戦争の記憶は過去のものとなったか。 | 子育て終了、海外にいこう!・・・オーストラリア、ブリスベン

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ブリスベン37年。
子育ても仕事も終わり、毎日の暮らしをゆっくり楽しむはずが、
なんの因果か、そうではない…

日本の代表的な洗剤、

アタック。

 

昔、オーストラリアにはじめて登場したときは、

Biozet(バイオゼット)という名まえでした。

 

そのとき、移住者仲間から聞いた話が、

アタック=攻撃=じゃ、

オーストラリアでは、悪い記憶を呼び起こして、

売れないかもしれないから、

「バイオゼット」にしたって。

 

30年ぐらい前ですから、まだ、終戦後40年くらい。

 

 

その話は頭にずっと残ってたんですが、

最近、衝撃(?)の発見。

 

 

スーパーの棚に、

この洗剤が、

アタックという名まえで並ぶようになりました!

 

おまけに、その下には

Eliminator なんて恐ろしげな名まえも。

(もちろん、除去するのは汚れでしょうけど)

 

 

これは、良好な日豪関係のあらわれでしょうか?

 

太平洋戦争に行って苦しんだ人たちも、

年々減って、もうスーパーに買物に行かないか。

 

 

私は、日本軍が、

オーストラリアの北のダーウィンを、

爆撃したことがあるくらいしか知らなかったのですが、

 

(シドニー湾にも潜水艦で潜り込んだけど、

何もできなかったという話は、知ってたので、

ダーウィンでもたいしたことはなかったと思ってました。)

 

 

ところが、ダーウィンの爆撃で、345人がなくなったそうです!

もちろん、負傷者も。

 

ダーウィンには、

私の実家のあったあたりの中学生が、

夏休みに海外研修に行ってましたが、

 

そういう話もちゃんと学んでたんでしょうか。

 

 

終戦からでも79年。

そのあいだ、日本は戦争しなくてよくてラッキーでしたが、

 

今も、世界のあちこちでは戦争があって、

どれも、広がるとしても、終わりそうにない……

 

 

洗剤の名まえの変化が、

この貴重な経験の風化の象徴ではないことを祈ります。