こんにちは、すっかり夏のような日々が続いておりますがいかがお過ごしですか?
緊急事態宣言が一部緩和されましたが、関東はもうしばらく…!というところでしょうか。。。
相変わらず『人と会う』事が制限されていますが、子ども達どんな風に過ごしていますか?
最近はオンラインやビデオ通話で画面越しに顔を見るというのが徐々に浸透してきた様子(私は一向に慣れませんが…笑)
こんなご時世ですからいろんな所で推進されてはいるものの、やっぱり田舎のおじいちゃんおばあちゃんには少しハードルが高いみたいですね。。。。←ハイテクおじいちゃんは覗く。
春休みやGWは田舎に帰省する予定の方も多かったでしょう。
仕方が無いと分かっていても逢いたい人に逢えないのはやっぱり寂しいものです…。
とはいえメールや電話で簡単に済ませてしまわずに・・・お互い少しでも気持ちがほっこりする様な事は無いかな〜と。
そこで、、、、よし!手紙を書いてみよう!!と思いました。
あれ??実は以前、ご提案した【CORONAPPLE(コロナップル)の樹】
我が家で植えた樹の実の一つになんとあったんです!!
『だれかに絵手紙を出す』あった…!
てことは尚更やらねば!!と、でも、どうせやるなら思いっきり気持ちを込めて送りたいですよね〜。
こうゆうときこそ!!全て《手づくり》で文をしたためるのはどうだろう・・・
全て手づくり・・・・・
全て・・・・
そうです、用紙から!作るんです!!!!(きっぱり)
手すきの和紙といえば以前お教室でも作ったのですが
乾燥時間が必要で次のレッスンまで作品がお預けになってしましました。
作った時はたいそう楽しそうだった子どもたちでしたが、すっかり時間が経ってから完成したハガキを見たら『へ〜〜〜。』というなんとも肩すかしな反応で・・・。←子どもは時間の流れが速い!(笑)
でもこれ、乾燥する間もなかなかわくわくするので、是非おうち工作に!!と今回改めてご提案。
【手づくりの手すきで手がみ】全部【手】が入ってます!!!←意味なく興奮
今回は子どもでも文をしたためやすい大きさのほぼハガキサイズを作ります。
手すきのハガキ作りは牛乳パックの防水フィルムを一生懸命剥がして、一晩以上ふやかして、ミキサーに掛けて、すき型枠でこして・・・とまあ乾燥以外でも準備に結構時間がかかる。
しかもこんな風にすき型枠の木枠を作ったり、こす際に敷く網戸のネットなんかも必要・・・。
しかも、牛乳パックを撹拌した後のミキサーの掃除(つらいです)・・・・この時点でやる気の無くなった方、挙手。
待って!待って!
大丈夫、大丈夫!
そう思って、今回子どもでも作れる木枠と片付けいらずなパルプ液の方法でご提案します!!
準備するものは
牛乳パック2個/割り箸2膳/ガムテープ(なければセロテープ)/食器洗い用スポンジ
ティッシュペーパー5〜6枚/トイレットペーパー少々/ペットボトル(なければ紙コップでもなんでも水の入る容器)/パットのような水がはれる平ための容器
まず最初に牛乳パックを二つとも開きます。
底と注ぎ口部分を切り取ります。
側面を開いた状態で中2面の中心にハガキのサイズで切り抜きます。
こうなります。
切り抜いた淵に合わせて割り箸を貼付けます。
これが枠になります。
ストッパーなのでガムテープなどで制作中にズレないように頑丈に貼ってください。
次は紙をこす底です。
編み目のものが理想ですが、さっき言った網戸なんかある家ないですよね(笑)
じゃ、これも作っちゃいます。
もう一個の牛乳パック(側面2面分)に地味に、地味に、地味に、穴をあければいいんです!!!
目打ちとか千枚通しとかがあればいいのですが、なければ太めの針か工具セットの尖った工具で…細かい穴じゃなくてもいいので尖ったものを探してあけてくださいね。
危なくないように、下に食器洗い用のスポンジを敷きます。
その上から…
プスッ!、、、プスッ!、、、、プスッ!
プスッ!プスッ!プスッ!プスッ!プスッ!プスッ!プスッ!プスッ!プスッ!プスッ!プスッ!プスッ!!!
