昨日の記事の続きです
国際バカロレア(IB)教育は、海外の大学入試システムだと思ってください。
こんなこと聞いたことありませんか・・・「日本の大学は入るの難しい、出るの簡単」「外国の大学は入るの簡単、出るの難しい」ってやつ←こいつkoitsuです。
IBには大学入試のための勉強ってのはありませんが、大学入学の資格をとるための最終試験があり、そのためにはもちろん知識や理論が必要だということです。
入試に対する価値観がそもそも違います。
というわけで、僕が説明会などで見た聞いた調べた内容の続きQ&Aです。
Q5:DP最終試験ってどんな内容?誰が採点するの?対策は?
最終試験の答案は名前が伏せられて世界各地にいる採点官に回るそうです。
昨年の説明会で僕が「採点官は日本人以外もいるんですか」って聞いたら、「日本人とはどのような定義でしょうか」と返されてしまいました。
そうよね、IBですからね。
対策があるかは分かりませんが、もちろん学校内では普段からレポート課題の提出や、最終試験に向けた準備をしますから、その辺はご心配なく🤗
試験問題は非公開なので知りえませんが、記述論述に加えて口頭試験もあるそうです。
「芸術」科目は、作品を作る評価よりもバックグラウンド知識や論述のほうが重要だと言っていました。
Q6:文系理系ってあるの?
6科目(国数社理英芸)には上級=HLと標準=SLがそれぞれあり、3~4科目はHLで受けるようです。授業時間数や試験時間が異なります。したがって理系は数学や理科をHLで受けるとかそういう感じになりそうです。
北大のIB利用入試は次の通り。
(北海道大学ホームページよりお借りしました)
総合理系の数学でHL指定になってるのがあるくらいか、あとは理科も物理・化学・生物から2科目と指定されています。
国際教育だからって、別にとてつもなく難しい勉強をしているわけではありません。
↑このことはすっごく大事です。日本の学習カリキュラムとは異なるだけで、18歳までに習得する知識はほとんど変わらないです。
Q7:興味ある!札幌日大に入りたい!どうすればいいの?
ここでようやく札幌日大さんのオススメポイントです(笑)
国際バカロレア(IB)コースは高校入試で入ります。「第3の入試」推薦Ⅲでも出願可能です。
推薦Ⅲ・・・ということは、Cランク以上は必須になります。
それ以上に必要なのが英語です。
間違いなく英検準2級以上は持っていたほうが良いですとのこと。
オールイングリッシュだったりするから、英語弱い生徒はマジでついていけません。ですから現在中1中2の生徒で興味ある方は、英語をめちゃめちゃ勉強して準備しましょう。
そして何よりも「究極の探究学習」ですから、そういう学習をしたいという生徒の皆さんにはおすすめです。
そう、今流行りの「探究学習」については、別記事にしようと思っています。探究ってそもそも何ですの?っていう保護者の方は多いと思いますので。
Q8:中高一貫からは行けないの🥺
行けます。ご安心ください。
札幌日大中のSA・Aコースに入学して、高校部進級時にIBコースに変更は可能です。
むしろ札幌日大中で3年間の探究探究活動を行うことで、IBDPプログラムに対応するために必要な予備知識を早めに得ることができ、DPにもスムーズに入れるとも言っていました。
札幌日大の探究活動は、札幌の他の中高よりもずば抜けて優れていると思います。
文部科学省のトビタテ!留学JAPANの人数もめちゃめちゃ多いですし、大学入試の総合型選抜(AO入試)も強いです。
一般入試も強くなってきているところですが、高校生活で自分を高めて大学やその先に進みたい!と考えている場合にはおススメできる高校だと思っています。
そのなかの一つがIBコースだと思ってくれれば。
あともう一度書きますが、英語がとことん大事ですからしっかり頑張りましょう。
Q9:IBコースだと共通テストとかは受けられないの?
受けられます。IB入試以外の大学ももちろん受験可能です。
先ほど書きましたが、国際教育だからといって、IBカリキュラムが共通テストや一般入試の科目や学習内容から大きく逸脱することはありません。日本の18歳は世界でも18歳です🤗
ただいわゆる進研模試とか全統模試とか、高校や予備校で対策していそうなことはIBコースでは行わないと思います。そもそも一般入試の意味が無いですから。
そういう意味では、中学校時に定期テストだ内申点だ道コン道コン道コン!って言っている生徒や保護者の皆さんには、あまり向いていないかもしれません。一定の学力は必要ですが。
公立中で内申点がちょっと伸びないけど興味関心の塊だとか、テストの点数のわりに評定が低いとか、定期は悪いけど模試の難問は正解できるとか、そういう「個性的な生徒」にはIB教育が向いているかもしれません。
学校の勉強はつまらないけど、勉強そのものは楽しいとかそういうお子さんも向いています。
「ウチの子ちょっと変わってるかも…?」と思った保護者の方は、一度札幌日大さんのIBコースを見学に行くと良いでしょう。小学生なら札幌開成中を挑戦してみるとか。
軽いまとめ:札幌開成と札幌日大の差はこれから注目
というわけで2回に分けてサラッと書きました。
IBコースについては札幌開成も札幌日大も、生徒よりも保護者の教育に対する理解のほうが重要な気がしています。
理解できていない残念な親だと、IBのレポート課題を手出し口出ししないかなあとかね😅
IBは最終試験の得点=DPスコアが大事なのですから、そこに向けたサポートって感じで関われるかどうかなのかと思います。
DPスコアについては、札幌開成でMYPから6年間IB教育をやってきた場合と、札幌日大で高校3年間(DP2年間)だけの場合で差があるのかは今後注目したいところです。
札幌日大でIB教育やりますっていっても、DPスコアが北大合格に全然届かないのであれば正直アレでしょうし…逆に2年後のDPスコアで札幌日大と札幌開成で平均が変わらないのであれば、入試のやり方はまた変わってくるでしょう。
そもそも国が今後の大学入試で総合型選抜(AO入試)や国際入試の割合を増やそうとしてる動きがありまして、これまでの「一般入試で大学合格」ってパターンは確実に減っていくことになります。
こんな記事もでてきました。北大や東大でもこのような入試は増えていくと思います。
だからそれに応じた入試戦略、前段階での高校選びってのが大切になってくることでしょう。
今回は以上です。
2回に分けてご覧いただきありがとうございました。
先ほども書きましたが「探究学習」についてはまた別枠で書きます。
最後に第三の入試「推薦Ⅲ」について、いよいよ札幌で動きがあるという情報を軽く入手しました。確定したら書こうと思います。
私立入試がまた盛り上がってきそうな予感・・・🤗