🌱2025新年度ブログ説明会
(随時追加していきます!)
本当は塾で一般向けの説明会をしたいのですが時間が取れないため、
今年は当ブログにて書きたいことや資料を発表しようと思います。
主に小中学生向けの内容です。よろしくお願いいたします🙇
3.高校選びの考え方など
当塾は毎年約100名の生徒が通っています。小学生約15名、中学生約75名、高校生約10名が毎年だいたいの内訳です。
地域柄というよりは、僕の能力的性格的に小学生を積極的に受付しないという方針だったりします。塾屋さんといっても適性は色々あるかと思います。
今回は当塾のメイン層である中学生、高校受験に対する指導方針について説明します。
●当塾の高校入試は「積極派」です。
→公立高校は、今の成績で行ける一番の高校をおすすめしています。成績は道コンSSと捉えて頂いて構いません。
→積極派と書きましたが、東西南北に果敢にチャレンジさせる訳ではありません💦
大半の生徒にとって初めての「受験」ですので、最初の春はきちんと咲かせたいと思っています。ただし「成績足りないからその高校はあきらめろ」とは言いません。過去のデータや取材などから、合格不合格の可能性を精度高くお知らせして、生徒保護者により良いシナリオを選んでもらうことに努めています。
→あと公立私立は問いません。何なら推薦や私立単願も積極的です。
公立推薦のいわゆる「作戦的チャレンジ」にも賛成しています。この部分は他の塾さんや大手とは異なるかもしれません。
●大学受験まで考えた進路指導をしています。
→高校では3年ほど前から公立私立ともに「スクール・ポリシー」を導入しています。これにより、公立の高校でも生徒指導や授業に幅できたと解釈しています。(札幌南高校 札幌国際情報高校 札幌手稲高校)
※スクール・ポリシーは授業だけではありません。日常生活や学校とご家庭のあり方など、各高校によってさまざまです。
建前上ではまだ「公立高校はどこからでも北大に行けるよ」ということのようですが、実際は教材・授業構成などで差があることは明らかです。スクール・ポリシー導入でさらにハッキリしたと言っていいでしょう。
生徒には高校進学の先を見た進路指導をしています。大学に行くにしても、北大なのか、国公立なのか、私大なのかで変わります。
「大学のことなんか今からじゃまだ分からない」といっても、行った高校では「北大は対応していない」ということも考えられるのです。
特に北大以上ですね…それならばどうする?どういう方向性で持って行く?ということをお伝えしています。
大きな考えはこの2点です。
💡進度に差はあります。教育課程表をチェックしましょう。
軽く掘り下げますが、やはり進む高校によって進度に差はあります。
当塾ですと、現在南北西東~旭丘~平岸までの生徒さんが通っています。また以前は稲雲西陵の生徒さんも通っていました。
毎回「今学校で何勉強してるの?」と聞きますが、例えば高1数学の2月時点だと、
Aさん(トップ公立)…数Ⅱ(本来高2で学習)の2章、結構先取りが早い。
Bさん(新川手稲レベルの私立特進)…数Ⅱの1章、この辺までは先取りする高校が多いです。
Cさん(中堅公立、中学時代はSS58)…数IAが終わっていない。というかこれが標準だが…
Dさん(まあ旭丘DS)…1年次から数Ⅲやら数Bやら色々やっているようです。
みたいに差があります。ですから高校になると学校に合わせた指導は難しかったりします😅
※本校高校生の数学授業は、各高校の中間進度で進んでいました。
札幌西高校の教育課程表を例にします。進学校ということもあり3年生になると研究(入試対策のようなもの)が標準装備でついてきます。ちなみに札幌西は1年生から数Ⅱ授業があるようです。実際は数Ⅰ数Ⅱの両方で数Ⅰを一気に進めて、冬から数Ⅱに入るという動きをしていました。別にルール違反ではありません。
3年生になると公立私立ともにパンフレットをもらうことになりますが、進路選択の際にはそこまで見ておけると良いかもしれません。
