聞こえるが、演奏はバーンスタインらしい、細やかな
情念を注いでいるように聴き取れる。第一楽章の主題に
入る手前のゆっくりした歌い回しや、第二楽章などにそれを
強く感じる。
しかし、私にはあまりしっくりしなかった。第二楽章はもっと
自然体の方が却って美しいのではないかと思えるのだが。
それよりもこの指揮者独特の情熱のこもったエネルギッシュな
演奏の部分の方が気に入った。第一楽章の展開部から再現
部に移るところ、終楽章最後の部分などがそうである。
全体としては、私は第四楽章が最も良かった。「春たけなわ」、
日本での花見の宴の感じで、主題そのもののメロディーは
やや安っぽいように思われて、あまり好きではないのだけれ
ども。
演奏:バーンスタイン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団