この穴あけ。
めんどくさいな〜〜〜とやる前に思うでしょうが、、、これがなかなかの快感なので、みんなで作業の取り合いにならないようにご注意ください。
こんな感じ。
先程の枠内でいいので回りは開けなくて大丈夫です。(開ける前に軽く枠の大きさの線を取るといいです。)
このそれぞれ加工した牛乳ぱっくを真ん中で重ねてズレないように貼ります(分かりやすく青のテープにしています。)
こんな感じで、すき型枠もどきが完成!
さー、それでは手がみになる元を作ります。
紙の素はパルプというもので紙を水に溶かしてドロドロにした液体で、それを再び固めて加工します。
身近にあるものでは牛乳パックの紙でパルプを作るというのがおすすめですが、、、さっきも言ったように準備、片付けが結構難題。
で、、、、見渡してみると、身近にありました。
《紙》の素、はい、ティッシュペーパー&トイレットペーパー。
めちゃくちゃ、加工しやすい!!
もう今すぐできる!!
終ったら片付け一瞬!!!
はい、君たち即採用。
こちらをペットボトル半分か紙コップなら8分目位の水に細かくちぎっていれていきます。
このくらい細かくちぎります。
基本ティッシュペーパーで大丈夫(トイレットペーパーは水に溶けやすい性質なので全体を滑らかにするために少しいれます)
振りながら全体をなじませる、こんな感じ。
下にパットのようなものを敷き、その上にすき型枠を置き、枠の中に作ったパルプ液を流していきます。
ドバッ!!とパルプが固まって流れても一行に構いません。
指先で小さくトントントンと叩きながらパルプをほぐすようなイメージで全体に広げていきます。(パットの水は切らないでそのまま)
こんな感じで全体に。
この時点でまだパルプにムラや隙間があっても大丈夫。
《すきこみ》と言って草花や
好きな形に切った折紙、お花紙
なんかをいれると、ひと味変わった感じになって素敵です。
(あまり立体的なものはNG。花が分厚い場合はガクや根元を少しそぎましょう)
貼ったものがそのままだとはがれてしまうので、小さくちぎったティッシュペーパーを上から軽く乗せます。
分厚く乗せると乾いた時にせっかく貼ったものが隠れてしまうのでご用心。
トイレットペーパーの芯をスタンプ代わりにして、絵の具で色を乗せてみました。
なかなか前衛的なデザインに(笑)
芯を曲げたり折ったりして形を工夫してもいいですね(ハート型にしてみました)
ここまで完成したら、スプーンの裏で全体をかるく押しつけていきます。
全体が圧縮することで繊維が固まっていき紙になるので全体を丁寧に〜。
特に角や枠の際などはパルプがきちんと詰まっているか見ながら押し付けていきます。
全体的にギュッと詰まった感じになったら、パットに溜まった水を切ります。
あとは、スポンジをそっと押し付ける用にしながらパルプの水を何回か吸い取ります。
ある程度水がキレたら・・・
そ〜〜〜〜っと上の枠部分を持ち上げて外します。
牛乳パックの左右の側面を羽として持つといいです。
あとは、ゆっくり乾かします。
パックに張り付いたままでも長時間置いておくと乾きますが、
ある程度乾いたらそ〜〜〜と剥がして乾燥させると早く乾きます。
完全に乾いたらハガキの回りを切って整えます。
出来上がったら、早速お手紙を書きましょう〜。
もちろん!投函できますが・・・実は手軽に作れる方法で作って見たので紙がかなり弱い・・・持ち上げてもふにゃふにゃです。
ティッシュペーパーなんだから耐久性がないのは当たり前ですよね、、、
なので、このままポストに入れるのはかなり危険なので、投函する際は封筒に入れるか、裏に同じ大きさに切った画用紙などを貼って補強してください!
今回は子どもだけでもパルプ水を使って紙すきの紙を作ってみる。という体験なので手軽な方法をご提案しました!
厚いハガキを作りたい!という方は是非牛乳パック(回りの防水加工のシートは剥がしてね)をミキサーで砕いて作ってみてくださいね〜〜。
もちろん投函しなくても、大好きな人を思い浮かべながら手すき紙を作ってお手紙を書いてください。
次に再会した時に手渡したらきっと思いは届くでしょう。
数日かけて作った一枚のハガキ。我が家の娘、早速お手紙したためています。
喜んでくれるかな〜〜〜。
みなさんもこの機会に是非恋しい人に向けて【手づくりの手すきの手がみ】を作ってみてはいかがですか?