🏫全国学力テストの平均点が発表されました
昨日の記事で軽く触れた、全国学力テストの北海道の結果について。
札幌市はすでに結果は公表されていまして、道新で報道していたのは札幌市を除く道教委管轄の結果のようです。
どちらもpdfファイルです。今日はここからいくつか拾っていきます。
道新記事では各管内の正答率がまとめられています。これは良いものです。
札幌市の正答率は次の通りです。
画像は札幌市教委の実施報告書からお借りしました。
「平均正答率の1ポイントの差は0.14~0.17問の差」と書かれています。
小学国語は14問、算数は16問、中学国語は15問、数学は16問なので、1問で6~7ポイント変わります。
100点満点のテストだと1問6~7点のテストなのだから、全国平均から5点くらい低くても大きな差は無いということなのでしょう。
逆に道新記事にあるように日高の中学国語とか、根室の中学数学は1問以上離れていると見えるので、この辺は少し差があるのかなと。
📖得点分布は非常に興味深い。いろいろ想像できます。
こちらは道教委の結果に乗っています。
小学国語
小学算数
今回は帯(北海道)と▲三角(全国)の差に注目してみます。
比べてみると、北海道は「最上位層」が全国よりも少ないようです。
小学算数だと、11問あたりが全国平均に近い感じです。
テストは難易度がそれぞれ違っていますので、おそらく難しい問題になればなるほど北海道の正答率が低くなっているのでしょう。
北海道は中学受験の文化が弱いから、公立小学校の指導の限界が11問まで…とも見えます。
将来の難関大とか医者弁護士を目指す層は、14問以上正答のレベルに教育の時間とお金をかけているのだと。ここが北海道との差ですね。
中学国語
中学数学
中学は全国的にも二極化しているようです。もうすぐ「二つ山」になりそうな形をしています。
国語はほぼ全国平均と変わらず推移。数学は7~8問で全国平均から離されつつも、15~16問(満点)はさほど変わらないと。
最上位層=札幌南や札幌北に進む生徒さんの学習レベルは、全国レベルだということで良いと思います。
15~16問の割合は合わせて7.4%。
偏差値と上位パーセントによると、SS64=札幌西の平均以上で上位8%とのことなので、
上位を目指す生徒さんは、学力意識の低い北海道でも、道コンでSS65以上取れていれば全国的にも標準だと見ていい気がします。
将来北大に行きたかったら、SS65の勉強習慣を目指そうということです。
あと中学に入ったら二極化する、生徒が勉強しなくなるって思われそうですが、
私立の学校は全国学力テストに参加していないということを忘れていませんか。
参加しているところもあるんですね(知りませんでした)それでも4割切っていると。
まあ私立中の場合、中3の時点で高1の進研模試を受けたりと先取り先取りでやっていますから、全国学力テストを受ける意味が無いのでしょう。
小学から中学で上位層が減る理由のひとつであることは間違いありません。
それと今回の結果は国語と算数、数学だけですが、
以前やっていた「英語」が入ると、もっともっと差が広がると思います。
復活してほしいです。
長くなったので今回は以上です。
てか北海道の公表が遅い気がするんですよ。他県は7月8月に公表しているのはなぜだろう。