おけい@四富会館 | ディックの独白 / Dick's Monologue

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極楽 極楽

 

新年会で京都にやって来ました。
三大ディープ酒場のひとつ 四富会館 が開催場所。
 
振り返ってみると、実に二年ぶりの訪問。
コロナ禍で、遠征することを躊躇っていた時期もありましたので仕方ないことか。
建物正面から見ると照明が灯る前の通路は薄暗いから、初見の人は足を踏み入れようとは思わないだろうな。

 

本日のお連れ様は先に京都入り。

でも定刻にお店に着くと、お久しぶり〜と出迎えてくれたのは女将ひとり。また何処かで飲んでいるのかな。

 

 

あと30秒ほどで着きますわ 

電話をすると朗らかな返答。会館入り口を眺めているとツカツカと足取り軽く現れたのはチャーミングなMさん。思わず手を振ってしまいました。

 

 

この日のお店は、おけい

女将とはすっかり顔馴染みになっているMさんに予約をしてもらいました。お酒のアテだけでなく、事前予約さえしていればガッツリと食べさせてもくれるのです。

 

ここに置いてあるお酒は、女将が蔵元を回って厳選したものばかり。でもスタートから日本酒だと酔いが回るのが早いので、ビールスタートが本来は望ましい。でもここには置いていないんだよなあ。

 

私はシードル飲んできたから構わないわ とサラッと言ったけど、やはり飲んできたんだ😆

僕は僕で、辛口でキレのいいのを とだけ伝えて後は女将にお任せ。

今年はこれが人気あるのよ と女将が出してきたのがこれ、景虎

 

瓶ですよ、瓶。何故だかテンション上がります。めったにお目にかかれない代物だからかな。

 

女将が柄杓ですくって注いでくれます。

 

 

お酒はお米が大事よ と云う女将。米どころ新潟だからお酒も美味いに決まっています。

 

 

乾杯しようにも、これだけ満ち満ちに入っていたらグラスを合わせることが出来ませんね。


お刺身

 

一次会使いなので、お料理も品数を揃えてくれていました。

 

おばんざい

その場で何かを説明受けていたのですが、まぁいつもの如く失念したので、おばんざいと表現しておきます。以下、同様のことが続きますが気になさらずに。

 

 

一歩己(いぶき)

福島県の豊国酒造のお酒。これが今日一番のお酒でした。酸味と旨みの絶妙なバランス。そして余韻があとにひかない。これは美味い。お店の常連さんも同様の評価だと女将。

 

二年前もこのお酒飲んでいたけど、そこまで印象に残っていませんでした。今年の出来はかなり良いらしく、今回はしっかりと記憶に留めました。

近々おけいに行かれるなら、これお勧めします。

 

おばんざい

甘辛い味つけは好みのど真ん中。更にお酒を誘引しますね。

 

 

 

富士大観

微発泡があり、甘いと思わせてそうではない複雑な味。

 

 

そしてもうひとつ。

花垣 にごり

これも美味い。ついつい盃を重ねてしまいそうなほど飲みやすいお酒。

 

 

おばんざい

 

 

杉勇

これも飲んでみて〜と女将が取り出してきたのがお酒。雄町を使ったお酒のコンテストで何度も受賞しています。

 

開栓してからも発酵していくため、瓶の上の方と下の方では味が変わり、更に美味しくなっていくそうです。ちょうど僕達は瓶の中頃から飲んだので、文字通り美味しいとこ取りをしたらしい。先に開けていただいた方々、すみませんねぇ。

 

酒屋  八兵衛 朔旦

精米歩合50%で仕込まれたお酒。山田錦と聞きなれない伊勢錦(酒造が復活させた幻の酒米)が使われています。

 

料理を邪魔しないわ と盃を空けながらMさん。でしょう〜と女将さん。この二人の会話聞いてたら、まるで姉妹みたいに思えてきます。そういえば姉妹坂という京都を舞台にした血の繋がらない4姉妹の漫画がありましたね。実はこの漫画、僕の書棚になぜか全巻揃っています。

 

 

おでん

 

黒龍の酒粕を使っているそうです。これだけでも美味いけど、ここに原了郭の七味をパパッとかけて更に美味しさアップ。

 

 

 

おけい(杉勇)

お店のネーム入り特別ラベルですが、杉勇です。

 

 

漬け物

 

今宵はよく飲みましたね。

おけいに来ると美味しいお酒が楽しめるので幸せです。女将の人柄も良く、そりゃあ常連さんが集まるわけだ。

 

ご馳走様でした!

また、まんぼうが出たので四富まで来にくくなりますが、きっとまた来ますね。