公立でも中堅より下になると「難関大入試に対応していない」が起こりうるかもしれません。
例えば化学。一般的には高2で履修する学校が多いですが、中堅以下になるとそもそも選択する生徒が少ないということで、高3でようやく履修開始ということがあります。
化学を高3から開始となると、共通テストまでにきっちり終わるかどうかも怪しいです。そうなると、国立理系が厳しくなるかもしれません。他の高校は2年から開始しているわけですから。
あとはクラス数が少ない高校…公立高校はクラス数に応じて教員を配置するわけで、少ない高校だと教員がいないから開講しないとか、化学の先生が生物も教えるとかが発生するそうです。この辺は札幌というよりも地方公立高校の課題だと、大学の先輩(現在高校教師)が言っていました。
🤔私立高校はどうだろう
私立高校は学校指導の方向性をハッキリ出しているところが多いです。
元公立の校長先生がいたり、予備校の先生を時間講師として置いたり、公立高校よりも進路に対するこだわりが強いところもあります(全てではない)
ホームページも、公立高校は合格実績を慎ましく書いていますが、私立高校は大々的に載せています。
カリキュラムも特進クラスになれば早めのところが多いです。高2高3が一緒に勉強する教科もあるそうです。
こちらも教育課程表を確認すると良いでしょう。公立のレベルを下げるのなら、私立の特進にしたほうが良いという場合もあります。特進も昔みたいに缶詰学習(部活に入れないとか)も減りまして、この辺は相談しながら決めていければと思っています。
もちろん学校の進度が大学向きといっても、本人の努力が無ければ合格できないのは言うまでもありません。
どちらかといえば逆…北大行きたい、南北も余裕なレベルなのに地元公立に行くとかいう人もいますので、その辺の認識を共有しなければということです。
🍰中高一貫と差がつくのは3年の3学期です
やや脱線しますが、中学受験についても書こうと思います。これは公立中に進学する生徒も気にしてほしいです。
ここ数年、札幌市の中学受験界隈はやや停滞しているようです。受験生が伸びないらしい…
正直なところ、私立中は最近ちょっとカラー(個性)を出しすぎて、ややキワキワになりつつあるのが一般ウケしないんじゃないかと思ったりするのですが😅
ただ勉強に関しては、進度は相当早く進んでいると思ってください。
そして特に学力や学習に差がつくのは中3の3学期です。つまり今だと思ってください。
当塾エリアの中3ですが、中学校では1月になってからほぼ毎日「リハーサルテスト」を行っています。リハーサルテストというのは公立入試に向けた演習とのことですが、ほぼ自習だと思ってください。
私立単願で進路が決まっている生徒はChromebookでこっそり遊んでいます。学校の先生も教室で内勤されている感じ。この時期に授業参観とかしてくれないかな。これはどこの中学校もほぼ同じだと思ってください。というか、志望校別に分けて対策するとかそういうことはできないのかとは思ったりします。
ですが私立中高一貫にとって中3の3学期はただの3学期なのです。私立は大体ここで差をつけます。
中高一貫でも卒業式や春休みはありますが、公立中から高校に行く生徒と違って勉強は止まること無く続きます。この3~4ヶ月の差はとても大きいと考えています。
春休みもしっかり課題がありますし、塾みたいに講習をする中学校もあるそうです。
「進学校」に通う生徒の勘違いというのを書きました。↑に書いた高1数学の進度も「先取り」ではなく「私立の後追い」だと思わなければ、大学入試は勝てません。
個人的には、中3までは公立中の生徒も私立中の生徒もそんなに差は無いと考えています。
でも高1(4年生)になったら一気に変わります。その変わり目の季節が今なのです。
というわけで今回は以上です。書く内容を一部変更しました。
次回は模擬試験、道コンについて説明します。
説明会なので毎回長くなりすぎてしまいすみません。