ウォルト・ディズニーは「現状維持は後退するばかりである」と言いましたが、
中学校の定期テストは前回よりも確実に先に進んでいるのですから、
点数維持でも能力的には成長していると思って間違いありません
「伸び」の格差の話
昨日、札幌創成高校の崎田先生が塾に来てくれました。先週の説明会の補足などしていただきました
休校期間中のオンライン授業について、少し質問をしました。
他の高校でも同様に質問しているのですが、動画配信などの授業に切り替えたら、
・対面授業より先に進んだ
・対面授業のほうが細かい補足説明を教えられる
・生徒がダレる、集中力が持たない
などいろいろな感想がありまして…
創成高校さんの場合は(どこもそうかと思いますが…)
・低位層の勉強時間は伸びた~学習管理アプリやオンライン課題提出で、取り組みの見える化に成功
・全体的に成績は伸びた~今後も対面とオンラインのハイブリッドは続ける
・学力層で「伸び」が違う~S選抜も総合進学もベースは伸びたが、S選抜のほうが一気に伸びた感がある。
っぽいです。
特に最後が大事ですね…伸びに格差が出たということです。
というのも、創成高校さんは駿台VODを取り入れているんですが、
学校授業が映像になったので、動画を倍速で視聴して、残った時間で駿台VODを見てさらに強化、ってことが出来たらしいんです。
時間を上手に使えた生徒は、どんどん細かい知識を吸収出来て、どんどん先に進められたようです。
上に書いた映像授業で「対面授業よりも先に進んだ」のは、上位高校、特進クラスの感想がほとんどでした。
出来る人はドンドン進められた期間だったのかもしれませんね。
良い意味での格差と捉えるべきか、低位層との差がさらに広がったと捉えるべきか、
高校の中でもこれからのさらに良い使い方について、検討していらっしゃるようです。
ちなみに駿台VODですが、費用を聞いて激安過ぎてビックリしました…ドン引きレベル。
正直現在、映像系予備校に行ってる人が可哀想なレベルです…ここでは恐ろしくて書けない(笑)
駿台VODとタブレット端末の貸与だけでも、私立に行くメリットがでかすぎるわーって感じ
今回は以上です。
定期テストの結果感想(軽め)
…道コンに引き続き、定期テストも今までにない点数の伸びが見られます。
初めて400点、450点を超えた生徒も多いですし、100点の獲得者数もかなり多いです。
以前にも書きましたが、「助走期間」が長かったのは大きかったんじゃあないかなと思います。
対策授業にかけた時間も増え、生徒もいつもより繰り返し復習出来たことが良かったのではないかと考えます。
一方で学校の平均点は、前回に比べてどの中学校もあまり変化無いんですよ。
つまり私たちが「見えていない」範囲では、いつものように勉強していない生徒も当然いるわけで、
勉強しなかった時間が長いぶん、当然成績は下がりますよね。
いつも通りのペースでテスト勉強をしていた生徒は、成績は変わらんかったと思うし、
いつもより勉強を長くできた生徒は上がったと思うし、
勉強しなかったら生徒が下がった。
それだけだったんじゃないかなーって感じです。
格差が広がったように感じた定期テストでした。
あの期間は戻ってこないですけどね。
「試験範囲を2週間前から配る文化」「部活を3日前から中止にする文化」は、もうやめた方がいいと思うんですよ。
指導要領が変わり生徒が学ぶ量が増えているのですから、
試験範囲も部活も1ヶ月前くらいから「テスト準備」にしてもらわないと、学力は上がらないよって感じです。