🐒当日点重視枠についての勘違い
この時期は保護者懇談などでも「当日点重視枠」について話が良く出ます。
北海道公立高校入試(一般入試)の合格の仕組みは、
① 定員の70%程度は内申点と当日点を1:1で判定。相関表を使用。
② ①で外れた生徒のうち、15%程度を当日点重視に計算し直して判定。
③ ①で外れた生徒のうち、15%程度を内申点重視に計算し直して判定。
※②と③の順番は各高校の判断で変わります
とのことです。
①は一般的に相関表を使用するのですが、②と③は内申点と当日点の足し算をします。
ただし内申点が315点満点に対して当日点が500点満点のため、
②と③の方式では、当日点を315点に圧縮してから9:1とか6:4の計算をするそうです。
ここで大切なのは、
先に①(70%枠)の判定で合格者を決めてから、残った受験生を②や③の判定で決めるということです。
当日点重視枠は、全受験生の上位15%ではありません!
「受験生の上位15%の当日点でないと合格できない」と勘違いしている方は多いです。
そもそも当日点が高い生徒は①の時点で合格になる場合がほとんどなので、実際には合格者の平均くらいを取れれば、大体は合格するんじゃないかと思います。
参考になるのはやはり道コンSSランキングでしょう。こちらは合格者の平均SSを示しています。
札幌南や札幌西のような「当日:内申=10:0(当日点オンリー)」ならば、全体上位60%くらいでも合格できるでしょう。
これが9:1や8:2になると、若干内申点は必要になってくると思いますが、それでも上位50%くらいです。
極端に得点を取らなければならないということではありませんので、ご安心ください😺
この時期にこんなことを書いたり言ってしまうと、
「自分も当日点重視枠で行けるかも😇」ってソワソワしちゃう生徒が増えたりするんです。
学校や塾の先生は、過度な期待を持たせてはいけません。
🏫当日点重視枠で勝負するための事前条件
本当に「当日点重視枠=一発枠」で勝負をしたいと思っている人は、
中3の春道コンから、道コンSSランキングの数値を一度でも超えたことがある場合のみチャンスがあります。
ちなみに来年1/11の冬期(第5回)道コンが最終判断かと。このSS発表までが、出願変更に間に合うのかなって感じ。
東西南北のような公立トップ高校なら、Bランク以下は基本全員当日点重視枠。
Dランクの新川やEランクの平岸も同様。そこそこ倍率が出そうな中堅高校は高ランクが圧倒的に優位ですから。
一回も合格者平均点を超えたことが無い生徒は、ほぼノーチャンスです。
別にそれでも挑戦するっていうのは、もうご家庭の教育方針とか政治とか宗教的な話なので、それ以上は突っ込みませんが。
「逆転合格」は、今から残り80日ソコソコで逆転するって意味ではありません。
むしろ道教委や文科省は、短期間でピュッと頑張っただけでは合格できないようにしようとしているのですから。そんな甘い話はありません。
でも勘違いする生徒が各地で出現する冬ですから、3月にワチャワチャならないように
学校や塾の先生や周りの大人は落ち着いて行動しなければいけないと思っています。
今回は以上です。