内容としては昨日の記事の続きです。
中1生、すぐに部活に入るのは、ちょっと待ってみませんか?という提案でした。
なぜ今年に関しては強く思ったのか…です。
当塾の一斉指導(小学生・中学生)は、コロナで学校が休校になっていても、
例年と同じような授業進度で進もうと考えていたので、特にスピードを緩めることなく、むしろ中3受験生などは少し早めに進めています。
そして例年なら5月中旬ごろから試験対策授業が始まり、今週来週くらいは学校の予想問題や過去問をやったりして仕上げる…といったところです。
それで今週の中1と中3応用授業では、定期試験の過去問を実際にやってもらいました。
で、予想通りではありますが、例年とは違う結果になりました。
まず全体的に点数(平均点)が低いこと。「エア試験対策(笑)」ではありますが、仕上がりは非常に悪いです。
塾は演習時間を短くしていることもありますし、そもそも学校が無いので結果は仕方ないですが、塾屋としては物足りなく指導不足も否めない
格差は間違いなく大きくなる
それ以上、に「格差」がいつもより大きい気がしました。
学校授業が無いのにもかかわらず、点数取れている生徒は取れているんです。
中1でも塾授業だけで85点以上取れている生徒もいますし、中3ですでに満点近く取っている生徒もいます。
一方で応用クラスなのに低得点の生徒もいますし、ちょっと心配なところも垣間見えました。
決して4月5月に、生徒が勉強していないわけではありません。
中3受験生は先日、塾内で達成度テストを行いましたが、昨年の中3とあまり変わらない点数でした。
勉強をサボっているわけではありませんが、休校期間にプラスアルファの勉強ができたかどうか…
本当に今年はこの差が出てくるかもしれませんね。
そして塾に通っている生徒でこの結果ですから、通っていなかったらどうなっているでしょうか…
小学校、中学校が今週から再開しました。
今年度に関しては、本当に色々なことについて慎重になった方がいいと思います。
学力に関しては、西野中は1回目の定期テストが9月になりました。
ここまで中1生は自分の「立ち位置」が全く分からない状況になってしまうのです。
9月のテストで点数悪くて慌てても、部活に入っていたら辞めにくいでしょうし、
思春期にも入ってきますから、劇的に学習行動や生活態度を改善することって難しいんじゃないかなあって思うんですよ。
本当、今年度の部活については、定期テストの結果を見てから入るというのもアリかもしれません。
今年の学力格差は本当に深刻かもしれません。
コロナ世代と呼ばれるときがやってくる
「学年全体が横一列で進んでいないんですから、大丈夫でしょう」と思うかもしれません。
確かに、みんな「平等に学力が低い」んだから、高校入試に影響はあまりないでしょうと思うかもしれませんが、
この「3ヶ月の借金」は、大学入試、そして社会に出てからも引きずるかもしれません。
勉強以外についても、…忘れ物が多いとか、コミュニケーションが取れないとか、ルールを遵守できないとか。
小学生中学生のくせに、ゲームのせいで昼夜逆転したという子どもも少なくありません。
東日本大震災の時に被災して数ヶ月学校に行けなかった東北の子どもたちは、今ちょうど社会に出始めたころなのです。
ただ、学校での集団生活があまりできなかったこともあり(被災による心的ショックもあると思いますが)、
他人とのコミュニケーションが取れずにめっちゃ苦しんでいるっていう話やニュース報道を最近よく聞きます。
これが全国規模で発生するかもしれませんね。
今の小中学生は将来、「コロナ世代」と言われるかもしれません。
春、新学期、4月5月の休校は、そういう意味でも痛かったです。これが7月8月なら、影響は少なかったでしょう。
中3受験生は分かっていますよね
あと、
「みんな横一列だから高校入試には影響しない」
裁量上位高校には通りませんよ。
特に札幌南、札幌北、札幌西を志望している生徒の皆さん、
休校期間でライバルに二歩三歩、リードできましたか。
体育祭も無い、文化祭も無い、その他イベントも秋以降など遅くなる…
そういうスケジュールを良く把握して、早め早めの受験行動をお願いします
今回は以上です。