新しい取り組みに対する効果はもっと公表すべきだと思います | ガクシンのブログ~札幌市西区の学習塾

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明後日10(日)は参院選の投開票日ということで、選挙カーが色々回っていますね。何か今までの選挙戦に比べるとあまり多くない気がするのは僕のタイミングが悪いのかなあと。

 

↓僕の夏の演説はこちらです↓

 

🤔新しい取り組むに対する効果はもっと公表すべきだと思います

せっかくなので本気で行政のことについて書いてみます。教育のこと。

こういうこと書くと長くなるのが、 お っ さ ん の特徴です。今めっちゃ忙しい時期なのに。

 

 

札幌市の中学校では、昨年度あたりから定期テストの回数を減らすような動きがあちこちで見られています。

北区の北陽中では昨年度から定期テストを廃止しました。単元テストなどの小さいテストを増やしたりして評価しているようです。

当塾エリアでも、昨年度の福井野中は定期テストを2回に減らしました(前期末と後期末のみ)。今年度の中1中2は、11月に「テストの日」というのがあるので実質3回のようですが、中3は引き続き2回の模様です。

僕が中学の頃は定期テストが5回ありました。それが1学期末が無くなり4回に、そして2学期末も無くなり3回に…コロナの影響や新学習指導要領で勉強時間を増やすためなのか、さらに定期テストを減らす動きになりそうですね。

 

実際に定期テストを減らして、学力はどう変わったのかを学校は公表するべきだと思うのです。学力テストの平均点や得点の散らばり、高校進学の変化など…

少なくとも僕の周りでは、昨年度定期テストを減らしたところは道コンやABCの平均が結構落ち込んだという話が上がっています。あとは「塾屋さんの感覚」で、明らかに学力が下がったと。

福井野中はどうなんでしょう…特に今年の中3中2は、現高2高1世代と比べて変化はありますか。

(コロナのせいって言われたら仕方ないんですけどね)

 

🤔節目が無いのはどうなのか~親子の会話

 

「全科目を同じ日に一斉に行う」定期テストに意味があるのか…という議論が生まれて、こういう動きになったのかもしれません。テストの代わりにレポートや発表を増やすというのも、評価の多様化や学びの多様化なのかもしれません。

この方法だと、きちんと勉強ができる生徒はもっと伸びると思います。定期テストの復習に立ち止まることがなくどんどん先に進められますから。

ですがそうでない生徒、今まであまり勉強をしていなかった学力低位層は、「節目」のテストが無くなることで、もっともっと勉強しなくなるのではないかと心配してしまいます。

 

特に子どもたちにとって勉強習慣が変わるきっかけって、定期テストの後ではないでしょうか。

定期テストが返ってきて、点数が良かった悪かったと自分で認識して、そして親や先生、塾の先生と話をして、変えようというきっかけになると思うのです。

特に親子の会話。まあ中2中3になれば普段の会話は減るのは自然なことかと。でも定期テストが無くなると親から定期的にガツンと言うことが無くなるから、子どももメリハリがつかなくなるのではないかと心配になるのです。

あ、でも北陽中って小テストのすべての結果を一覧にして懇談で見せているのかなあ…それなら面白いですが、知っている人いたら誰か教えてください。

 

🤔塾頼みになる→塾に通えない層との差がさらに広がる

学校の定期テストが無くなると、塾での対策授業ができなくなるから嫌だなと個人的には思ったのですが(白目)、逆に心配で塾に行かないとマズイって思ったのか、あの地区では通塾率が結構増えているそうです。テストが無いと子どもが勉強しないとか、常に小テストがあるから常に対策しないといけないとか、そういう感じなのでしょうか。今、麻生新琴似エリアで塾開いたら結構生徒集まるかもしれませんね。フレックスで出そうかなあ。

 

でも塾頼みの生徒が増えると、金銭的に塾に行けない生徒はもっと厳しくなるのではないでしょうか。僕、独身時代は24条近辺に住んでいたのですが、正直あの地区の所得層とかは何となくしか分かりません。何となくはイメージつくけれど。

学力上位層は塾に通って、低位層は塾に通わないってなると、いよいよって感じになりますね。テストが無いと成績がハッキリしないから、自分の立ち位置も分からないってのがかわいそうだなあと。

 

 

🤔公立は上を伸ばす指導よりも下を上げる指導が必要なのでは

僕の主張はここです。公立中では、学力の上下格差が広がってはいけないと考えます。上が伸びるぶんには問題ありませんが、下の層が増えるとか、勉強しない子がもっと勉強しなくなるとか、そういう指導システムに変えるのは良くないと考えます。

だって公立だもん。成績を上げたかったら私立中高に行くべき。公立は国民全員の学力を底上げしなけば。できない生徒を振り落とす指導はしてはいけないと僕は考えます。

 

北陽中が実際どうなのかは分からないですが、少なくとも西野中や福井野中では、新学習指導要領になってから明らかに下の広がりがひどくなっていると感じています。上はあまり変わりません。下に下に広がっている感じ。「感じ」なので真実は分かりませんが、中学校で比較的公表される、定期テストの平均点と高校の進学人数、それと道コンの中学校別平均を比べていくと、そんな動きになっている予想が立つのです。

 

小学校もそうです。もっと底上げを意識した指導を、公立の小中学校はやるべきだと思います。

 

今回は以上です。

長くなったので次回書きますが、西野中の数学ワークについてもしっかり検証すべきかと思いますよ。多分成績下位の親には、学校の意図が伝わっていないかと。