居酒屋 たつみ
京極スタンド、居酒屋たつみと言えば京都酒場の双璧。Webで京都市内で昼のみできるお店を検索すると、この2軒は必ずと言っていいほどリストに入っています。そのくらい有名処。
京極スタンドで太正浪漫の風情を楽しんだ後は、新京極・寺町京極を冷やかしながら、四条河原町まで。
河原町OPA裏には、前述の居酒屋たつみがあります。ここまで来て素通りはないやろう と誰に言われるまでもなく自らの意思で脚を向けるのが、酒場好きたる所以か。
ところで記録を振り返ると1年4か月ぶりの訪問。前回はチャーミングなMさんと一緒だったので、この日お仕事中のMさんには京極スタンドと居酒屋たつみの写真を送りつけておきました。なんていけずなおとこよ。
たつみには二つの入り口があって、かたや立ち飲み向け、こなた座り席向け。中では繋がっているんだけどね。でも立ち飲み側の入り口は閉鎖されていました。
立ちなら一人いけるけど と問われて拒否する理由なんらありません。待ち先客さん達に断りいれながら入店。こんな時、ひとり飲みの機動力の高さを思い知らされます。
一番奥のカウンターコーナー部に案内されました。
短冊メニューが所狭しと貼られているのは以前見た光景と変わらず。
京極スタンドと比較すると単価は安いね。ここも一等地なんだけど、新京極の方が頭ひとつ抜けているんだな。
赤枠短冊が定番、黄色短冊が旬のものとは以前に受けた説明。でもさぁ、明らかに旬のものではないものも混じっています。それはご愛敬ってやつか。
キンミヤと口にしたら、えっえっと不安そうなそぶりを見せ、それお酒ですか?と尋ねてくる若い店員さん。取り扱っていなくとも聞いたことすらないんかいな。眼鏡外して、ワシ怒るで!と横山のやっさんばりに啖呵きりかけました。
気を取り直して、ハイボール。
牛すじどて焼
前回訪問した時のブログを見つめなおすと、やはりどて焼きからスタートしていました。人の行動の90%は無意識のうちに行われているというけれど、まさにそれを地で行ってるやん。
コロッケ プレーン
コロッケを家で作ると大変手間がかかります。先日も自宅で30個ばかり作ったけど、数時間もかかってしまいました。だから居酒屋で手軽に気軽に注文できることに感謝です。
ハイリキ
どて焼き、コロッケという黄金のコンビだとお酒も直ぐになくなるというもの。僕が行きつけのお店ではあまり目にする機会がないので、ハイリキ注文してしまいます。
ポテサラ
隣で飲んでいたおっちゃん達のまるで寸劇。
ポテサラちょうだいとおっちゃんが注文
それうまいんかぁ~ともう一人のおっちゃん。
どうぞ、ポテサラを店員さんがサーブ。
おっちゃん二人同時にとって口にする。
二人もぐもぐと口を動かし頷く(うなずく)
そして親指を立ててお互いに顔を見合わせる。
おいしいんか、おいしいんやな?
なにかしゃべりぃや。なんで言葉に出さない?
いやポテサラ続けて取る前に、なにか話そうよ!
そう心の中で叫びながら、僕もひと言。
ポテサラちょうだい。
おっちゃんらがサクラだったら、見事にやられたわ。
酸味がほどよくて、具材を感じながらも舌ざわりがつるりとして美味い~。思わず親指を立てそうになったけど。
あれハイリキ、もう空やん。日本酒、辛口の冷やで~と店員さんに声掛けすると、隣のおっちゃんが 谷川岳 と囁いてきました。それも頷きながら(笑)。今度は僕と寸劇かあ。
でもこれよ、これ! 酒場ってのは。見知らぬ者同士でも一期一会で言葉を交わす、これが酒場なんだよなあ。
日本百名山の谷川岳にちなんで名づけられたお酒。口あたり爽やかですいすいと飲める。今度こそ、おっちゃんに向かって親指立てて頷きました。
野菜天ぷら(五種盛り)
すっかり忘れられていた注文。こんなことも酒場ではよくある光景。
そして日本酒おかわり!
自家製つくね
これは頼んで大正解。
ひじきやネギなど様々な具材が入っています。玉ねぎだけではないところがまたいい。
辛子を乗せてパクリ。ピリリとした辛さとつくねのタレの甘辛さがあいまって美味い。
これで1時間ちょっとの滞在。この間、たつみ店内はずっと満席。回転率がいいので、入れ替わっているけどね。そんななか、隣のおっちゃん達に対して、店員さんが「時間ですのでお勘定をお願いします」と言いに来ました。このおっちゃん達、何時間飲んでいたんだろう。次は〇〇行こうと言いながら出て行ったのが印象的でした。
ご馳走様でした。
お会計は5品、お酒4杯で3500円を切ったぐらい。たつみ安いわぁ。そしてまた料理に外れがないの。京都来たらあまり浮気心ださんと、たつみに寄るべきだな。でも浮気性なのは止められへんけどな。
とにかくまた来ます!