先日の札幌日大中・高等学校説明会の続きです。
札幌日大高校は、国際バカロレア(IB)コースを設置しています。
道内でIB学習ができるのは、札幌開成と札幌日大の2校のみ。開成は中高一貫なので、高校入試から入れるのは札幌日大だけです。
一般的な高校と違い学習指導が全く異なりますし、そもそも認知度が低いコンテンツなので、当ブログでも定期的に発信していこうと思います。
札幌開成を受験したいと考えている保護者の皆さんも、附属中や私立中とは「教育」が異なるのできちんと確認すべきかと🤔
🏫国際バカロレア(IB)とは
「国際バカロレア(IB)」はスイスのジュネーブに本部がある国際バカロレア機構が提供する教育プログラムです。
「世界共通」の教育を受けることで、国際的に活躍する人材を育成するものだというイメージで良いと思います。文化の理解、尊重と平和につながっていくものです。
これまでは英語、フランス語、スペイン語での授業のみだったのが、2016年くらいから日本語でのプログラムも一部OKになったので、そこで全国各地にIB設置校が増えたという流れ。
まず北海道は札幌開成が開成中等に生まれ変わり、んでようやく札幌日大が2校目として認定されたところです。指導者不足の関係でまだ広がっていませんが、お国はこの手の国際教育を増やそうとしているので、もう10年20年経てばメジャーになるのではないかと。
北海道に3校目がいつできるか楽しみです。それこそ国際情報は30年以内にはIB校になっていると思いますが(笑)
ここまで書きましたが、僕たちが子どもころは無かった教育なので「何なの?」っていう保護者の方は多いはずです。
過去には「公立の中高一貫だ!」と開成中等をがんばって受検して入り、
その後「道コンの成績が低い!開成行ったら成績が伸びない🤬」という熱い生徒保護者がいらっしゃったとか。いやいや教育が違うんだから他の中高一貫と比べちゃダメでしょと。
・・・ということもあるので、僕が説明会などで見た聞いた調べた内容を超噛み砕いてQ&A形式で紹介しようと思います。IB、DP、
僕の認知が間違っている場合もあるので、もし内部の方で見ていたらコメントいただければ嬉しいです🤗
Q1:高校卒業までに何を学習するのですか
大きく分けて、国語(日本語)・数学・社会・理科・英語・芸術の6科目を学びます。
(文部科学省IB教育推進コンソーシアムよりお借りしました)
DP=ディプロマ・プログラムでは、この6つの科目(グループ)を2年間で学習します。
あとDPでは6つの学びに加えて、「TOK・EE・CAS」という3つのコア科目があるようです。とりあえず説明pdfのリンクをしたので気になる人はご覧ください。
Q2:あれ?札幌開成は6年間あるのですが。
IBにはプログラムがあって、
・IBCP=キャリア関連プログラム
ってのがあるそうです。
このうち札幌開成中は最初の4年でMYPを、最後の2年でDPを行うようです。
Q3:札幌日大は高校3年間だけですよね。
札幌日大のIBコースはDP=ディプロマ・プログラムのみ実施するようです。はじめの1年はその準備期間だと思ってください。
ここでポイントなのは、大学入試に必要な資格はDP=ディプロマ・プログラムのみということです。ですのでMYPは経験しなくても、公立中である程度の学力があればDPから参加しても大丈夫だということです。
Q4:どうやったら卒業や大学合格ができるの?
IBDPは最後に「最終試験」というのがあります。
1科目7点×6科目=42点に3つのコア3点含めて45点満点。これが大学入試の材料になります。大学のDP入試はこの点数で決まるとのことです。
最終試験の点数を持って大学入試に挑むのですが、大学によって必要点数は異なります。
国内難関大学の点数は中々高いらしい。
・・・正直、IB入試を利用している大学や定員を見ると「狭き門」っぽく見えますね。
北海道は北大だけだし、総合文系5名、総合理系10名って思うかもしれないですが、
そもそもDP認定校は日本に67しかありませんので、一般入試よりも合格確率はむしろ高いと思ったほうがいいです。
DP認定校に入ったから難関大に行けるわけではありません。そこは海外の大学入試と同じシビアな世界です。つーか日本のFラン大学がぬるすぎるんですよ。
それれといわゆる浪人・再受験はできるそうです。TOEICみたいな最新の点数で認定みたいなイメージだと思ってくれれば。
書いていたら面白くなってきたので、今日はここまでにします。
続きは明日書きます。札幌日大のこと全然書いてなかったし。
今回は以上です。
シビアな世界・・・この辺も参考になります。