今日は春分の日なのでイクノイックス(Equinox)のレースを貼ります。
競馬はあまり見なくなりましたが、イクノイックスは中距離だと最強だと思っています。
💯内申点は必要か議論は毎年起こります
公立高校入試が終わり、得点開示情報を色々といただいています。
正直、内申点で泣いた生徒はいます。北海道だとランクが1つ上がれば、もしかしたら内申点が3~4点変われば合格だったのに…ということは毎年起こります。
これは他の都府県でもあるようです。
内申点について先日、兵庫県芦屋市の高島市長がnoteやXを書いていました。
最年少ですごい学歴の市長です。
【兵庫県立高校入試の評価は「内申点半分」。毎日学校に行ける生徒を前提にした議論でよいのでしょうか】
— 高島りょうすけ|芦屋市長 (@TakashimaR_2023) November 26, 2024
新しい知事との初めての「県・市町懇話会」。県幹部と市町長が意見交換する貴重な機会です。いつも財源が厳しいという話になりがちなので、今回も予算がかからないテーマを取り上げました。… https://t.co/kMfUZyE4FL pic.twitter.com/3n2zDMYFOw
兵庫県も内申点と当日点が50%ずつの評価が主軸のようです。ただし内申点の決め方は北海道とは異なります。
こちらのページで詳しく書かれていますが、マジでわかりにくいです笑
高島市長的には、内申点は不登校の生徒にとって不利になる、内申点をとるための勉強は教育とは言えないのでは無いかという考えのようです。
やや昔ですが、中1終了時にBランクだった生徒が中2で不登校になり(担任とのトラブルが発端)GHランクまで下がってしまったことがありました。
家では勉強していたので道コンSSは55~60は取れていたけど、ランクが足りずGランク近辺の公立高校に進学することに。
でもGランクだとSS30~40台の生徒が多く、そうなると結局周りの生徒と関係構築が難しかったりするのです…結局不登校→中退となったことがありました。
今だと通信制の選択肢もあるかもしれませんが、当時はあまり整備されていなかったからなあ😥
🏫内申点は中学校の治安維持に使われる意味もある
というか内申点は中学校の治安維持に使われるモノだとずっと思っています。
「悪さをしたら内申下げられる」とか言ったり言われたりしていませんでしたか。
実際に今も、学校の先生から与えられる課題やテストにきちんと答えられたら(応えられたら)評価をもらい、テストやレポートが悪かったり、授業中に騒がしかったりしたら評価が下げられるのも当然のことかと思います。
もし中学校に内申点制度が無ければ、単に学校が荒れ始めるのではないかと心配しています。
それに学校に過度な要求をするヤバイ親も「内申点」があれば減るでしょうし😅
ある種、内申点は人質でもあり抑止力にもなるものだと思ってまして、それでいいと思っています。
🚓567で評価の方法が変わったことが
「内申点の重さ」が変わったのは567からです。
567のせいで学校に行かない、行かなくても許されるという新たな選択肢が生まれました。
そして学校に行かないと評定、内申点が上がらなくなるというそれまでの考えから、
「学校に行かなくても評価がつけられるシステム」が導入され始めたのです。
オンライン授業やChromebookでの課題提出など。これ自体は教育が一歩進んだと捉えて良いと思います。
ですが、このことで「学校に行かなくても内申点を確保できる」という流れもできあがりました。
※これは当塾エリアだけかもしれません。北海道でもその他地区、他都府県は異なるかもしれません。
事実、学校に行かなくても評定「4」「5」がつく生徒が、僕の周りにはいました。不登校なのにBCDランクの生徒、今は普通に存在します。↑の生徒も時代が違ったら変わっていたかもしません。
このことは良いことなのかどうか。
もちろんそれは生徒の努力によるものですが、こんなの悪用は可能なわけで、
家族が積極的に関わって評価を作り出すことも容易になったわけです。
能力が低い生徒は、学校に行かない方が逆に良いという考えも生まれてきています。定期テスト当日に休めば「見込み点」で評価がつくようになるのです。
「高校受験で出席日数は関係あるんじゃないの」という心配も生まれてくるのですが、実は567後、大半の高校では出席日数を参考にしなくなったのです。
2~3年前から私立高校の募集要項からは出席日数の項目を廃止しています。内申点の立場を変えたのは567のせいだと思っています。567前と後では子どもも大人も全然違う。
⚡通信制高校のせいで内申点が要らない生徒が増えた
さらに追い打ちをかけるのが、通信制高校の台頭です。
通信制高校は無試験のところが多く、もともと学校に定時的に通えない生徒を受け入れすることもあり、内申点も考慮しない、定員もほぼありません。
そして一部「全日制に通う意味ってあるの」というのもネットに出回るようになり、当塾エリアの中学校でも通信制高校を選ぶ生徒が増えてきました。
そうなると、内申点が学校生活の抑止力、治安安定のために使われるという価値は完全に崩壊したわけです。
ある種、内申気にせず生活している子どもたちは健全なのかもしれませんが、「勉強をしない権利」も通ってしまったため、ホントに学校現場は大変のようです💦
公立小中学校の先生の役割が「勉強を教える」から「監督・管理・監視」に変わってきているのを、やや近くから見ているととても感じるようになりました。
🐕高校ごとに選抜方法を自由に設定してほしい
高校ごとに選抜方法を変えてほしいというのが僕の意見です。今でも当日点重視枠とかありますが、これももっと自由に振り分けしてほしいです。
各高校がスクール・ポリシーを設けるようになったのですから、選抜方法も色を出しても良いのでは無いかと。
あとは昨夜の記事で定員割れの高校や通信制高校など、どちらかというと下位グループの高校だったとしても、一定基準に満たないと不合格にするとか、子ども相手とはいえ規制はしたほうがいいと思うのです。
こういう議論がどんどん盛り上がると良いですね。
今回は以上です。なかなか長くなりました。乱雑に書いたのでニュアンスが伝わらないかもしれませんが許してください。
春なので時事的な話題も取り入れます。