ここブリスベンの昔の家は、High-set(ハイセット)が多いです。
柱の上に家が載っていて、下はもともとは何もない空間。
だから2階建てみたいに見えても、
建てたときは、柱の上、つまり高い位置に、平屋の家を載せていたから
ハイセットです。
うちの家もそれです。
ここに住み始めた10年前にはすでに下を囲ってありました。
はい、アスベストの板でです。
1960年代にどっかから運んできた家だと聞きました。
これもよくありました。
今でもあるんでしょうが、あんまり見ません。
トレーラーに載せて運びます。
うちの家、持ち上げ方が足りなくて、
下は、寝室を作るには、天井
(つまり上の部分の床板、これ同じ1枚の板です。日本じゃありえない?)
の高さが不足。
でも、遊ぶのに使う分には、
別に、建築基準の検査が来るわけじゃないのでOK。
そういう家を、今、あっちこっちで持ち上げてます。
うちは内階段を友だちが作ってくれましたが、
たいがい、家の正面と裏に外階段があります。
今、持ち上げている人たち、
今はよくても、年取ったらどうするんだろうと思うんです。
もちろん、持ち上げなくても、
外階段を上がらないと家には入れなかったんですが、
階段がさらに高くなります。
リタイアメントビレッジに住み替えるつもりならいいんですけど。
そこまで考えてやってるんでしょうか。
このブリスベンのあちこちに、
階段の昇降が不自由になって、
家にじっとしている高齢者が、
すでに、たくさんいるんじゃないでしょうか?
この前、そういう人を見かけました。
そこの階段は、そんなに何段もありませんでしたが、
「うーん、どうしよう、手伝いに行くべきか」と悩んで、
通り過ぎて振り返ったら、姿が消えてましたので、
無事、中に入れたんでしょう。
持ち上げてもエレベーター(こっちじゃリフトといいます)を設置はしないでしょう。
「高齢者に大変な家をどんどん増やしてどうすんの?」
と、高齢者間近(もう、そうだって?)な私は思うんです。
うちは内階段があるから、
ズリズリと這い上がっていても、外からは見えないもんね。笑