お祝いごとに最適!茶道の道具をプレゼントするなら何がいい? | WABI×SABI〜日本のレキシが選んだ美のカタチ〜

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現在に伝わる日本の歴史・美を伝えていきたいと考えています。

特に茶道を通じて、日本独自の精神や美について記事を書いています。



お茶を習うことになったら…

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ご自分の周り、ご友人やご家族で
お茶を習われることになった方にプレゼントすると喜ばれるのは、
やはりお茶をはじめるにあたって、必要となる道具です。


お茶を習うことになると、
まず一番最初に必要になる物が数点あります。


はじめに用意する道具

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・扇子
男性用・女性用、さらに流派によってサイズが異なります


・帛紗
男性用(紫色)・女性用(朱色/赤色)、流派によって違います


・古帛紗
濃茶を運ぶときや飲む際に使われ、
さらに道具の拝見の時にも使われます


・懐紙・菓子切り(楊枝)
男性用・女性用でサイズが異なります


・帛紗ばさみ(懐紙入れ)
懐紙や帛紗、扇子を入れるための布製のケース


・数寄屋袋(すきやぶくろ)
懐紙入れよりも大きい布製の袋で、
ハンカチやちょっとした貴重品なども入れることが出来ます



上記の中で、絶対に必要なのは、
扇子・帛紗・懐紙・菓子切りになります。

この4つは、比較的お値段も手頃で手に入れることが出来ます。

ですので、プレゼントに最適なのは、
少しお値段がする古帛紗や懐紙入れ、数寄屋袋が喜ばれるかもしれません。
色や柄も色々とあるので、選ぶ側の楽しみもあるかと思います。


既に上記の道具は持っていて、
少しお茶に慣れて来た方にはご自宅で気軽にお茶を点てて
飲むことが出来る、簡単なお茶セットはいかがでしょうか?


自宅でお抹茶を楽しむのに最低限必要なのは、
茶碗・茶筅・茶杓の3つになります。


お茶碗は安価な物から高価な物まで幅広くあるので、
ご予算に合わせて選ばれると良いかと思います。

また、ご予算に余裕があるのであれば、
一緒にお抹茶もプレゼントされると、貰われた方は
すぐにお茶を楽しむことが出来るので更に喜ばれることでしょう。



お茶歴のある方には…

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お茶歴のある方なら、
お誕生日等のお祝いのプレゼントとしても、
茶道具は喜ばれると思います。


お茶を習い始めた方同様、
帛紗や古帛紗は一番選びやすい道具の1つと言えるでしょう。


普段お稽古で使う帛紗は、消耗品です。
抹茶の付いた茶杓を拭くと一気に汚れてしまい、
特に湿度のある時期は、一度付いた抹茶を
帛紗から取り除くのは、なかなか難しいです。

最近は「洗える帛紗」というのも売られていますが、
本来の帛紗を洗うと色落ちしたり縮んでしまったりするので、
決しておすすめ出来ません。



洗える帛紗、本来の帛紗、どちらにしても
数枚あると大変重宝することは間違いありません。


茶歴が長くなると、その分お茶会へ足を運ぶ機会も増えます。
着物を召されてお茶会へ行く方であれば、

先の帛紗や古帛紗同様、数寄屋袋も数種類あると、
着物の柄や季節に合わせて、取り替えることが出来るので、
いくつあっても困らないプレゼントになると思います。


また、気軽に野外でお茶を楽しむことが出来る、
「野点セット」も良いかもしれません。

野点セットの良さは、何と言っても持ち運びが簡単なことです。
お茶を点てるのに、最低限必要な物がこの中に全て入っているので、
国内外を問わずプチお茶会が出来るのです。


例えば、国内旅行に行き、
その土地の銘菓と一緒に一服のお茶を飲む…
そんな楽しみ方もあるかと思います。


この野点セットは海外の方にも大変喜ばれるので、
学生さん等で海外研修や留学される方にもおすすめです。

プレゼントする側の方がかなり茶道に詳しく
(流派によって使える・使えない物があるため)、

相手の方の趣向を良く知っている、
且つ予算もあると言うのであれば、
本格的なお茶の道具のプレゼントも良いかもしれません。


この場合、失敗が少ないのは
プレゼントされる時期に合わせた季節の柄の茶碗や、
香合等が良いかと思われます。