当塾の中1生は、夏休みから「語彙力テスト」を始めました。
この本を使って勉強してもらい、週1回ペースで小テストを行っています。
合格点も設定して、不合格者は同じ範囲を次回再チャレンジ。もう5回行っているので生徒の進度もバラつきがあります。中学3年間はこれを繰り返して実施するつもりです。
ネットやSNSの普及で、子どもたちは「同世代」との文字のやり取りは増えたと思います。
一方で、新聞や教科書、テスト問題レベルの言葉に触れる機会が減っているのか、問題に書かれている意味が分からないという生徒が増えてきた印象があります。
文字を読む量は20年前に比べて明らかに増えているし、コミュニケーション能力自体もそんなに悪くないとは思うのですが、学校の先生や親など「大人」と会話する時間は明らかに減っているのではないでしょうか(これは私の予想)。
テレビのニュース番組を見なくなった影響もあるかもしれません。でも塾の仕事を何年もしている中で、生徒の「言葉の使い方」がだんだん弱くなっていると感じています。
こういうことがありました。
車で塾に向かっているときに、ちょうど西野第二小の下校時間帯と重なりました。
駐車場に行こうと道を曲がると、そこに小学生の男の子2人が車道を歩いていました。
たぶん5~6年生でしょう。
一人が車に気付き、「○○(友だちの名前)、車きた!」と大声で伝えます。
男の子2人は歩道に移動して、道を譲ってくれました。
まあ普通の反応だと思います。
後日、全く同じことが起きました。
駐車場に行こうと道を曲がると、そこに小学生の男の子2人が車道を歩いていました。
今度は多分2~3年生かと(ランドセルに黄色カバーを付けていなかったので、1年生ではないかな)。
同じように一人が車に気付きました。
すると大声で、
「ギャーーーーーー!🙀」
もう一人の男の子も
「ワーーーーーー🤩」
(拾い物です)
思いっきりコレです。
ええ…と思いました🤤
そのあと近くに車止めて塾に向かって歩いていたら、その男の子たちを再び発見。
よく観察すると、2人ともずっと「ワー」「キャー」しか言っていないんですよね…
それでも2人はコミュニケーションが成立してるようです。
とっさの時に「言葉」が出るか、「叫び」がでるか。これって教養だよなあと思うのです。
例えばこれが言葉の通じない外国で、危険な状況を人に伝えるとき大声を出すのは分かります。
子どもだから…といっても、小2以上でしょう。体の大きさ的にひょっとしたら小4くらいかもしれません。
叫び声で伝えるのは、言葉の通じない外国人か、または動物かなと。
僕正直そのときポチ夫思い出しましたよ🐕
(言葉がお互いに分からないと伝わらない)
本当に言葉って大事だと思います。
語彙が増えれば知識が広がります。知識が広がると人との交流が広がります。
僕が中学生によく、
中学生までの「学力差」というのはあまり無く、違うのは中学3年生までにどれだけ大人になれたかということ。
公立高校は同じコミュニケーション力を持っている生徒が集まる場所。だから自分のレベルに応じた高校に行くことがベスト。
と言っています。
ABランクで道コンSSが高くても、1つ下のレベルの公立高校なら無双できると思って、標準高校に進学してしまう生徒や親は結構多いのですが、
むしろ他の生徒とコミュニケーションが取れず(言葉が通じないので)、人間関係を害して高校を辞めちゃうとか、またはその高校のコミュニケーションに慣れてしまって、学力がそっちに引きずられてしまう可能性の方が高いのです。
公立高校に関しては、ある程度自分の実力に合った(またはちょっと上くらい)ところに進むのが良いと話しています。
でも同じ15歳なのですから、やっぱり言葉や知識があったほうが楽しいですよ。
知識は人と人結びつける接着剤です。そのための土台が言葉です。
まあ一生西野から出ないとかそういう考えなら勉強しなくても良いかもしれないけれども…戦前じゃないんだからそういうわけにもいかないでしょう。
ということです。
語彙力テストですが、きちんと勉強しないと合格はできません。
中1には最初結構厳しいかもしれませんが(今まで5回やりましたが、5回連続合格はいないという…🤤)、頑張って続けてほしいですね。
今は中1のみ行っていますが、中2も冬や春からスタートするかもしれません。
当塾の新しい取り組みの紹介でした。
今回は以上です。
またこういうことしているけど、どうなんだろうね。
あーK藤🐑肉店公表されてんじゃん。