会社勤めをしていた頃、
寄らば大樹の陰だなあ、と
感じる出来事が何度もありました。
私は日系大手旅行会社の海外支店に
勤めていたことがあるのですが、
自分の知識を高めるために、
お給料をいただきながら、
専門分野の講座を
受けさせてもらうことができました。
個人的に仕事でミスしてしまった時も
担当セクションや上司たちが一緒に対応してくれる
そんな安心感があったから、
今度は絶対ミスしない、という
気持ちが高まりました。
同僚とのチームワークや
組織の一員としての仕事
本当にやりがいがありました。
昭和から平成の前半、
旅行代理店の仕事は
女性の就職希望先ナンバーワンに良く選ばれていました。
インターネットの台頭で旅行代理店の役割は
どんどん縮小していきました。
今では、
旅行先の情報や宿や航空券も
個人で気軽にブッキングできる時代。
かつての旅行代理店がになっていた個人旅行手配や
ツアーコンダクター、現地の係員といった
業務が必要なくなってしまったのでしょう。
会社員時代私には勤務時間や休暇において
あまり選択の余地がありませんでした。
それも組織の中のあっては仕方ないこと。
会社勤めの時代を懐かしく思うこともあります。
しかし私はもう会社勤めのワークスタイルに
戻ることはありません。
独立起業して、
自分のビジネスをはじめて9年目。
ミスしても誰かが代わりに謝ってくれることも、
病気になっても誰かが代わりに
やってくれることもありません。
全ては自分次第。
なんの保証もない独立起業というワークスタイルは、
朝会社に行けば自動的に仕事が振り分けられ、
年金や税金をちゃんと計算して
おいてくれるわけでもありません。
ですからこんな保証もないワークスタイル
この世の全員の方に向いているとは思わないのです。
ですから、
もし現在会社勤めをして
そのワークスタイルに安心感を感じるのなら
きっとそれがあなたに最適なことです。
わざわざ危険をおかしてまで独立起業なんて
しない方がいいのです。
会社組織があなたを守り、
あなたに仕事を作り出してくれて
お給料をくださるのなら、
会社組織の一員として、
日々精一杯仕事をすることが一番です。
そしてそんなふうにあなた自身の人生を
支えてくれている会社に感謝したほうがいいです。
独立起業は保証なんてない分、
自分が寝食忘れて打ち込めるような
ワークスタイルです。
保証や安定と引き換えに、
自由とチャレンジと好奇心に満ちた日々。
ですから、
この世の中の全員にはオススメできない
一か八かのワークスタイルとも言えますね。
私は生涯現役で仕事したいと思います。