居酒屋たつみ
京都四条の河原町オーパ裏手にある居酒屋。
創業50年以上経つらしいけど、正確なところはお店の人でもわからないそうです。レトロ感溢れる佇まいですが、なぜか惹きつけられるものがあります。
さて近寄ってみると、おっ!と発見。通りに面した同じ家壁に入り口がふたつ。さてはて、どちらから入るのか? ガラス戸越しに中を覗いてみると、かたや座っている人、こなた立っている人が見えました。立ち飲みと座りで入り口が違うのか と思い、右手の戸をくぐって入店すると、中は繋がっていました。でも立ち飲みは右側の入口から入るのが正解だそうです。
店内見渡すと短冊メニューだらけ。尋常な数ではありません。100種類以上はあるみたい。
冷蔵ショーケースにも短冊は貼られていて、中が全く見えません。まるで全身にお経を書かれた耳なし芳一みたいだな。
このような酒場を短冊酒場と呼ぶそうです。とりわけ京都では、ここたつみが代表格らしい。
赤枠が定番メニュー、黄色が季節ものメニュー。そのことを予め知っていれば、メニュー選びのヒントになるのに、ここを訪れた時はそのことは知りませんでした。
ここへは、チャーミングなMさんと。四富会館おけいの二次会なのです。
ハイリキ
おけいで日本酒を堪能したので、ここではそれ以外を。ハイリキってなかなか飲む機会がないので、迷うことなく注文。
Mさんが注いでくれました。ワインボトルの持ち方と違うねと言ったら、そりゃあ違うわよ〜と軽くあしらわれました。そのご当人はハイボール。
では乾杯!
Mさんのお酒のストライクゾーンは広くて、焼酎以外ならなんでもござれ。そして酒場も立ち飲みでも平気なのです。
どて焼き
こういった酒場での定番メニュー。甘めの味つけがたまらないなぁ。
焼売 蒸し
なぜか黄色の季節モノメニューに区分されていました。そして調理法は、揚げと蒸しのいずれかを選ぶことができるのです。焼売に対する僕のストライクゾーンは広いから、どんな調理でも厭いません。
肉スタミナ焼き
そろそろ疑念が湧いてきた頃かと思います。おけいでの料理が足らなかったのでは?と。
それは言下に否定しましょう。ただ女将の人柄を反映したかの様に優しい料理の数々だったので、対極にある尖った料理も食べてみたくなっただけです。😅
…あ〜この脂ギッシュで濃厚な味つけ、五臓六腑に染みるぜ〜 コホン、失礼しました。
のれそれ
ご存知、アナゴの幼生です。つるんとした食感がいいよね。鮮度がすぐに落ちるので、昔は高知あたりでしか食べることができなかったそうです。
高知では春の到来を告げるとも聞きますが、それにしても1月は早すぎない?
ポン酢でいただきました。見た目も食感も心太に似てますね。どっちも好きだけど。
イワシのフライ
〆としてイワシのフライを注文しました。これこそ居酒屋の定番中の定番でしょう。衣のサクサク感、フワッとした身、完璧でした。
これで満足満足。
ご馳走様でした!
いやあ、ここはいいお店ですね。また来たいと思いました。
そしてお店を出ると、Mさんが突然どこかで見たことのあるポーズを。 あっ、これ!
あはは🤣
夜空にこだまするような笑い声をあげて、Mさんは手を振りながら四条河原町に消えていったのでした。普段は冷静沈着なMさんでも、こんなお茶目なことをするんだねー。またよろしくです。