モックオレンジ(ムラヤ)が香りだした | 子育て終了、海外にいこう!・・・オーストラリア、ブリスベン

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ブリスベン37年。
子育ても仕事も終わり、毎日の暮らしをゆっくり楽しむはずが、
なんの因果か、そうではない…

最近、外に出ると、どこからとなくにおってきます。

モックオレンジと呼ばれる低木に白い花が咲き出しました。

Mock orange (偽オレンジ?)と呼ばれる木には、まったく類縁関係にない数種類があるんですね。

知りませんでした。アメリカのモックオレンジはバイカウツギ Philadelphus だそうです。

オーストラリアのは Murraya paniculata。 だからこっちではムラヤとも呼んでます。学名というシステムがあってよかったです。

昔々、リンネが学名のシステムを作ってくれていなかったら、なんの話をしているのか、オーストラリアの人と、アメリカの人と、日本の人と、別の木の話をしていても気づきません。

ネットを使って情報が飛び交う今、動植物の世界におけるエスペラント語みたいなもんです。

ムラヤはミカン科だそうです。日本のWikipedia には実が食べられると書いてありますが、英語のほうには書いてません。

日本語の名前というか、もともと中国語の名前は月橘(ゲッキツ)。

ムラヤのことを書きたかったのは、この木、前は好きじゃなかったんだけど、今はけっこう好き、という心変わりについて触れたかったからでして。

ムラヤは低木で、生け垣によく使われます。

ブリスベンに来た当時、あっちを見ても、こっちを見ても、ムラヤ、という感じで、おまけににおいが強いので、非常に存在感がありました。

前に住んでいた家にも1本ありました。

こちらでは植物の種類が少ないわけではないのでしょうが、植栽とか、使い出したら同じ種類ばかり、という現象が見られます。

いい加減にしてくれ!と叫びたくなるのです。

見て飽きちゃう以外に、同じ「種(しゅ)」ばっかり使うのはよくないんですよ、科学的にも。

その最初がムラヤだったわけです。ところが、最近はムラヤはお気に入りリストから外れたようです。

そのあと、10数年前、市役所のお気に入りが、歩道と車道の間に植えられた木でして、なんて名前か知らないものの、私の嫌いリスト第1位。

最近の嫌いリストは、アガパンサス(この頃、減ったか)、不死鳥花、名前知らない単子葉類(敵の名前知らないとダメですね)。

新しい家を建てたら、業者が、決まってこういう植物を植えていきます。

多様性よ、多様性!

私がオーストラリアを気に入ったのは、日本と違って、あっちにもこっちにも多様性があふれていたからなんですけどね。

植栽のトレンドが変わってくれることを祈りつつ、モックオレンジの香りを楽しむことにします。